2021年9月1日(水)付

不要布で作った雑巾 後輩へ 仁中3年の3人 小学校に寄贈

 総合的な学習で地域に恩返しをする活動で、リサイクルに取り組んでいる大町市仁科台中学校3年生の3人が8月27日、自分たちの母校に手作り雑巾を寄贈した。それぞれの小学校で後輩たちが有効に役立ててくれることを願った。
 寄贈した3人はリサイクルの観点から、地域住民から不要となった布を募り、集まった布で雑巾を加工して母校に寄贈することを考えた。6月から約1カ月、市役所ロビーや市内のスーパー、コンビニエンスストアに活動について説明したチラシと回収箱を設置した。タオルなど20`を超える布が集まり、夏休み期間を利用して、1人80枚以上の雑巾を縫い上げた。
稲刈り始め 早くも秋 大北南部 わせ種・酒米 黄金色に

 大北地域の南部では、わせ種や酒米の稲刈りが始まっている。松川村北部にある「まるやま農産」の田んぼでは、8月31日から酒米「美山錦」の収穫を開始した。社長の丸山昇さんがコンバインを操り、黄金色に実った稲穂を刈り取る秋らしい光景が広がった。
 まるやま農産では、食用米と酒米合わせて約50fを耕作する。この日に収穫した美山錦は約3f分で、秋雨前線の状況を見ながら例年より1、2日ほど早く稲刈りを始めたという。
ネット被害から子ども守れ 大町 2年ぶり 青少年育成大会

 大町市青少年育成市民会議と市、市教育委員会は8月29日、第37回青少年育成市民大会を市文化会館で開いた。学校やPTA、子ども会育成会など市内92団体から約150人が参加し、子どもたちの健全育成を目指して、インターネットを介したいじめや犯罪の防止策などを学んだ。
 大会は新型コロナウイルスの影響で昨年が中止となり、2年ぶりの開催。規模を縮小し参加者の人数を制限した。
食品持ち寄り若者応援 北ア振興局 大町でフードドライブ

 県北アルプス地域振興局は8月25日、大町市の県大町合同庁玄関ホールで「新型コロナ・子ども若者応援フードドライブ」を行った。新聞などの告知で知った人などが、米やレトルト食品、調味料などを持参して続々と寄付に訪れた。正午から1時間だったが、事前の持ち込みなどもあり、多くの善意が寄せられた。寄付した人は「コロナ禍だからこそ、お互いさま、助け合いの心で活動を応援したい」と話していた。
 今回集まった食品は大北管内で信州こどもカフェに取り組む団体へ寄付するほか、大学生らの支援にも役立てたいとしている。
街中でクマに遭遇 恐怖 大町の女性 「目があった。足が震えた」

 大町市内でクマの目撃が相次いでいる。人的被害はないものの、住宅や営業店舗が立ち並ぶ街中(堀六日町)に出没し猟友会によって駆除される事態にまで発展している。街中の至近距離でクマと遭遇した女性から恐怖体験を聞いた。
 街中の書店従業員の女性は8月16日午後2時ごろ、事務所内で仕事をしていた。ふと窓の外をのぞくと窓際の茂みが揺れる様子を捉えた。恐る恐る窓と網戸を開けると、茂みからクマが顔を出した。「目があった。その距離2bほど。足の震えが止まらなかった。刺激してはいけないということを聞いたことがあったため、ゆっくりと網戸と窓を閉め、110番通報した」。再度、窓の外を確認したが、すでに立ち去った後だった。
 当日は、高根町や西公園付近でクマの目撃情報が相次ぎ、市などから警戒が呼び掛けられていた。
大町の公共施設休止 3〜12日 県「集中対策期間」併せ

 今月3日から12日までを期間に、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図る県の「命と暮らしを救う集中対策期間」を受け、大町市は同期間、公民館や体育施設など多くの公共施設を休止する。
 休止する施設は、市文化会館や全公民館、市総合体育館をはじめとした体育施設(屋内外含む)、市立大町山岳博物館、ゆーぷる木崎湖プール棟など。
 公民館は、貸館を休止しイベント等も中止するが、住民票と印鑑証明の発行は可能。図書館利用は貸し出しのみ。
 市関係の入浴施設では、市総合福祉センターやふれあいプラザ、上原の湯では、コロナ対策を徹底した上で入場制限しながら営業する。
トップページ 9月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2021 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.