2021年5月21日(金)付

大町の「町並み」資産保全へ 大町市と信州大学連携 歴史的建造物を調査中

 大町市は信州大学との連携・協働により、歴史的な建造物などが点在する市内の「町並み調査」を実施している。松本と糸魚川を結ぶ千国街道の中間地点として栄えた歴史的背景を踏まえ、文献資料から旧大町村大町宿(現在の大町市街地)の町並みの変遷を広く調査。地域住民にも調査結果を開示し、あらためて町並み全体の価値を見出し、地域資産の保全と地域活性化への利活用につなげる。
 信大工学部建築学科の梅干野成央准教授に学ぶ学生らが、定期的に大町を訪れ調査を重ねている。
観光回復「25年まで」予測 ハクババレーツーリズム コロナ対策と誘客両立

 白馬・小谷・大町3市村エリアの広域型地域連携DMO、一般社団法人「ハクババレーツーリズム」(HVT、梨光代表理事)は19日、本年度の定時社員総会を白馬村役場で開き、昨年度事業の報告や新年度事業計画・予算を承認。国内外観光客の回復を2025年ごろまでと予測し、クリーン認証制度や講習会などのコロナ対策強化(守り)と、収束を見据えながらの国内外への誘客宣伝(攻め)を両立し取り組んでいく。
洪水 ハザードマップ更新 松川村 高瀬川 最大降雨想定見直し

 松川村は、洪水・土砂災害の発生時における被害予想範囲や避難場所を地図化する「ハザードマップ」を更新した。高瀬川流域全体の48時間降雨量を、従来の「100年に一度」の234_から「1000年に1度」の741_とし、想定される浸水区域や深さ、河川の氾濫により家屋が倒壊する恐れがある区域、避難情報などを記載。村ホームページ(HP)で公開している他、必要な人には村役場総務課で配布する。
 水防法の改正により、高瀬川の洪水浸水想定が見直されたことによる更新。従来の「100年に1度」を想定したマップと、今回作成した「想定される最大規模の降雨」を基にしたものがあり、村HPでは両方公開する。英語での閲覧も可能になった。
町長≠ノなって課題に挑戦 池田 高瀬中で地域知る総合学習

 池田町の高瀬中学校1・2年生は14日、総合的な学習の時間を合同で実施した。高瀬中、大町高校(現・大町岳陽高校)出身で、一ツ橋大学大学院所属の伊藤将人さん(25)を講師に、地域に密着したワークを通して思考力やプレゼン力を磨いた。
 「町長になろう」と題したグループワークを行った。提示された3つの「町の課題」に対して、選択肢の中から解決策を一つ選び、発表した。聞き役に徹することや相手の意見を否定しないことなどをルールに、発言し合った。「いいね!」「素晴らしい!」などと意見を尊重しながら、楽しくワークを進めた。
歩行や自転車 道路安全に 大町南小 全校児童対象に教室

 大町市の大町南小学校で13日、全校児童を対象とした交通安全教室が開かれた。大町署の原田篤志交通課長と署員、市の交通安全指導員が来校し、学年ごとに校庭や公道で歩行や自転車の乗り方を実践的に指導。児童の交通安全意識を高めた。
 1・2年生は学校周辺の通学路を歩いた。交通量の多い通学路での一時停止や左右確認、手の挙げ方など、交通ルールやマナーをしっかりと学び、安全な歩行に理解を深めた。3年生以上は自宅から自転車を持ち寄り、校庭と学校周辺の公道で実地練習に取り組んだ。
コロナ変異株 大北でも拡大 4月中旬以降10人 感染力高く 学校も警戒

 新型コロナウイルスの変異株が全国で猛威を振るう中、大北地域でも感染が拡大している。県大町保健福祉事務所は「従来株と比べ感染力が高く、広がりやすい。症状があったら早めに受診してほしい」と呼び掛けている。同保健所によると、管内では20日までに新型コロナの感染者が計192人発生。そのうち変異株は4月中旬以降、10人確認されている。変異株の検査には時間がかかり、さらに増える可能性があるという。
 大町市教育委員会は変異株の増加に伴う子どもへの感染を警戒し、市内小中学校の保護者に注意を呼び掛ける案内を送付。学校における対策ガイドラインも国や県の方針に沿って、修正していく考えだ。
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