2022年1月20日(木)付

大町市出生数が過去最低 令和3年123人 コロナ禍影響か 減少幅大

 大町市の昨年(令和3年1月1日〜12月31日、県衛生年報・保健センター集計値)の出生数は123人だった。前年の142人に比べ、19人減で、過去最低の人数、大きな減少幅となった。市民生部の曽根原耕平部長は「コロナ禍の長期化など社会不安が大きく、先が見通せない状況が影響している可能性がある。余波はまだ続くのではないか」と分析。「出生数の増加や子育て世帯の移住定住促進には、市の魅力や総合的な事業、サービスの充実が大切。子育て世代などの声を聞き、反映していきたい」とする。
全世帯へ1万円支給 白馬村独自 灯油費等給付金 申請始まる

 白馬村は新型コロナウイルス感染症拡大と原油高に伴う燃料価格高騰の影響を受けている村民や事業者に対し、村独自の支援策を講じる。
 全世帯向けの白馬村灯油費等給付金の申請は20日から。全世帯対象の支給は近隣では珍しいという。村では「忘れずに申請を」と呼び掛けている。給付金は1世帯1万円で、令和3年12月1日の住民基本台帳に登録され、居住している世帯主(寮など、扶養親族のみの世帯は対象外)。
酸素濃度計で健康管理 大北法人会 池田支部町社協に5台寄贈

 地域福祉に役立ててほしいと、大北法人会池田支部(中山久幸支部長)は19日、パルスオキシメーター(酸素濃度計)5台を、池田町社会福祉協議会に寄贈した。法人会会員企業への健康維持活動の提案や、新型コロナウイルス感染予防の取り組みなど日ごろお世話になっている町社協への感謝とした。
 同支部では、コロナ禍で講演会などの事業が実施できなかったこともあり、福祉活動として予算をねん出し、1台約2万円のパルスオキシメーターを5台購入。中山支部長は「役立ててほしい」と述べ、町社協の中嶋一光会長に贈呈した。
児童 消防団活動を体験 松川小3年 役場にお礼メッセージ

 「消防団のみなさんありがとうございました」「すごく楽しかったです」―。松川村役場ロビーに、松川小学校3年生から村消防団への「お礼のメッセージ」が展示されている。昨年11月に同学年を対象に消防団による消防体験があり、児童たちは水消火器や消防車両の乗車などを体験。思い出の写真とともに飾られている。
 メッセージは2月末まで展示している。
まちに山小屋 登山者の拠点 「三俣山荘図書室」22日オープン

 北アルプスの最奥部、黒部源流の稜線りょうせん上にある鷲羽岳と三俣蓮華岳の鞍部に位置する山小屋「三俣山荘」を経営する伊藤圭さんが、大町市の駅前本通り商店街の旧金萬洋服店に、ブックカフェ「三俣山荘図書室」を完成させた。22日に本格オープンする。
 三俣山荘図書室は山小屋の仲間たちが全面協力し、自分たちの力で大々的にリノベーション。コンセプトはまちにいて山を感じ、環境に思いをはせる場所≠セ。山小屋経営でいち早く環境問題に取り組んでいる伊藤さんは「山小屋から里に還元できるのはエコエネルギー」と考え、同施設では山小屋と同じ太陽光の自然エネルギーによる運営を行うことにした。
地域の環境活動 現場ふれる 信州草木染木崎工房 司法修習生が視察研修

 大町市平の木崎湖畔にある「信州草木染木崎工房」(主宰・坂田悦男さん)に14日、県弁護士会司法修習生が見学に訪れた。仁科町のNPO地域づくり工房(傘木宏夫代表)が毎年請け負う、司法修習生向けの視察研修の一環で実施した。
 地域の環境活動の現場を知る視察研修で、3人の修習生が来所した。坂田さんの「地域の植物で色を出す」という、草木染にかける思いや活動状況などについて話を聞いた後、実際に草木染を行っている工房内を見学した。
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