2022年11月17日(木)付

「ビタミンちくわ」で食育 石川県のスギヨ 大町の2小学校で授業

 大町市の大町南・大町東の両小学校で14日と15日、水産練製品製造・販売のスギヨ(本社・石川県七尾市)による、主力製品「ビタミンちくわ」についての食育授業が行われた。「長野県でなぜビタミンちくわが親しまれているのか」。5年生が両県の意外と知られないつながりや食文化について理解を深めながら学んだ。
 授業では、ちくわの発売時期が黒部ダム建設の時期とほぼ同じで、世紀の難工事≠ノ携わった作業員らが、ちくわカレーで元気をもらって仕事をしていた歴史についてもふれた。ちくわを遠く離れた長野に塩を詰めて運んだ塩蔵の食文化にも理解を深めた。
 東小の給食では、栄養士の東條明穂さんが塩分控えめでおいしさを感じられる味わいに工夫した「黒四ビタちくカレー」が提供された。
記録活用 取り組み紹介 神城断層地震から8年 白馬・小谷役場 災害アーカイブ展

 白馬村や小谷村などで被害が発生した神城断層地震から今月22日で8年が経過する。震災の記録を後世に伝えるとともに、記録を活用した新たな取り組みを広めようと、両村役場で16日、「災害アーカイブ展」が始まった。震災当時と現在の様子や、アーカイブを活用した事例などを紹介している。12月2日まで。
 神城断層地震の経験や記憶を後世に引き継いでいこうと、両村では震災の記録をデジタルデータ化してインターネットで公開しながら保存・活用していく「震災アーカイブ事業」に信州大学との共同研究で取り組んでいる。
 展示は同研究室の廣内大助教授と研究員の横山俊一さんが準備を進めた。廣内教授は「災害を忘れないよう伝えるとともに、どのような取り組みができるか。自分事として身近に感じてほしい」と話している。
ジャズで元気縦断ツアー ニュースリーシャープス 20日〜1月池田・松川・安曇野で

 中信地区のジャズ奏者でつくる社会人ビックバンド「ニュー・スリー・シャープス・オーケストラ」(井口忠彦代表)は11月から来年1月にかけて、池田町・松川村・安曇野市をまたにかけた「安曇野縦断コンサートツアー」を開く。コロナ禍で開催できていない定期演奏会に代わり、来年開催を目指す50周年記念コンサートへの足掛かりとする。
 ツアーは11月20日に池田町創造館、12月18日に松川村すずの音ホール、来年1月15日に安曇野市穂高交流学習センターみらいで開催する。各会場ともに午後2時開演。「イン・ザ・ムード」「真珠の首飾り」「早春賦」など、ジャズ・ラテンから日本の曲まで耳なじみのある曲を贈る。 井口代表は「ビッグバンドは元気が出る音楽。ぜひ聞きに来てほしい」と呼び掛けている
災害時に役立つ術学ぶ 池田小 5・6年生 防災学習

 池田町の池田小学校は7日、5・6年生62人を対象にした防災学習を行った。日本ブッシュクラフト協会認定インストラクターで同町在住の菅原久美子さんらを講師に、災害時に役立つサバイバル術を学んだ。
 生き残るために必要な要素をみんなで考えた。シェルター(体温保持)、水、食料、火などを挙げ、優先順位をつけた。空気は3分、体温保持は3時間、水は3日、食料は3週間ないと死んでしまうという「3の法則」を学んだ。
園児 リンゴで感謝のお届け 大町幼稚園 市内近隣施設巡る

 大町市大町東町の大町幼稚園(早川民次園長)の園児たちが今年も、近隣施設へのリンゴのお届けを行った。自分たちでもいだ果実を手に、感謝の気持ちを届けようと毎年実施する秋の恒例行事。警察署や交番、図書館、児童センター、医院や郵便局などの近隣施設をまわった。
 今年は、2日に同市大原の中村農園でリンゴ狩りを行った。感謝祭礼拝で感謝の気持ちを培い、週明けから数日かけて市内を巡り、リンゴと歌声を届けている。JR信濃大町駅には、年長クラスのほし組19人が徒歩で出向き、代表園児が小山聡駅長にリンゴの入った紙袋を手渡した。
「リフトから救助」実践で備え 大北索道協と北部消防署 白馬のスキー場で訓練

 スキーシーズンを前に、大町市・白馬村・小谷村のスキー場を運営する事業者でつくる大北地区索道事業者協議会(太田具英会長)と北アルプス広域北部消防署は16日、リフトのトラブルを想定した救助訓練を白馬村のエイブル白馬五竜IIMORIスキー場で開催した。リフトに客が取り残されたと想定し、器具を用いて救助する訓練を行い、安心安全なスキー場運営に備えた。
 各事業所と北部署から約50人が訓練に参加した。高速ペアリフトがトラブルにより動かなくなり、リフトに客が取り残されたと想定。同スキー場を運営する「大糸」の従業員と北部署の隊員が訓練し、約8bの高さからポールやロープを使って要救助者を安全に降ろした。
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