2021年9月2日(木)付

名称変更し新たな一歩 北アルプス森林組合 役員体制強化や新事業

 大町市の大北森林組合は1日、北アルプス森林組合に名称を変更した。平成27年の県等補助金不適正受給問題の発覚から7年目を迎え、損害賠償を巡る県との和解、役員体制の強化、チップ生産工場建設など新たな収入確保に向けた新規事業も本格化する中、新たなスタートと位置づけた。今年5月の総代会で組合長に就いた割田俊明さん(元専務理事)は「前に進む。地域に期待、信頼される組合づくりを進める」と決意を語る。
 役員体制は本年度、欠員を解消し、新たに大北各市町村長の代表者や県議、県職員を理事に選出するなど強化を図った。経営安定化するなかで不適正に受給した県等補助金(約9億円)の計画的返還を進めていく。令和31年度までに全額返還を見込む。
秋の始まり 「オバナ」揺れ

 大北地域の9月は雨で始まり、厳しい残暑もひと休み、秋の始まりを感じられる1日となった。
 写真は大町市常盤のラ・カスタナチュラルヒーリングガーデンで、雨上がりの午後の風に揺れるススキ。ススキは「オバナ」として秋の七草の一つに数えられ、里山に秋の訪れを告げる草。ガーデンのススキは穂が膨らみ始め、赤花のペルシカリアとの競演を楽しめる。
未来に向けた行動考える 白馬村観光局 セミナー&WS7日から

 白馬村観光局は7日から、白馬村の未来に向けたアクションを考える「GREENWORKHAKUBAVol.3」を開く。「サーキュラーエコノミー」の概念を取り入れたビジネスアイデアを起案する。初日の模様をオンラインで配信する。
 7日は各地で地域でのサーキュラーエコノミーを実践するトップランナーが登壇し、事例を紹介。7月に開いたビジョンデザインブートキャンプで検討した「サーキュラービジョン」を発表する。
 サーキュラーエコノミーは、廃棄と汚染を出さないデザイン(設計)の製品を使い続けることで、自然システムを再生する経済システム。
ハロウィーンカボチャ登場 松川の農場で早くも販売

 松川村西原のかぼちゃやま農場は、10月31日のハロウィーンに向け、装飾用のカボチャの販売を早くも始めた。つややかなオレンジ色をした大小のカボチャが店頭に並び、一足早いハロウィーンの気配を感じさせている。
 カボチャの販売は3年ほど前から始めた。顔を描いたり、中をくり抜いて飾るなど家族連れを中心に好評で、「長い期間飾っておきたい」などとの要望もあり、例年より早く販売を開始した。今年は新たに小さめのカボチャを3種類用意。白色やひょうたんのような形をしたものも置いている。
渓谷貯蔵庫で熟成 秋の酒 大町 白馬錦蔵元・薄井商店が搬出

 爽やかな風が谷あいに流れ、初秋の気配が心地良い高瀬渓谷。トンネルの奥にある「白馬錦アルプス湖洞貯蔵庫」から、ひと夏の間じっくり熟成させた日本酒が運び出され、トラックに積み込まれてゆく。
 大町市九日町の白馬錦蔵元・薄井商店(薄井朋介社長)は8月27日、4月に搬入した日本酒「アルプス湖洞貯蔵瓶囲い秋熟」の搬出作業を行った。作業は松浦宏行杜氏ら同社スタッフにより手際よく進められた。
「岳都大町」の山岳観光守る 大町 コロナ禍 山小屋へ補助金新設

 大町市は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で疲弊する山小屋を支援しようと、市内の事業者に1件当たり30万円を助成する制度を新設する。「岳都大町」として山岳観光の受け入れ環境を守り、登山者の安全や自然環境の保全を図る考えだ。事業費360万円を盛った、令和3年度一般会計補正予算案を市議会9月定例会に上程した。
 計画案によると、市の支援金は県の「山小屋公益的機能維持等支援金」に準じて、登山道の維持・補修、避難者の受け入れ、し尿処理など公益的な活動に取り組む山小屋が対象。県支援金の受給者に同額の30万円を上乗せする。
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