2021年10月10日(日)付

秋の北ア山麓にぎわう 大北地域 紅葉や芸術祭 観光客増

 秋の行楽シーズンを迎え、大北地域の観光施設は多くの人出でにぎわっている。緊急事態宣言が解除されたこともあり、都市圏からの観光客も目に見えて増加している。9日の朝は雲が多かったが次第に青空が広がり、見頃を迎えている山々の紅葉や、大町市で開かれている北アルプス国際芸術祭などを訪ね、秋の北アルプス山麓を満喫している。
 白馬村の白馬岩岳マウンテンリゾートでは、絶景が楽しめるマウンテンハーバーが人気で、多くの観光客の姿があった。木々が色付き始めている中腹の山々や自然の開放感、心地よい秋の風を感じ、楽しんでいた。
半官半民施設の運営学ぶ 白馬村議会 産業委「道の駅小谷」視察

 白馬村議会の産業経済委員会(津滝俊幸委員長)は7日、小谷村の「道の駅小谷」を視察した。半官半民の観光施設の身近な成功事例として、道の駅や振興公社の運営について学んだ。
 「株式会社道の駅おたり」とおたり振興公社の幾田美彦社長から、両社の運営や組織づくり、観光への取り組みなどの説明を受けた。委員からは村観光連盟などとの関係性を問う質問があり、「日銭を稼がなければいけないわれわれとは温度差がある」と回答。行政とは適度な距離感を保ちつつ、歩調を合わせる一方で足かせのないスピード感を生かした活動が成功につながることを示唆した。
「暮らしやすい」松川魅力PR 移住定住ガイドブック4年ぶり刷新

 松川村の移住定住ガイドブックが新しくなった。4年ぶりの新調となり、ページ数を増やし、景色の良さや住みやすさなどを幅広い世代にアピールする。移住施策が好調で村の人口が増加している中、村の魅力をいっぱいに伝え、さらなる移住定住者の増加を図る。
 表紙と1、2nには村から見える田園風景と北アルプスの山々を載せ、豊かな自然と圧巻の景色を紹介する。
アルクマも芸術祭応援 大町合庁にモザイク画完成

 大町市の県大町合同庁舎に、県のマスコットキャラクター「アルクマ」の巨大なモザイクアートが完成した。若手職員でつくる「N・AlpsGochoYouth」が、市内で開催中の北アルプス国際芸術祭を盛り上げようと、ペットボトルキャップ約5000個で描いた。11月22日まで展示予定だ。
 作品制作には市内小中学校9校の児童生徒が参加し、キャップ集めと並べる作業に協力した。モザイク画を飾る木製の土台も林務課職員が中心となって組み立てるなど、行政と住民の力を結集した。
郷土の達人に技習う PTA・公民館・八坂小 三者共催 「ふれあい学習」で体験・交流

 大町市の八坂小学校で2日、PTA・公民館・小学校の三者共催による「郷土ふれあい学習」が開かれた。昔ながらの伝統技術や生活文化を、広い見識と経験を持つ地域の名人・達人に多角的な視点で学び、ふるさとの魅力を再発見しながら異世代交流も深めた。
 小学校で竹細工とおやきづくり、コミュニティーセンターアキツでわら細工とそば打ちを実施。開会式は新型コロナウイルスの感染防止のため、2つの会場をオンラインでつないで行った。
空き店舗活 用芸術祭盛り上げ 大町 シャッター商店プロジェクト

 大町市上仲町の空き店舗で、北アルプス国際芸術祭に併せ、マルシェや作品展示を行う「シャッター商店プロジェクト」が9日、始まった。旧メンズショップアララギを会場に、飲食や雑貨の販売、占い、リラクゼーション、展覧会などを催し、空き店舗を活用して芸術祭を盛り上げる。ブースの出店者を随時募集している。
 芸術祭パートナーシップ事業として、会期の11月21日まで実施している。店舗の装飾は市内の福祉事業所が手掛けた。
トップページ 10月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C) 2007-2021 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.