2022年10月1日(土)付

台風水害の静岡へ物資支援 JA大北から姉妹提携しみずに 神城地震支援の恩返し

 JA大北は9月26日、台風15号で水害など甚大な被害を受けている静岡市清水区に飲料水などの物資支援を行った。姉妹提携を結んでいるJAしみずへの相互支援として実施。JAしみずからは、平成26年に白馬村を中心に発生した神城断層地震で支援を受けたこともあり、受け取った支援の気持ちに恩返しし、早期復興を願った。
 JA大北は平成28年にJAしみずと姉妹提携を結び、農産物交流や人的交流、災害時物資提供など相互支援を実施することになっている。提携前の神城断層地震時には、ミカンやお茶の物資が白馬村や小谷村に送られたこともあり、できる支援をしようと物資支援を計画した。
生徒手づくりの文化祭 大町 市内中学校 保護者も観覧

 大町市の仁科台、第一、八坂の各中学校と美麻小中学校で9月30日、生徒会最大行事の文化祭が始まった。再編に伴い仁科台・第一の統合と、八坂の小中一貫校移行を来年度に控えるなど、独自の開催は最後となる中学校もある。コロナ禍の制限もある中で、生徒らは知恵と工夫を結集して思い出の時間を深めている。
 このうち一中では30日、「こぶし祭」を開いた。オープニングセレモニーでは生徒手づくりの意気込みのムービーが流し、美術部が制作したステージバックを披露した。
 「こぶし祭」は1日限りだったが、吹奏楽発表、音楽会「一中秋の陣」と題した体育祭のリレーなど盛りだくさんの催しが行われた。
色づく木々 北アの眺め満喫 栂池自然園 紅葉始まる

 小谷村の栂池自然園では日に日に紅葉が色づき、一日ごとに違う景色を見せている。現在は自然園奥の展望湿原と浮島湿原辺りが見頃で、秋晴れが広がった9月30日には大勢の観光客が訪れ、木々の色彩や北アルプスの景色を眺め、散策を楽しんでいた。
 自然園ビジターセンターの猪股崇志さんによると、夏の天候不順の影響で紅葉は例年より1週間ほど遅れており、全体の6、7割ほどが色づいている。
有段者 書写の学習見守り 高瀬中 地域住民が丁寧に指導

 池田町の高瀬中学校(竹内秀昌校長)は9月26日、コミュニティ・スクール活動の一環で、地域住民が2年生の書写の学習を見守り支援した。町書道会会長の中山義至さんと、県書道協会の下條守峰さんが、生徒一人一人に寄り添った指導を行った。
 生徒らは行書体で、「紅花」の文字を繰り返し練習した。浅原あん奈さんは「客観的な意見をもらえて、見直すことができる」と熱心にアドバイスを聞いていた。
スギヨ「ビタミンちくわ」発売70周年 黒部ダムとのつながり映像公開

 スギヨ(本社=石川県)が、同社製品「ビタミンちくわ」の発売70周年を記念して、長野県とちくわの深いつながりの記録映像「小さなヒーロー・黒部ダムとビタミンちくわの知られざるつながり」を制作した。このほどインターネットで公開され、評判を呼んでいる。
 ビタミンちくわは石川県で製造されているが、実は地元への販売量は3割で長野県へが7割を占める。調べていくと「世紀の大事業」として日本の建設史に残る、黒部ダム建設を支えた従業員の食事にもちくわが使用されていたことが分かった。
 同社ではちくわ文化を通じた長野県とのつながりを深く掘り起こして広く後世に残していこうと、70周年記念事業の一環として映像制作を企画。昨年、大町市の立山黒部アルペンルート扇沢駅にある扇沢レストハウスで、当時を知る関係者が一堂に会し、収録が行われた。
オービスで速度取り締まり 大町署 通学路・住宅街の事故防止

 大町署は「秋の全国交通安全運動」最終日の9月30日、車の速度を自動で測定できる「可搬式オービス」を使った交通取り締まりを大町市内で行った。通学路や住宅街など取り締まりが難しい場所で運用し、事故防止につなげる考えだ。
 可搬式オービスは県警本部に2台のみ配備されている。車のスピードを測定し、ドライバーと車両を撮影、違反者に後日、通達する。違反車両を駐車させることが難しい道路など、場所を問わず運用できるのが特徴。
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