2022年11月18日(金)付

コロナ病床使用率100%迫る 大町病院 発熱外来にも長蛇の列

 新型コロナウイルス流行の「第8波」が到来し、大町市の感染症指定医療機関・市立大町総合病院は、厳しい局面に立たされている。コロナ病床使用率は県平均(16日現在55・2%)を大きく上回り100%に迫る。発熱外来の受付には連日長蛇の列ができ、「逼迫ひっぱくしている状況。これ以上増えれば他の外来診療の制限も検討しなければならない」と危機感を募らせる。
 10月下旬から発熱外来の受診者数が急激に増加。1日平均40〜50人にのぼる。コロナ病床では軽症・中等症の患者を受け入れているが、今月11日ごろ8床から15床に増やし、さらに20床に増床。受け入れ数が病床数を上回ることもあり、休止している他の病床を隔離し対応しているという。
 医療提供体制が逼迫する中、「大町病院に連絡しても当日に受診できないことがある。まずはかかりつけ医に相談してほしい」と呼び掛け。感染者数の増加が見込まれる年末年始に備え、配置の見直しなど対応強化を図る方針を示した。
「ママさん」元気にフットサル 小谷 子どもと参加 運動の機会に

 小谷村栂池の村営社会体育館で、「ママさん」たちが元気にフットサルを楽しんでいる。新型コロナの影響で外に出て運動する機会が減る中で、母親世代に体を動かしてもらおうと、社会人フットサルチーム「ヴィターレ」の萩原慶一郎さんらがコーチとなり、昨年から開催。母親が出てきやすいようにと、子どもたちも一緒に参加している。
 「金曜日に楽しくフットサルをする会」として開いている。今月4日は母親と子どもら合わせて約25人が参加。ボールを使った準備運動や練習を行い、試合も実践。子どもたちは試合を観戦し「お母さん頑張れー」と声援を送っていた。
インドの物語で人権学ぶ 白馬北小 擁護委員が教室

 白馬村の白馬北小学校で16日、大町人権擁護委員による4年生を対象とした人権教室が開かれた。インドが舞台の物語を通じ、人それぞれに良さがあり、それを長所としていくことが大切と伝えた。
 「ひび割れ壺」という物語で、水を入れたきれいな壺とひび割れた壺を毎日運ぶ「水汲み人足」に委員が扮ふんして登場。ひび割れた壺は水が漏れることを恥じていたが、漏れた水で道端に美しい花が咲き、人足が「ありのままの君でいたから花が咲いた」と伝えるストーリー。
 ナレーションを務めた縣美智子さんは「ひび割れという欠点も見方を変えれば長所になる。みんなも自分にダメなところがあると思っても、それを個性として生かしてほしい」と伝えた。
昔ながらまゆ玉から真綿 池田 創造館でふるさと講座

 池田町創造館は10日、続・ふるさと講座「真綿づくりに挑戦」を開いた。元松本民芸館長で「染織りの会」の宮嶋通江さん=松本市=を講師に、まゆ玉から真綿をとる体験をした。町内を中心に12人が参加し、手仕事を通して、先人の知恵を学んだ。
 実家で蚕を飼っていた人や、真綿を作る祖父母の姿を見ていた人なども多く参加した。半てんや布団に真綿を使っていた記憶をたどったり、口々に「懐かしい」と言ったりしながら、丁寧に根気よく手を動かし続けた。
丸花壇 ライトアップで彩り 大町西小 児童が150周年式典合わせ

 150周年の節目を迎えた大町市の大町西小学校東門の丸花壇がこのほど、美しいライトアップで彩られた。262人の全校児童がメッセージを書き入れた桜色のコップがつるされ、紅葉のモミジが桜色に輝いた。近隣住人などが、一夜限りの祝いの明かりを楽しんでいた。
 4年2組が中心となり、総合的な学習の時間に取り組んできたSDGsを考える学びの一環で、150年間地域の人たちのさまざまな行動や思いによって受け継がれてきた歴史を知り「自分たちの手で150周年を祝い、地域の人に喜んでもらいたい」と企画した。
 当日は丸花壇中央のモミジの木の紅葉が見頃を迎えており、桜色のコップがモミジの枝からつるされた。明かりがともると、道行く地域の人が足を止め、その幻想的な美しさに見入っていた。
声掛けロマンス詐欺*h止 「シリアでテロ 手術費必要!?」 大町署 八十二大町支店に感謝状

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして大町署は17日、大町市の八十二銀行大町支店に署長感謝状を贈った。事案はメッセージアプリでやり取りし、恋愛関係になり金銭をだまし取るいわゆる「ロマンス詐欺」で、積極的な声掛けや適切な窓口対応で被害を防いだことをたたえた。
 同署などによると、今年9月5日の昼前、海外への送金手続きを希望する市内居住の60代女性が来店し、シリアにいる日本人男性に50万円の送金を希望。切羽詰まった様子で、インターネット上で知り合ったシリアにいる日本人男性がテロリストに撃たれ、手術費用50万円が必要になったと話したという。
 窓口を担当していた布野尚子さん=安曇野市豊科=は違和感を覚え、親身に話を聞きながら、男性との面識がないことや、日本語メッセージや写真の不自然さなど詐欺によく見られる点が多かったことから上司や大町署に相談し、被害を防いだ。
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