2021年9月23日(木)付

芸術祭予定通り開催へ アート会期10月2日開幕 大町市長「望む声大きい」

 大町市の牛越徹市長は22日、10月2日に開幕する北アルプス国際芸術祭アート会期について、予定通り開催する考えを改めて明らかにした。9月27日開催の実行委員会臨時総会で、アート会期の開催と感染防止に向けた最終確認を行う。市議会9月定例会最終日の閉会あいさつで述べた。
 牛越市長は、県内の感染状況が落ち着き警戒レベルが4に引き下げられたこと、国や県でも感染拡大防止と経済活動の両立が模索されていることなどに言及。「市内の経済団体や事業者から経営逼迫(ひっぱく)の現状を早期に立て直すための機会にしたいと、芸術祭の開催を望む大きな声をいただいている」と述べた。
木村さん 福島の被災語る 白馬・小谷中 オンラインで出前授業

 東日本大震災発生時に福島県で被災し、白馬村で避難生活をしていた木村紀夫さんによるオンライン出前授業が21日、小谷村の小谷中学校や白馬村の白馬中学校などで行われた。木村さんが福島第一原発事故による立ち入り帰省区域内から中継しながら、体験を語り、生徒たちが震災当時の様子や命を守る行動の重要性などを学んだ。
 木村さんは、震災で父親と妻、次女を亡くし、翌年に長女と白馬村へ移住。白馬から福島に通い、行方不明だった次女の遺品や遺骨の捜索を続けた。長女が白馬中学校に通っていた縁でオンライン授業につながった。
秋空の下 親子で稲刈り ちひろ公園 昔ながら はぜ掛けも

 松川村の安曇野ちひろ公園の田んぼで18日、稲刈りが行われた。晴れ渡る秋空の下、村内外から子ども連れなど17組が参加し、無農薬有機栽培の米農家・高橋克弥さん=同村緑町=の指導で、手刈りとはぜ掛けを体験した。
 約500平方bの田んぼに、参加者らが春に手植えしたコシヒカリの稲を刈った。はぜ棒を立てるところから体験。鎌で刈り取った稲をひもやワラで束ねて運び、棒に掛けていった。親子で協力しながらてきぱきと作業を進め、子どもたちも積極的に参加していた。
アサギマダラの調査体験 国営公園大町・松川 家族連れなど観察会

 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で19日、長距離を移動するチョウとして知られる「アサギマダラ」の観察会が開かれた。家族連れなど22人が参加し、園内に飛来した個体に捕獲場所などをマーキング、生態の調査を体験した。
 参加者は園内のフジバカマ畑で、公園サポーターの地域住民からアサギマダラの生態を学んだ。甘い香りに誘われて飛来したチョウを虫取り網で捕まえ、間近で美しい模様を観察。日付や場所を示す「AOM(あづみの公園大町・松川地区)」、イニシャルを羽に書き込んだ。
コロナ時代の活動考える オンラインで県公民館大会

 県公民館運営協議会主催の「第69回県公民館大会」が16日、オンラインで開かれた。本年度の主会場は大町市で、当初は関係者が市文化会館に集う形の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染防止のため一堂に会すことを断念。市の情報センターでビデオ会議システム「Zoomウエビナー」を使って県内77市町村の公民館関係者約300人を結び、Withコロナ時代の公民館活動の在り方を考え合った。
各地で通学路の安全見守り 秋の全国交通安全運動 正しい利用呼び掛け事故防止

 「秋の全国交通安全運動」期間中の22日、大北地域各地で集中的な通学路の見守り活動や啓発活動が行われた。横断歩道等で児童・生徒の安全を確保しつつ、歩行者とドライバー双方に向け、事故のない正しい道路利用を呼び掛けた。
 池田松川交通安全協会(中山崇会長)は、池田町内の小中学校通学路の交差点で見守り活動を展開。のぼり旗でドライバーに啓発する「人波作戦」や、横断歩道の見守りを実施した。
 白馬村では、村交通安全協会(丸山隆興会長)が午前7時半ごろから30分間、JR神城駅前の国道148号でプラカードやのぼり旗を持ち、安全運転を訴えた。
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