2021年8月20日(金)付

小学新校1年先送りへ 大町市教委 立地や費用 検討さらに

 大町市教育委員会が進める旧市内小学4校を2校に、中学2校を1校に再編する計画で、令和7年度としてきた小学新校の開校時期を1年先送りする方向で検討を進めていることが分かった。荒井今朝一教育長は取材に対し「立地や改築費用など総合的に、さらに検討を深める必要がある」と理由を説明した。
 学新校について、「常盤・社通学区」は南小の活用が決まっているが、「大町・平通学区」は第一中か西小かで結論が出ていない。新2校は既存の学校校舎を使うため、長寿命化など大規模な改築が必要となる。
職種またぎ労働力派遣 小谷の事業所 通年雇用へ協同組合発足

 小谷村内の多職種の企業が手を組み、組合員事業所へ労働者を派遣する「おたり地域づくり協同組合」が19日、創立された。季節ごとに労働需要の変動が大きい同村において、さまざまな職種を組み合わせることで通年で安定した雇用環境を整え、定住・移住人口の増加につなぐ。
 創立総会は村役場で開かれた。当初は栂池ゴンドラリフト、おたり振興公社、道の駅おたり、今井工務店、やまさと林業の5社で発足した。宿泊業、総合工事業、小売業、林業・農業など幅広い職種。代表理事には振興公社・道の駅おたりの幾田美彦さんが就いた。初年度は冬シーズンの索道業である栂池ゴンドラへの派遣を目指し、組合職員となる労働者6人を雇用する予定。
総合計画目標達成78% 池田町2年度 コロナで未実施施策も

 池田町は19日、第6次総合計画の2年目となる令和2年度における施策評価の検証結果について、町議会全員協議会で報告した。6つの基本目標における各施策の目標達成度や課題、今後の方向性等を担当課が報告。新型コロナウイルスの影響で目標値を下回る施策もあり、2年度の目標達成度は6項目平均78%だった。
 新型コロナにより、町民を対象にしたレクリエーション教室や、ハーブセンターの利用者数、観光振興に関わる施策などで目標値を下回った。実施できなかった施策の目標達成度は0%とした。
「小太郎伝説」に興味津々 会染児童クラブ 住民講師にお話し会

 池田町の会染児童クラブは17日、地元住民を講師に招いた「お話し会」を開いた。町ガイドマスター会の薄井孝彦さんが、松本平に伝わる「泉小太郎伝説」について、資料や絵本の内容を交えて紹介。地元会染に関係する話もあり、子どもたちは興味深そうに聞いていた。
 小太郎の出生や、母親の犀龍の背に乗り山清路を通った話を聞いた。身近な場所が伝説に登場し、うれしそうな笑顔を見せた。
ゲームで世界の課題解決 白馬IS設立準備財団 小中生サマースクール

 白馬村で英語で学ぶ全寮制・中高一貫の国際教育学校の創設を目指す「白馬インターナショナルスクール設立準備財団(草本朋子代表理事)」はこのほど、短期プログラム「サマースクール」で、世界の課題解決をロールプレイする教育型シミュレーションゲーム「ワールドピースゲーム」を取り入れた。大北地域を含む全国から小中学生約30人が参加。平和で持続できる世界の実現を自分事として体験した。
 サマースクールは7月中に3期にわたって実施。今回のゲームを取り組んだ3期は、日本語での同ゲームのほかアウトドアアクティビティや外国人との交流などを体験した。
公式グッズ売れ行き好調 芸術祭 安心安全開催へ準備着々

 大町市の北アルプス国際芸術祭実行委員会(委員長=牛越徹市長)は18日夜、臨時総会を市役所で開き、公式グッズや鑑賞パスポートなどの販売状況を報告した。鑑賞パスポートの売れ行きが伸び悩む一方、公式グッズは好調で、芸術祭に対する関心の高さと捉えた。パフォーマンス会期前半3公演の中止など新型コロナの影響はあるものの、感染症に対応した安心安全な芸術祭の実現へ着々と準備を進めていくことを確認した。
 公式グッズは、芸術祭ビジュアルディレクターを務めるデザイナーの皆川明氏が手掛けた。トートバッグやタンブラー、カットソー、ピンブローチなど種類は豊富。販売開始から3日で売り上げは100万円を超え、13日現在、320万8180円(1724点)にのぼる。
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