2021年5月29日(土)付

持続可能な食文化守る 大町市内飲食業有志 コロナ課題解決へ連携

 大町市内の飲食に携わる人で構成する「おいしいフードサイクルの会」(遠藤善道代表)が本年度から、持続可能な食を守り、食による地域活性化をめざす取り組みを始めた。地域の食材を生産から消費へとつなぐ役割を主体となって進め、「ウイズコロナの新たな食習慣の提案で、閉塞した市民の活力を食で元気にしたい」と意気込んでいる。
 同会では、コロナ禍の自粛気運が長引く中、大きな打撃を受けている飲食に携わる関係者らが、今までになかった同業間の連携づくりで課題解決を模索。その中で、地域の大きな魅力である、豊かな自然に恵まれた季節ごとの滋味あふれた食材に着目した。
 25日は、平野口で飲食店「歌の館海」を営む海川朝子さんを講師に、今が旬の山菜を使った特色ある山菜料理・伝統食について勉強会を開いた。
リレーの思い高校生に 聖火ランナー丸山さん 白馬高にトーチ寄贈

 白馬村で4月1日に東京2020オリンピック聖火リレーの、ランナーとして走った、白馬高校非常勤講師のしろうま荘支配人・丸山俊郎さん(46)は28日、白馬高校にトーチを寄贈した。
 丸山さんは同校で観光コミュニケーション英語を指導する。高校生と共に持続可能な観光地づくりに取り組むことからランナーに選ばれ、高校生に思いを伝えたいと願ったことから寄贈を決めた。「リレーのテーマは『希望の道をつなぐ』。コロナで大変な今こそ、協力すれば明るい未来があることを伝えたい」と思いを込めた。
健全財政への道筋検討 池田町 改革委が第1回会議

 池田町が財政健全化に向け設置した行財政改革推進委員会は、28日に町役場で第1回会議を開いた。来年度末まで計20回の開催を予定。役場組織や事業の見直し、公共施設のあり方など、甕聖章町長からの諮問に対し多角的に検討し、答申する他、今後の指針となる行財政改革プラン(仮称)を作成する。健全財政への道筋を示す検討が本格化する。
 委員会は公募による町民や町議会議員、有識者など10人で構成。会長に山沖義和氏(信州大学経法学部長)、副会長に丸山史子氏(町女性団体連絡協議会)が就いた。
泥の田んぼ「気持ちいい!」 松川小5年生 代掻き前 荒くれ作業に精

 松川村の松川小学校5年生73人は24日、代掻き前の荒くれの作業を校舎南側の田んぼで行った。総合的な学習の時間を使った米づくりの一環で、泥の感触を味わいながら作業に精を出した。
 裸足になった児童らは、水の入った田んぼの中へ、慎重に足を踏み出した。「気持ちいい!」「冷たい!」などと口々にはしゃいだ。肥料を一面にまいた後、雑草を踏みながら田んぼの中を歩き回った。手を取り合ったり、転びそうになる友達を支えたりしながら、和気あいあいと作業した。
小中学生の春1318点審査 大町の雪形まつり 展示は6月中旬から

 大町市の北アルプス雪形まつり実行委員会(横澤厚信委員長、事務局=市教育委員会)が市内小中学生を対象に募集した春をテーマとした「詩」「俳句」「短歌」「絵画」作品の審査会が19日、市役所で開かれた。
 今年は昨年の983点を大幅に上回る1318点の応募があった。審査員が吟味しそれぞれ入賞8点を選んだ。表彰式は6月5日午前10時から市役所東大会議室で開かれ、中旬から作品展示・公開となる。
県が鳥獣対策モデル事業 大北・松本 本年度 重点捕獲など計画

 遊休荒廃農地や耕作放棄地の増加に伴い、シカやイノシシなど野生鳥獣による農作物や高山植物などへの被害が県内で深刻化する中、県は本年度、大北・松本地域で獣害対策のモデル事業を進める。重点的な捕獲や環境整備、対策効果のモニタリング調査などを実施。26日に鳥獣対策講演会が池田町創造館であり、シカやイノシシの生息環境や被害の現状を踏まえ、モデル事業について検討した。
 農林関係者や大北5市町村の首長・職員など約50人が出席。県鳥獣対策・ジビエ振興室の清水靖久室長が、シカ・イノシシの生息分布域の変化や県内の被害などについて話した。
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