2023年6月3日(土)付

夏期観光アジア圏へPR ハクババレーツーリズム 2次交通改善にも注力

 大町市・白馬村・小谷村と観光団体、索道事業者でつくる一般社団法人ハクババレーツーリズム(HVT)は本年度、夏期のインバウンド(訪日外国人)集客に注力する。現在は立山黒部アルペンルートを中心に台湾からの来訪者が多い中、伸び率が高いシンガポールや中国などアジア諸国に向けたマーケティング活動を展開。併せて、2次交通の改善による受け入れ環境の整備を進める。
 2次交通の改善では、スキー場をつなぐ冬期のシャトルバスの増便に加え、ナイトシャトルも検討するとした。また、HVTの特定事業(景観・ガストロノミー・SDGs)についても引き続き取り組む。
シイタケコマ打ち挑戦 大町西小3年生 中庭ととろの森≠ナ栽培

 大町市大町西小学校(井口博司校長)の3年2組23人は今年、校内でシイタケ栽培に取り組む。総合的な学習で校内の豊かな森に着目し、中庭のととろの森≠ノ自分たちの居場所をつくろうと学習を進める中で、森の資源を有効利用するシイタケに着目した。
 5月31日は、体育館前でクヌギの原木へのコマ打ち作業を行った。ととろの森の整備は、県の緑の基金助成金を活用した取り組みで3年目。
群馬 片品村観光協と協定 小谷村連盟 共通資源生かし相互誘客

 小谷村観光連盟は2日、群馬県の片品村観光協会と、観光振興に関する連携協定を締結した。国立公園内の高層湿原や高山植物、スキー、登山など両村で共通する観光資源を生かし、年間を通じて相互の観光宣伝に協力するとともに、連携による誘客強化を図る。片品村観光協会で締結式があり、同協会長の梅澤志洋村長と、小谷村観光連盟代表理事の中村義明村長が協定書に署名した。
 片品村には尾瀬国立公園内の尾瀬ケ原、小谷村には中部山岳国立公園内の栂池自然園があり、いずれもミズバショウや紅葉の名所として知られ、シーズンには大勢の観光客が訪れる。また村内に複数のスキー場を有し、互いにPR活動をすることで新たな客層の誘客が期待されるとした。
「ゼロカーボン」実現に提言 白馬 有志9人 村に行動計画提出

 白馬村におけるゼロカーボン(温室効果ガス排出量ゼロ)の実現に向け、村内の事業者や住民ら有志9人は1日、2030年までの具体的な行動計画や目標数値、施策をまとめた提言書を丸山俊郎村長に提出した。気候変動や温暖化が進む中、住民と行政が一緒になって地域課題の解決に取り組み、温室効果ガスの削減を目指すとした。
 提言書では、スキー場と宿泊事業者を中心に「再生可能エネルギー」「断熱」「交通」を重点的に取り組み、行政や住民が後押しするとした。
10年にわたる難工事完了 県道上生坂信濃松川(停)線 中山温泉工区 2車線に

 改良工事が行われていた池田町会染の県道上生坂信濃松川停車場線・中山温泉工区の工事が完了し、町役場で2日、工事完成報告会が行われた。地形が急峻で地質も悪い最難関で、10年にわたって行われた難工事が完了した。
 同県道は池田町・松川村・生坂村をつなぐ全長11`の一般県道で、生坂村方面からあづみ病院へのアクセスなど住民生活にも密着する。多くが改良されておらず、特に中山温泉工区は急カーブが続き、すれ違いが困難な難所となっていた。
大町温泉郷 クマ目撃相次ぐ 市が対策会議 草刈りや注意喚起へ

 大町市平の大町温泉郷でクマの目撃が相次いでいることを受け、市は2日、被害防止対策会議を黒部観光ホテルで開いた。見通しを良くすることでクマの侵入を防ぐため、市や温泉郷観光協会などが連携して草刈りを行うことや、観光客に対してさらなる注意喚起の実施などを決めた。
 市によると温泉郷のクマ目撃は、昨年4、5月に3件だったが、今年4、5月は8件と倍以上に増加。今月1日にも目撃されている。市では、緊急メールや防災無線、パトロールなどの対策を行っている。
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