2022年11月12日(土)付

盛土・新設「反対」署名1311人 松糸道 大町の有志 県に提出

 地域高規格道路「松本糸魚川連絡道路」の大町市街地区間を巡り、市民有志が11日、盛土による道路構造に反対し、現道を活用した道路整備を求める市民1311人分の署名を事業主体の県に提出した。
 署名は市街地西側を通過するルート帯3案の周辺住民らが、8月1日から10月31日まで実施した。盛土の道路構造と道路の新設が景観や住環境を破壊し、優良農地を分断するなどと主張。ルート案を白紙に戻し、現道活用を含めて調査・検討するよう求めている。
吹奏楽団 定演へ総仕上げ 白馬で20日 「山の音楽家」3年ぶり

 白馬村を拠点に活動する吹奏楽団「山の音楽家」は20日、第33回定期演奏会をウイング21で開催する。3年ぶりの定演となり、週2回の全体練習では本番に向け総仕上げに入っている。チャリティーコンサートとして、収益金は白馬・小谷両村の社会福祉協議会に寄付する。
 山の音楽家は同村と小谷村、大町市などの高校生からシニア世代まで25人が所属。新型コロナウイルスの影響で長期間にわたり公演活動ができなかったが、今年秋に村内で開かれたイベントで久しぶりに一般来場者の前で演奏を再開した。
小谷小児童 合唱で共演 白井貴子さん「ピースマンキャンプ」

 小谷村で3日から6日まで、シンガー・ソングライターの白井貴子さんが主催する「ピースマンキャンプin小谷」が開催された。酒蔵に掲げる杉玉作りワークショップ、小谷屋根の松澤敬夫さん・朋典さんとの対談、音楽イベント、茅刈り体験ワークショップなどが村内各所で行われた。
 音楽イベントは5日、白馬乗鞍の白馬アルプスホテルで開催された。白井さんはデビュー40周年を過ぎた音楽への思い、小谷村との縁などを語りながら、約1時間にわたりライブ演奏。プログラムの最後に小谷小学校の合唱部の児童12人が出演、フォークソングの名曲「あの素晴しい愛をもう一度」を一緒に歌った。
副教材 電子書籍活用 松川小 村の歴史や文化学ぶ

 松川村の松川小学校で、電子書籍の副教材『わたしたちの松川村』を活用した学習が始まっている。4年い組は4日、「郷土の発展に尽くす」をテーマにした社会科の授業で、村の先人やゆかりのある人たちについて学んだ。
 村教育委員会が主体となり、4?6年生を対象に、村の歴史や文化を学び、郷土愛を育むような副読本を、昨年度末に制作した。電子書籍化を検討していたところ、村図書館が、県立長野図書館の学習用ポータルサイト「eReading Books」の活用を提案。6月、データがサイトにアップされた。
大町三蔵 酒造り成功願う 伝統の「松尾様」例祭厳かに

 大町市内の酒蔵3社(三蔵)は7日、若一王子神社境内にある松尾社で「松尾様」の例祭を行った。三蔵から杜氏、蔵人の12人が集まり、今季の酒造りの安全と成功を願った。三蔵は白馬錦蔵元の薄井商店、北安大国蔵元の北安醸造と、金蘭黒部蔵元の市野屋。
 「松尾様」は京都市嵐山にある松尾大社の尊称。日本酒醸造の祖神と伝えられ、全国各地の酒蔵で祭られている。大町では三蔵が合同で祭り、例祭の記録は昭和14年の帳簿が残る。例祭は寒仕込みが本格的に始まる秋に行われ、酒造りに直接携わる杜氏、蔵人だけで臨むことも大町三蔵の伝統。
「一日消防士」防火意識高める 秋の全国火災予防運動 北ア広域が2人任命

 北アルプス広域消防本部は「秋の全国火災予防運動」(9〜15日)期間中の11日、管内事業所の職員2人を「一日消防士」に任命した。住民の防火意識高揚につなげようと、消火活動や災害救助など消防署の仕事を紹介した。
 一日消防士には小谷村役場の松澤良磨さん(21)と、白馬村の建設業・大糸の木戸岡徹さん(44)が就任。高さ約30bのはしご車や静岡県熱海市の土砂災害で活躍した工作車に乗車したり、通報から出動までの行程を学んだり、災害救助の裏側を体験した。
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