2022年7月21日(木)付

子供流鏑馬 5町から射手 大町23、24日 「若一王子祭り」で3年ぶり

 大町市の伝統、若一王子神社の例祭奉祝祭「若一王子祭り」が23日と24日、開催される。県の民俗文化財「子供流鏑馬やぶさめ」は規模を縮小し3年ぶりの開催。各町の射手が決まり、きらびやかな衣装を身にまとった子どもたちが、馬にまたがった勇壮な姿を披露する。
 流鏑馬は例年、10町によって執り行われるが、今年はコロナ禍の影響で大黒町と九日町、白塩町、下仲町、仁科町の5町が参加。24日午後2時に仁科町を出発し、本通りを神社まで北上、3時ごろから境内で奉射を行う。感染症対策として本通りに的場を設けず、「巡行改めの儀」も中止する。
「おたりつぐら」で再出発 中小谷宮本の複合拠点施設 開所から1年 利用呼び掛け

 小谷村中小谷宮本の複合拠点施設は7月で開所から1年を迎え、新たな愛称「おたりつぐら」として再スタートを切った。4月からの「お試し期間」を経て、誰でも使える施設として利用を呼び掛けている。
 運営事業者の撤退を受け、4月から村直営での運営体制を模索していた。デイサービス併設で福祉施設としての印象が根強かった旧体制から、より多くの人が幅広い利用方法で使えるようにと、愛称を含めてリニューアル。猫が安心して過ごす「猫つぐら」をイメージし、つぐらのように安心する、人が立ち寄りたくなる施設として名付けた。
松川発祥「安曇節」に歌詞を 実行委 今年も募集 学生部門新設

 松川村発祥の郷土民謡「安曇節」を後世に残していこうと、同村や安曇野市などの有志でつくる安曇節作詞実行委員会(佐伯治海会長)は20日から、安曇節の歌詞の募集を始めた。昨年に続く2回目の開催で、優秀作品は10月1日に国営アルプスあづみの公園堀金・穂高地区で開く発表会で披露する。募集は8月31日までで、郵送や専用の応募箱で受け付ける。
 昨年は235句の応募があり、優秀作品10句が披露された。子どもたちにも関心を持ってほしいと、今年は新たに学生部門(小学生〜高校生)を設けた。
岳陽高生「空き家部」参加 大町 市、東大、信大の共同研究

 大町市と東京大学、信州大学は、空き家を地域資源と捉え、2018年から空き家活用をテーマにした共同研究を進めている。本年度は地元の高校生とともに空き家活用について考え合う「空き家部」を始動させた。15日はドットベース大町を会場に初会合となる「第1回空き家部ミーティング」が開かれ、若者の視点で自分たちのできる活動について考え合った。
 初回は活動に賛同した大町岳陽高校の生徒らが会場と、オンラインで参加。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻特任助教の新雄太さんによる趣旨説明が行われた。
登山口へ送迎 車の悩み解決 大町ゆ〜ぷる木崎湖で「裏銀座パーキング」開始

 大町市平のゆ〜ぷる木崎湖を拠点に、登山者向けの送迎バスサービスを行う「裏銀座パーキング」が今月から運営を開始した。マイカー利用の登山者の交通手段を解決するサービスとして人気を呼んでいる。
 送迎は扇沢駅、七倉山荘、白馬五竜エスカルプラザの3カ所で、バス利用により針ノ木岳、蓮華岳、爺ケ岳、立山連峰、薬師岳、五竜岳、鹿島槍ケ岳など、名峰がそろう北アルプスの山域の縦走を安心して思いきり楽しむことができる。
洪水調整促進国・県へ要望 大町ダム等再編期成同盟会 土砂輸送トンネル進捗確認

 大町ダム等再編事業促進期成同盟会の総会が19日、大町市のJA大北会館アプロードで開かれた。高瀬ダムと七倉ダム、大町ダムの利水容量を活用した洪水被害の防止軽減のための事業促進に向け、国や県への要望など本年度事業を決めた。国土交通省北陸地方整備局千曲川河川事務所は、洪水調整機能を確保するための工事やダムに堆積する砂の対策として行う土砂輸送用トンネル建設の進捗状況も示した。
 大町ダム等再編事業では、洪水被害防止・軽減のための洪水調整機能や、洪水調整容量と発電容量を維持するための土砂対策を実施する。土砂輸送用トンネルは工事契約に向けて手続き中で、来年度から工事に着手する予定で調整。ダム管理のための計算機システム制作設置も来年度から始まる計画という。
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