2021年8月18日(水)付

おいしく鳥獣害対策 大町 美麻でジビエ料理教室

 大町市美麻地区の「美麻地域づくり会議」は17日、初めてのジビエ料理教室を美麻総合福祉センターで開いた。地域の課題である有害鳥獣被害への対策として、地元産シカ肉の消費拡大につなげようと、食材の魅力と調理方法を発信した。
 教室には親子4組8人が参加し、地区内「農園カフェ・ラビット」のオーナーシェフ・児玉信子さんを講師に、カレーとオムレツを調理。シカ肉をヨーグルトにつけ込み柔らかくするなどコツを学びながら、スパイスや地元産野菜を使った本格的な料理に挑戦していた。
連日感染確認 予防徹底を 白馬村・小谷村 レベル4 警戒強める

 白馬村で連日、新たな新型コロナウイルスの感染確認が続いている。小谷村でも15日に感染者が確認された。北アルプス圏域の感染警戒レベルが4に引き上げられ「新型コロナウイルス特別警報T」も発出されたことから、両村はホームページや村内放送などを通じて、改めて感染予防の徹底を呼び掛けている。
 白馬村では夏休み期間となった今月7日から16日までにかけて10歳未満から50代の男女13人の新規感染を確認。13日から16日までには毎日1〜3人の感染者が確認された。
 小谷村では15日に村内の60代会社員男性の感染を確認。
地域の歴史守り「遷座祭」 池田町会染の中島三社 寄付金で大改修 完成へ

 耐震の必要性や老朽化により、約110年ぶりに改修が進められていた、池田町会染の中島三社の改修工事がこのほど完成し、15日に仮殿に移されていたご神体を本殿に戻す「遷座祭」が執り行われた。四方を絹垣で覆われたご神体が丸山忠孝宮司ら神職と、牛越邦夫氏子総代長らにより厳かに本殿へと運ばれた。参列した氏子らが、地域の多大な理解と協力で成しえた大改修を祝った。
 これまでも小規模な改修は重ねてきたが、大掛かりな工事は大正2年以来約110年ぶり。改修では三社と山の神の本殿の屋根を銅板でふき替え、拝殿の屋根もふき替えた。拝殿は増築して内装も板張りに改修。土台も補強され、自然災害に備えている。総工費は1200万円で、氏子らが3年がかりで募った寄付金で賄った。
駅に涼 スズムシ音色 松川の観光協生育 村のシンボルで癒やしを

 松川村のJR信濃松川駅に17日、村観光協会が生育したスズムシがお目見えした。オスがメスを呼ぶための求愛行動として「プロポーズのコンサート」と銘打ち、リーンリーンと、涼しげな音色を構内に響き渡らせている。
 今年は6月10日にふ化を確認した。鳴きそろうのが例年に比べ一週間ほど遅れたが、数は例年にないほど多くふ化した。村のシンボルであるスズムシを多くの人に見てもらい、きれいな音色で癒やされてほしいと、飼育ケースの設置は毎年行っている。
「塩の道一緒に歩きましょう」 小谷中3年生 ミニ祭り企画 村を元気に

 小谷村の小谷中学校3年生は10月1日の総合発表会に向けて、「ミニ塩の道祭り」を企画している。2年連続で中止となり、参加の機会を失った村の一大観光イベント「塩の道祭り」を、自分たちにできる形で再現する取り組み。村民と共に歩くことで塩の道の魅力を再確認し、村の元気付けにつながればと願う。
 総合発表会初日の10月1日午後0時50分から2時40分まで、下里瀬〜小谷中学校までの約7`を歩く。フォトサービスやスタンプラリー、オリジナルTシャツや焼き芋の販売なども企画する。学校〜下里瀬のシャトルバスも運行。「一緒に歩きましょう」と村民の参加を呼び掛けている。
ひなすくすく大人≠フ姿へ 大町山博 ニホンライチョウ生育順調

 国特別天然記念物ニホンライチョウの繁殖に取り組む、大町市の市立大町山岳博物館で、7月15日にふ化したひな1羽がすうすくと成長している。羽が徐々に生え変わり、体重も105cに増加、大人≠フ姿へと近づいている。
 ひなは博物館が繁殖事業を再開して以降、自然ふ化で初めて誕生した個体で、状態も良好という。ふ化から1カ月が経過し、柔らかな綿羽が生え変わりつつある。親鳥のお腹の下にいる時間が短くなり、飼育舎内を活発に動き回ってるという。
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