2021年9月11日(土)付

日本語極め長く「介護職」 大町の銀松苑外国人実習生の2人 難関の能力試験N2合格

 大町市常盤上一の特別養護老人ホーム銀松苑で働く、特定技能外国人労働者のテゥシ・ミナサリさんと、外国人介護実習生のウィン・ティリさんが、日本語能力試験N2に合格した。日常的な場面で使う日本語の理解に加え、より幅広い場面で使われる日本語理解が求められ、外国人にとってハードルが高く合格率の低い試験。2人は「本当にうれしい。皆さんの助けがあって合格できた」と感謝している。
 施設では夜勤など不規則な仕事のため、日本語教室に通うのが難しい彼女たちのために、施設内で講師を招いた日本語教室を開き、合格のため全面協力した。仕事の合間を縫って勉強に励んだ成果が見事に実を結び、合格の栄誉を手にした。2人の快挙をたたえ、このほど同施設では激励金の贈呈式が開かれた。 
「プラスのレガシー」次世代へ 東京五輪振り返る 白馬の聖火ランナー 丸山さんに証明書

 東京2020オリンピック・パラリンピックがこのほど閉幕。白馬村で4月1日に行われた五輪聖火リレーでランナーを務めた丸山俊郎さんのもとに8日、聖火ランナーとして走ったことの証明書が届いた。丸山さんは五輪を振り返り、「どのようにプラスのレガシー(遺産)にしていくかが課題」と思いを述べた。
 白馬高校の非常勤講師を務める立場として生徒へ五輪を身近に感じられるように願い、自らのトーチを学校に贈った高校生への思いを、「生徒たちが開催を受けてどう捉えるか。勇気づけられることも、課題が見えることもあると思う。自分たちの世代がどうしていくか考えていくために、いい経験になったと思う」と、次の世代への期待を述べた。
ワインブドウ収穫の秋 ドメーヌ・ヒロキ「池田の味生かす」

 池田町の東山で、ワイン用ブドウの収穫が始まっている。町内初のワイナリーとして昨年オープンした「ドメーヌ・ヒロキ」は、10日から白ブドウ品種「ソーヴィニヨン・ブラン」の収穫を開始。この日にとった約800`の仕込みは11日に行う。
 今年は雨が多く生育が心配されたが、代表の横山弘樹さんは今年の出来を「割れているものも少なく、まずまず」と評価。「池田のブドウの味をワインに生かしたい」と話していた。
綿の花気持ちよく観賞を 大町 「コットンの会」共同畑整備

 大町市で綿づくりを通じて地域づくりに取り組む「コットンの会」は7日、農具川河川公園近くの共同畑で整備作業を実施した。畑周辺の草取りなどを行い、訪れた人が気持ちよく観賞できるように作業に汗を流した。
 共同畑での綿の栽培は2年目で、畑は今が花の最盛期。メンバーらは畑にはびこる雑草を抜き取り、今後台風被害などで綿花が倒れてしまわないよう、補強もした。参加者は「無事に育って良い綿が収穫できるように」と願いながら、熱心に作業をしていた。
猿害軽減 取り組み順調 大町市 個体数調整 昨年度300頭に

 大町市が取り組んでいるサルの個体数調整(駆除)が昨年度、計画の300頭に達した。9日の市議会9月定例会一般質問で、猿害軽減に向けた強化策の順調な取り組み状況を報告した。
 市は昨年度から、GPSを使った行動把握や4b四方の大型捕獲おりを使った駆除など猿害対策を強化してきた。近年の個体数調整は、年間300頭に対し100頭程度にとどまっていたが、昨年度は300頭に達した。本年度もすでに200頭以上に上り、成果が現れてきた。
コロナ禍 安全な修学旅行を 大町市 県等助成に独自の拡充

 大町市は本年度、県と一般社団法人県観光機構の事業「安全・安心な修学旅行等サポート事業」を独自に拡充し実施する。小中学校が貸切バスを使用する修学旅行等で、感染リスクの低減を図るために必要な経費の4分の3を助成する同事業において、学校(保護者)で負担する分(4分の1)を市が負担する。担当の市教育委員会学校教育課は、コロナ対策を万全に安心安全な修学旅行等の実現を後押ししたい考えだ。
 コロナ禍、バスを使う修学旅行等学校活動において、密回避の観点から増台が余儀なくされるケースが多く、保護者負担も膨らむ中、市は、同事業を活用し、独自拡充を決めた。
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