2023年8月5日(土)付

雪崩防護柵 許可得ず建設 大町ダム管理所 県申請や地権者同意不備

 大町市平の国土交通省北陸地方整備局大町ダム管理所が、ダム湖右岸の保安林で平成12年当時、開発に必要な県の許可を得ず雪崩防護柵を建設していたことが、4日までに分かった。さらに、現場は私有地で市内の地権者の70代男性の同意も得ていなかった。20年以上にわたって問題が解決しておらず、男性は不信感を募らせている。
 防護柵はダムの管理用道路を雪崩から保護するため、平成11年に着工、12年に完成。地下にコンクリートの基礎を打設し、地上高さ3b、幅10bの鉄製の柵を設置した。
 管理所の田邉雄司所長は「手続きに問題があった。解決までに長い時間がかかり、おわびしたい」と陳謝。「必要な設備で撤去は難しい。買収に向けて話し合いを続けたい。信頼を取り戻せるよう、誠意をもって説明していきたい」と話した。
夏の夜彩る和≠フ光 国営公園大町・松川 20日までサマーイルミ 新たに「風鈴」や「天の川」

 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で5日から20日まで、サマーイルミネーション「日本の夏和のひかり」が開かれる。LEDで表現された花火や色とりどりの和傘、涼しげな風鈴のライトアップなどの演出で、夏の夜を彩る。点灯は午後6時から9時まで。
 今年は新たに、300個以上の風鈴をライトアップした「風鈴の小路」、青いLEDで夜空や流れ星を表現した約70bの光のトンネル「天の川イルミネーション」がお目見え。写真映えする演出がバラエティー豊かになった。
楽しく防火意識学ぶ 北ア広域北部署 少年少女消防フェス

 子どもたちに消防活動に親しんでもらう「第32回少年少女消防フェスティバル」が4日、白馬村の北アルプス広域北部消防署で開かれた。同村と小谷村の小学5・6年生を対象に行い、15人が参加。放水や救助、応急手当など消防署の仕事や活動を体験し、楽しみながら防火や防災について理解を深めた。
 同消防署、白馬小谷防火管理者協議会、大北北部消防連絡協議会の共催。4年ぶりの開催となった。
 子どもたちは消火器やホースで放水に取り組んだ他、煙が充満した部屋を進んだり、ロープを伝い救助に向かう消防隊員の仕事を体験した。火災発生の119番通報を行い、通報を受けパソコン上の地図に通報場所が映し出される様子などを見学した。
輪投げやかき氷 まるで縁日 池田 会染保育園で夏祭り

 池田町の認定こども園で7月28日、恒例の夏祭りが開かれた。真夏日の中、会染保育園(矢口秀美園長・園児78人)では、浴衣や甚平姿の園児たちが保護者とともに参加し、縁日風の遊びや食べ物で、お祭り気分を満喫した。
 園庭や各教室に、ヨーヨー釣りや輪投げ、シャボン玉、かき氷など、8つのお店が用意された。園児たちは手作りしたお面を身に着け、スタンプを集めながらブースを回った。最後は全員で、色とりどりのバルーンを空高く飛ばした。会場では、園児たちの笑顔が終始弾けていた。
涼しげにゆかたまつり 大町で4年ぶり きょう「やまびこまつり」

 大町市の夏の風物詩「大町やまびこまつり」(実行委員会主催)を翌日に控え、前夜祭の「第25回おおまちゆかたまつり」(市商店街連合会主催)が4日、市中央通りで開かれた。各商店街に飲食やゲームなどの出店が並び、街中を散策する浴衣姿の来場者が祭りの雰囲気を盛り上げた。
 大町商工会議所では浴衣の無料着付けが行われ、研修で大北地域を訪れた東南アジア・ブルネイの国民が、日本の伝統衣装を体験。ムハンマド・アジス・ジョハリさん(31)は「引き締まって着心地が良い。貴重な体験ができた」と話した。
まちなか水路に淡水魚60匹 大町市 園児 ポケットパークで放流

 大町市は1日、中心市街地を流れる下仲町ポケットパークの水路に、イワナとヤマメ60匹を放流した。地元のはなのき保育園の年長園児25人が参加し「いってらっしゃい」と元気に声がけし、送り出した。
 持続可能な地域づくりを住民参加で考える「SDGsみずのわ月間」の一環。
 魚が入ったバケツを受け取った園児は「大きいね」「きれいだね」と歓声を上げ、一斉にバケツを傾けて水路に放った。自分の放した魚が水路の中で元気に泳ぐ姿を見て「いたいた」とうれしそうに観察していた。
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