2022年1月30日(日)付

「まん延防止」静かな週末 適用後初 安全性PRし営業も

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、長野県に「まん延防止等重点措置」が適用(1月27日〜2月20日)されてから初めての週末を迎えた。大北地域では、スキー場で入り込みに多少の影響がみられ、夜の市街地では休業する飲食店が増えるなど静かな週末となった。「仕方がない」「我慢するしかない」との声も聞こえるが、営業を続ける事業所は、感染防止対策を徹底しながら安全性をPRし集客に努めている。
 シーズン最盛期を迎えている大北地域のスキー場では29日、観光客の減少が見られ、今後の入り込みに不透明感が増した。スキー場の担当者は「まん延防止の影響は多少感じられるが、仕方がないこと。スキー場としては引き続き感染対策を徹底していく」としている。
 28日金曜日の夜、飲食店の多くは県の営業時間短縮や酒類の提供を行わない要請を受け入れ、夜までの営業をしていない店舗が多かった。本来なら飲み客でにぎわう週末となりそうな月末金曜日の夜でも歩く人影は見えず、通りはがらんとしていた。
感染や差別防止へ協力を 大町市長「まん防」受けメッセージ

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う、長野県として初めての「まん延防止等重点措置」適用(1月27〜2月20日)を受け、大町市の牛越徹市長は、市民に基本的な感染対策の徹底など協力を呼び掛けるメッセージを発出した。
 メッセージは「市内でも、未就園児から高齢者まで幅広い世代で感染が確認されている」として、混雑した場所や感染リスクが高い場所への外出自粛などを要請。「誰もが感染する可能性がある」と呼び掛け、感染者に対する差別や誹謗中傷の防止を訴えている。
池田町立美術館支え18年 友の会 コロナ禍でも地道に活動

 発足から18年が経過した池田町の町立美術館友の会は、町の芸術文化発信の拠点施設を育む活動を展開している。近年は、新型コロナウイルスの影響で制限がかかるが、感染状況を見極め、対策を講じる中、地道な活動を継続している。昨年11月には、友の会事業として、長野市の水野美術館と県立美術館を視察に訪れた。
 芸術文化を通じたまちづくりの研さんを重ねている友の会。創設者で、美術館建設当時に町長を務めた師岡昭二さん(94)=渋田見=に話を聞いた。(紙面にて特集)
「大町中学校」議会に上程へ 市総合教育会議で校名案確認

 大町市の仁科台中学校と大町第一中学校を再編し令和5年度に開校する新校の校名案について、市総合教育会議は27日、市教育委員会が選定した「大町中学校」とすることを確認した。
 教育会議では市長と市教委が校名案について意見を交わした。市教委は牛越徹市長から選定理由を問われ「親しみやすい、なじみある名前」「シンプルな大町が良いのでは」などの説明。牛越市長は「シンプルさと地名に対する愛着を優先したと納得。しっかり審議された案を提示してもらえた」と話した。
歴史伝える看板お目見え 松川 大和田神社とすずむし公園に

 松川村川西の大和田神社に、歴史や言い伝えを紹介する看板がお目見えした。村内の他神社にある案内看板が同神社にはなかったことから、氏子総代や「エコツアーガイド倶楽部」が要望し、村が県の補助金を活用して設置。27日に設置工事があり、氏子らが集まって作業を見守り「良い看板ができた」と喜んだ。
 氏子総代会長の平林義正さん(74)=上緑町=は「大和田神社は松川の中でも大きい神社。訪れた人が看板を読んでもらえれば」と話した。
大町温泉郷に巨大かまくら 2月12日「夢花火と音の祭典」 コロナ禍「密避け観賞を」

 大町市平の大町温泉郷観光協会(観光案内所)前の駐車場に着々と「かまくら」が出来上がっている。2月12日の「2022大町温泉郷夢花火と音の祭典」に合わせた企画で、大きな2つのかまくらがお目見え。12日以降2月いっぱい楽しめる予定。
 今年の「2022大町温泉郷夢花火と音の祭典」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、鹿島川河川敷での花火打ち上げとかまくら設置のみを実施する。
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