2022年7月1日(金)付

平出剛さん しらかば園長に 大町市 公立保育園で初の男性

 大町市の公立保育所で初の男性園長が誕生した。27年間、市の保育施設で保育士として働いてきた平出剛さん(47)=常盤西山住宅=は、本年度から同市平のしらかば保育園園長として勤務している。17年ぶりという同園での保育の仕事にまい進する。
 大北地域でも近年は、保育現場を経てからの男性園長は誕生しておらず、珍しいという。市子育て支援課では「男性女性関係なく、保育士として入ったら一定の確率で園長は経験する。当たり前のこととして、男性の保育士自体が増えてきたということだと思う」としている。
大糸線 官民一体利用促進へ 小谷村 独自の振興会議発足

 小谷村は6月29日、JR大糸線の利用向上に村独自で取り組む大糸線振興会議を発足させ、村役場で初会合を開いた。村民の生活の場や教育、イベント、観光などの局面での利用促進策を積極的に打ち出し、地域住民が一体となって利用促進に取り組む。
 委員は南小谷・土谷・中谷・北小谷の各地区の住民組織からの推薦者と、村教育委員会、村観光連盟、村議会、村商工会、JR南小谷駅長の各団体からの計12人。会長に今井頌治・村商工会長、副会長に柴田友造・村議会副議長、顧問に中村義明村長が就いた。
 事業計画によると、7月から8月にかけて、大糸線の現状と利用促進について住民の声を聞く懇談会を村内5会場で実施。大糸線の利用に関する声や、どんな課題に対応すれば乗車が増えるのかなど、具体的な声を聞いていく。
無病息災 中学生も祈り 池田 八幡神社で形代流し

 池田町の池田八幡神社で6月30日、自身や家族のけがれを人形に移し、川に流し清める「清流形代流し」が行われた。地域住民や下校途中の中学生らが神社を訪れ、境内の小川に形代を流し、無病息災や家内安全を祈願。連日の猛暑の中、境内には涼し気な川のせせらぎが聞こえ、厳かな雰囲気で夏の伝統行事が執り行われた。
 子どもたちに伝統行事を体験してもらいたいと、神社は中学生におはらい料無しで形代を授与。下校中の高瀬中学生が神社を訪れ、古くから伝わる文化を肌で感じていた。
高瀬川大橋で片側交互通行 池田・松川8月末まで 橋の継ぎ目補修工事

 池田町と松川村を結ぶ県道上生坂信濃松川停車場線高瀬川大橋が、橋の継ぎ目の補修工事により8月31日まで片側交互通行規制となっている。土・日曜日、祝日、お盆期間を除く午前8時半から午後4時半まで実施。県大町建設事務所は、周辺道路に渋滞注意を呼び掛ける看板を設置するなどして周知している。
夏の涼 かざりうちわ 大町 常盤公民館で講習会

 大町市の常盤公民館の本年度サークル体験活動の一環として6月24日と7月1日、「押絵の会」による飾りうちわづくりの講習会が開かれている。夏らしく涼しげな、水中を泳ぐ金魚をモチーフにしたうちわを作っている。
 講師は池田町中鵜の山口多恵子さん。飾りうちわは山口さんの指導で、金魚をかたどった紙に色柄の和紙を貼り合わせる押し絵の技法を使い、水色のうちわに飾り付けていった。
木崎湖花火と灯篭 今夏再開 大町 若手も参加 実行委始動

 大町市木崎湖で例年8月15日に行われている花火大会と慰霊の灯篭流し「木崎湖水と光と灯りの祭典『木崎湖灯篭流しと花火大会』」が今夏、再開される。令和元年に開催されて以降、2年連続で行われていなかった。6月28日に実行委員会が開かれ、伝統の行事を継続させようと地元の若手たちも名乗りを挙げて参加した。
 実行委員会の始動は2年ぶりとなった。地域の祭りを存続させるべく、世代を超えた実行委員で組織し、熟練の知恵と蓄積した経験に若手の情報などを取り入れつつ、今後数年をかけて引き継いでいく。
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