2022年12月7日(水)付

蒲原沢°ウ訓に労災防止 小谷の土石流災害から26年 建設業者など連絡会議

 小谷村の蒲原(がまはら)沢で建設作業員ら14人が犠牲となった土石流災害から26年。大町労働基準監督署は12月6日、オンラインによる建設工事関係者連絡会議を大町市の大北建設会館で開いた。国や県、市町村、建設業者などから約30人が参加し、悲惨な災害を教訓に労働災害の防止につなげようと、意見を交換した。
 会議は新型コロナウイルス感染防止のためリモートで行われ、各団体の参加者が画面を通じて、労災事故の発生状況や事故防止に向けた取り組みなどを報告。働き方改革による労働者の心身の健康づくりや、工事の設計変更により事故のリスク回避を行った事例などを紹介した。
 土石流災害は平成8(1996)年12月6日、長野・新潟県境の蒲原沢で、前年の大規模豪雨災害「7・11水害」の復旧工事に当たっていた作業員を、上流の土砂崩落によって発生した土石流が押し流した。
プロの生演奏 気軽に堪能 大町 ちっちゃなコンサート盛況

 大町市文化会館大ホールで4日、本年度2回目の「ちっちゃなコンサート」が開かれた。メゾソプラノの田口太美さん(松川村)、フルートの塩嶋達美さん、ファゴットの山下由美子さん(白馬村)、ピアノの中島加恵さん(池田町出身)の4人が出演。多数の市民らが鑑賞に訪れ、地元の音楽家の生演奏をたっぷりと堪能した。
 コンサートはマスカーニの『アヴェマリア』から始まり、12月にちなんだクリスマスメドレー、カッチーニ/ヴァビロフの『アヴェマリア』と続いた。塩嶋さん、山下さん、中島さんの息の合った演奏と、田口さんの美しい歌声が聴衆を魅了した。
白馬乗鞍 新リフト完成 今冬稼働BC需要視野に

 小谷村の白馬乗鞍温泉スキー場は6日、若栗中央ゲレンデ上部に新設したリフトの竣工式を開いた。新リフトは全長約1200bで、標高1598b地点まで到達。オールシーズンで楽しめる山岳観光リフトという位置付けで、冬季はバックカントリー(BC)スキー・スノーボード客の利用を見込む。リフト終点から滑走するエリアはゲレンデ区域外としている。
 名称はアルプス第11ペアリフト。支柱20基、搬器106基。1時間当たりの輸送力と速度は冬季約700人(秒速2・3b)、グリーンシーズン約400人(同1・3b)。グリーンシーズンは白馬岳などへ向かう登山客の利用を見込んでいる。
外国人年賀状作りに挑戦 まつかわ日本語教室 新春らしい作品完成

 松川村公民館は2日、近隣に住む外国人を対象にした「まつかわ日本語教室」を村すずの音ホールで開き、年賀状作りを行った。村の地域おこし協力隊で日本語教師の小林佳代さん(58)の手ほどきで、年賀状作りに挑戦した。
 年賀状の意味や干支について紹介し、「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などの言葉を教えた。ゆる筆の書き方やウサギの描き方なども紹介した。
 生徒たちは、慣れない筆ペンで繰り返し練習した後、はがきに清書した。見本をまねながら、自己流にアレンジした。
「つながる幸せ」育む町に 池田 社会福祉大会に住民60人

 池田町社会福祉協議会(中嶋一光会長)は3日、第35回池田町社会福祉大会を町交流センター「かえで」で開いた。住民約60人が出席し、「『つながる幸せ』を育む池田町に」をテーマに、地域で育む共生社会について考えた。
 知的障がいのある人と福祉関係者、地域の人たちとのつながりを紹介したビデオを上映した。成年後見制度の保佐人を務める守屋幹雄さん=大町市=と被保佐人が登壇し、来場者を交えて、弱者を排除しない社会について話し合った。元飯綱町社会福祉協議会事務局長の沖弘宣さんがコーディネーター役を務めた。
住民 松くい虫防除へ作業 大町市 木崎で薬剤注入講習会

 大北地域北部にも拡大しつつある松くい虫被害を防ぐため、大町市は11月29日、防除講習会を平の木崎湖キャンプ場で開いた。マツ林を管理している地元住民を対象に、松林保全に効果的な薬剤の樹幹注入を指導。官民一体で地域の財産保全につなげる。
 同キャンプ場敷地内には、樹齢100年近いアカマツ約230本が育ち、3年ほど前から松くい虫被害が散見されるようになったという。同所の樹幹注入は、地元住民でつくる「森財産区」が昨年度から実施している。
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