2022年３月22日付

2022年３月22日(火)付

コロナ終息へ祈りの音色　大町梯剛之さんピアノコンサート

　コロナ禍の影響で延期されていた、ピアニスト・梯剛之さんによるベートーベン生誕250周年記念コンサートが20日、大町市文化会館で開かれた。〝盲目の天才ピアニスト〟が地元住民約120人でつくる合唱団と共演し、約500人の来場者を魅了した。
　梯さんはコロナ禍に立ち向かう決意を込め、ベートーベン作曲の「熱情」などクラシックの名曲を演奏。「コロナ禍でファンとのつながりが失われ、皆さんの前で演奏できる貴重さを思い知った。音楽を通じて明るいメッセージを届けたい」と話した。

現職･矢口氏トップで4選　松川村議選コロナ禍投票率過去最低

　任期満了（3月24日）に伴う松川村議会議員選挙（定数12）は20日、村内7カ所で投票が行われ、村役場講堂で即日開票した結果、現職8人、新人4人が当選した。現職の矢口あかね氏（57）＝無所属・会社員・細野＝が725票のトップで4選を果たした。
　当選者は男性10人、女性2人。政党別では共産党1人、他は無所属。最高齢79歳、最年少36歳で、平均年齢は65・6歳。投票率は54・89％で、前々回の68・55％を13・66ポイント下回り、補欠選挙を除き過去最低だった。期日前投票は1863人だった。

1年半越し「成人式」に喜び　白馬村成人年齢引き下げで「最後」

　新型コロナウイルスの影響で2度延期された白馬村の成人式が20日、1年半越しにウイング21で開かれた。白馬中学校の卒業生や村内在住者ら対象者85人のうち約40人が出席し、仲間との再会を喜びながら、大人としての責任を改めて確認した。
　白馬村では例年、お盆の帰省に合わせて成人式を実施している。令和2年8月の式典が感染拡大の影響で延期となり、春休みシーズンの開催となった。成人年齢が18歳以下に引き下げられるのに伴い、今回が最後の「成人式」。来年度からは「二十歳の集い」に名称変更される。

〝ひな人形〟商店街に華　月遅れ「桃の節句」大町市駅前本通り

　大町市駅前本通り商店街のショーウインドウに、ひな人形を飾る店が増え、話題になっている。4月3日の月遅れの桃の節句に向けて、春らしい装いのディスプレイがあちらこちらに点在し、街歩きする人の目を楽しませている。
　出歩く人の減った新型コロナのまん延防止等重点措置期間中に、少しでも通りを華やかにと商店街の女性たちが中心となり、声を掛け合って飾り始めた。（写真は明治時代のものとされる下仲町の洋菓子店「立田屋」のひな人形）

影響受ける地区別に説明　松糸道路大町市街地ルート案 4月から「対話十分に」

　県大町建設事務所は21日、地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の大町市街地区間について、幅の細いルート帯案と評価方法に関する住民説明会をサン・アルプス大町で実施した。県は4月から月2～3回程度、3カ月にわたって地区を絞った説明会を実施する考えを示した。住民意見を反映し、秋口にはＡ・Ｂ・Ｃルート帯ごとの評価項目の比較検討を行う。
　県側は「コロナ禍で思うように説明会が開催できていない状況。市民との対話を十分に行いながら進めていく必要性がある。最適ルート決定は年度末にこだわらず、大町市の皆さまと対話を重ねながら進めたい」と述べた。

新小学生の安全願う　松川村の有明山社ランドセル清払式

　春から小学生になる子どもたちの安全や学業成就を願う「ランドセル清払式」が21日、松川村の有明山社で開かれた。村内の家族4組が参列し、ランドセルと一緒にお払いを受け、健やかな成長に祈りを込めた。
　清払式は、毎日背負うランドセルをお払いし、無事成長を願う神事として14年前から行っている。

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