2020年12月10日(木)付

環境配慮の木質灰舗装に大北森林組合 廃材利用へ実証実験

 大北森林組合は、ボイラーなどで使用する木質バイオマス燃料の焼却灰を使った舗装事業に乗り出す。組合の新たな収入源確保として着目し、通常は産業廃棄物として処理される灰を有効活用。吸湿性があり、ゲリラ豪雨などによる冠水を防ぐなど防災効果も期待される舗装で、今後一般に事業を展開していく考えだ。事業には、舗装を手掛けている業者「済美環境化学」=東京都=が協力。大町市平木崎の組合敷地内で実証実験を行い、灰のみやウッドチップを混ぜた舗装で性能を試みている。
小谷の伝統爪かんじき作り 振興会先人の技術守り継ぐ

 小谷村の「爪かんじき振興会」で、昔ながらの雪国の生活道具「爪かんじき」の製作が進んでいる。爪かんじきは深い雪の上でも沈まずに歩行できる木製の用具。森で伐採された木材を、雪の力を利用して雪が固く締まる春先に、木材搬出作業する際に使用されていた。振興会では毎年爪かんじきを製作。着地型観光資源として爪かんじきで巡るツアーや販売を行い、昔ながらの生活文化を広く後世へ伝える活動を展開している。
池工生絵本の魅力紹介 池田町図書館 生徒の感想文展示

 池田町図書館の絵本コーナーに、池田工業高校の生徒が書いた読書感想文が並んでいる。高校生ならではの感性で絵本を紹介し、幅広い年代に魅力を知ってもらおうという、地域と学校が連携した取り組みだ。館内では感想文のパネルをそれぞれ絵本に並べて展示。「弟に読み聞かせた、とても好きな絵本。久しぶりに読んで懐かしくなった。優しい話も良いと感じた」などと、幼少期の思い出を振り返りながら、改めて読んで感じた絵本の魅力がつづられている。
防災教育の研究成果発表 松川小 公開授業で意見交換

 県青少年赤十字研究推進校である松川村の松川小学校で3日、防災教育の研究発表会が開かれた。各学年1学級が公開授業を行い、防災教育の成果を発表した。県青少年赤十字研究指導者協議会や日本赤十字社長野県支部の職員らが参観した。同校では、研究テーマ「気づき、考え、行動できる児童の育成」に合わせて、子ども自らが課題に向かって追究する防災教育を目指して取り組んできた。
ステージで練習成果披露 小谷村保育園 参観者入れ替え発表会

 小谷村保育園(松澤由佳園長)で4日、恒例の「発表会」が開かれた。年内の最大行事で、例年は多くの保護者や地域住民らが訪れるが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参観保護者を限定し年齢ごとに入れ替え制にする分散型で実施した。園児は日頃の練習の成果を存分に発揮し、小さな体で大きく成長した姿を保護者に届けた。
プロに学ぶ寄せ植えづくり 大町のフラワーポケット 「趣味の園芸」講師矢澤さん招き教室

 大町市の花づくり市民団体「フラワーポケット」と市は7日、季節の寄せ植え教室を八日町のドットベース大町で開いた。NHK番組「趣味の園芸」の講師などで活躍する園芸研究家・矢澤秀成さん=軽井沢町=の手ほどきを受けて、鉢の中にビオラやチューリップなど冬から春にかけて楽しめる季節の花が詰まった寄せ植えづくりを楽しんだ。市内外から9人が参加し、矢澤さんが用意したチューリップやムスカリの球根、クリーム色や紫色のビオラをブリキ缶に並べ、植えていった。
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