2021年7月13日(火)付

梅雨晴れ 自転車疾走 「北アグランフォンド」10回節目

 大北地域を拠点に大自然の絶景の中をサイクリングするロングライド(長距離)イベント「北アルプス山麓グランフォンド2021」が11日、大町市の鹿島槍スポーツビレッジをスタート・ゴールに開かれた。コロナ禍による昨年の中止を経て、2年ぶりの開催。第10回の節目を迎え、感染対策を徹底したおもてなしで自転車愛好者を迎えた。
 大町市の鷹狩山や白馬村の嶺方峠などを通り、長野市鬼無里、小川村まで走る全長160`のスペシャルクラスから、中級者向けの130`クラス、女性や初心者でも楽しめる90`クラスと幅広い層に合わせてクラス分け。ライダーはそれぞれのペースに合わせて、梅雨の晴れ間の大北を走った。
再生・再利用でモノ¥z環 白馬でイベント「4R市場」

 日常にあふれるモノ≠フ扱い方を考えようと、白馬村神城五竜で10日、再生・耐久・再利用をテーマにしたイベント「4R市場」が開かれた。着なくなった服の回収やリユース、破れた服の修繕、廃材で作った商品の販売など、ごみとして扱われるモノがイベントを通じて循環し、資源を大切にする取り組みが広がった。
 開始から多くの地域住民らが訪れ、着なくなった服や破れた服を持ち込んだ。服は業者に送り、再生繊維としてコンクリートのオリジナルTシャツに生まれ変わる。服の回収の他、衣類の修繕や廃材を活用したプランター、着物を再利用した織物の販売など、さまざまな「再生・再利用」の出展者が集まった。キッチンカーの出店や音楽ライブもあった。
築160年「土谷堰」散策 小谷 歴史知る催し16日も

 小谷村土谷地区を流れる農業用水路「土谷堰(せぎ)」に関心を深めてもらおうと、土谷堰を歩く催しが10日に開かれた。地元住民約20人が参加し、堰が流れる山中を散策。約160年前に造られ、現代まで恩恵が続く土谷堰の歴史や先人の知恵、苦労に思いを馳せた。
 水田で堰を利用する土谷堰水利組合、地元住民らが講師となり、歴史や道中から見える景色などを紹介。参加者は「昔の人のおかげで今がある」と、感慨深そうに歩いていた。
移住者取材 広報で紹介 池田町地域おこし協力隊 川上さんと数馬さん

 池田町の地域おこし協力隊員で、移住定住促進に取り組む川上洋一さんと数馬元美さんは、町の広報で2カ月に1回、移住者紹介コーナー『池田町(ここ)に移住して』を作成している。移住のきっかけや現在の活動、池田でやりたいことなどを取材し、移住者の目線で見た町の魅力や生活の様子を紹介している。
 全国各地から池田にやって来た移住者を町民に知ってもらいたいと企画し、これまでに9回掲載。川上さんと数馬さんは「町民の皆さんに『こんな人が地元にいる』と知ってもらいたい。地元の人でも気づかない移住者目線で見た町の魅力もあるし、このコーナーを通じて新しい交流も生まれれば」と期待を寄せる。
ボッチャ体験 多様性理解 高瀬中 高野選手招き講座

 池田町の高瀬中学校は9日、3年生76人を対象にした多様性を学ぶ授業として、県ボッチャ協会の県強化指定選手・高野雅也さん(30)=松本市=を招いた講座を開いた。生まれつき脳性まひがある高野さんが、自身の経験やボッチャに打ち込む理由などを講演。「障がいがあっても明るく楽しく生きられる。この体に生まれて良かった」と、人それぞれの人生の楽しみを伝えた。
 高野さんを交えた対戦など、ボッチャの体験もあった。高野さんと同じチームで競技した生徒は「ボールの投げ方を工夫するなど、奥深いスポーツ」と感想。高野さんの話を聞き「障がいがある人も、それを苦とせず自分たちと同じような生活をしている」と、多様性に理解を深めていた。
アジアフ♂^動継続へ支援 国際ソロプチミスト松本 大町岳陽高に10万円

 女性と女児が活躍できる社会の実現を目指す女性による国際的奉仕団体「国際ソロプチミスト松本」(本郷ゆみ子会長)は12日、アジアアフリカ難民支援(アジアフ)運動に取り組む大町市の大町岳陽高校に支援金10万円を寄付した。同会役員の石曽根佐和江さん=八日町=らは「物資回収などで市民の協力を得るなど地域と密着した意義ある活動を引き続き支援したい」とし、旧大町北高時代から続く特色ある取り組みを称賛した。
 国際ソロプチミスト松本は、松本市や塩尻市、大町市の女性28人で構成。アジアフに対する支援は10年以上続く。
トップページ 7月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2021 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.