2023年9月16日(土)付

体験や見学 大町の課題知る 水の学校SDGs探究学習旅行 大町中3年生 モニターツアー参加

 大町市の大町中学校3年生は15日、水やエネルギー、SDGs(持続可能な開発目標)などについて学ぶことを目的に市で進められている「水の学校SDGs探究学習旅行プログラム」のモニターツアーに参加した。豊富な水に恵まれた大町の市内各地で行われている、環境保全や自然体験の取り組みを実際に体験し、地域の未来や課題を考えた。
 同日は、総合的な学習の時間を使い、3年生約150人が、犀川でのラフティング体験や、国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で里山林の管理保全体験、大町ダムや黒部ダムで発電の仕組みやエネルギー情勢についての学習、北アルプス森林組合で木質バイオマスエネルギー推進の現場見学など6メニューを体験した。
岩岳で学生考案「おにぎり」 松商短大産学連携 地元食材使用3種発売

 白馬村の白馬岩岳マウンテンリゾートで16日から、松本大学松商短期大学部(松商短大・松本市)の学生が考案した「おにぎり」が登場する。運営会社岩岳リゾート(和田寛社長)との産学連携による取り組みで、家族連れやカップルなどをターゲットに地元食材を使用した3種類のセットを考案。15日にメディア向けのお披露目会があり、学生らが取り組みの内容やおにぎりの魅力をPRした。
 山賊焼きや、肉みそにチーズと合わせた「信州肉づくし」、小布施町産の栗や野沢菜などを詰めた「信州てまり」、キムチたくあんなど信州人にもなじみ深い「信州名物」の3種類のセットでいずれも税込み1000円。山頂エリアのハクバデリスタンドで11月12日まで販売する。
響岳太鼓子供会 全国へ 松川 少数精鋭で県大会優勝

 松川村の信濃国松川響岳太鼓子供会(仲川達也代表)はこのほど、第26回日本太鼓ジュニアコンクール長野県大会に出場し、優勝した。17回目となる全国出場を決めた。
 大会は8月20日、箕輪町文化センターで開かれた。同会からの2チームを含む7チームが参加。上級生の主力チームと、入団間もない小学校1〜2年生の新メンバーを中心としたチームで挑み、それぞれに練習の成果を発揮した。
 全国大会は来年3月24日、埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティで開かれる。
紅葉シーズン前 環境整備 登波離橋愛護会 池田町陸郷で草刈り

 池田町陸郷の住民でつくる「登波離橋愛護会」(藤松守会長)は9日、地区内の名勝「桜仙峡」周辺の環境整備を行った。会員やボランティアら11人が紅葉シーズンを前に、ビュースポットの草刈りに汗を流した。
 桜仙峡を一望する豊盛公民館一帯のビュースポットや周辺の駐車場を整備。夏の間に繁殖した外来種のオオアレチノギクなどを刈り取っていった。
 愛護会は住民の高齢化などによって会員数が減少傾向にあるが、作業には陸郷のファンら地区外の若者もボランティアとして参加し、活動を支えた。
地質学の視点で「仙人岩」解く 大町市文化財センター/平公民館 山博専門員が第5回講座

 大町市文化財センターの令和5年度文化財講座の第5回が9日、開かれた。今回は平公民館との共催で「仙人岩はどこから来たか」と題して開催。大町山岳博物館の太田勝一専門員の案内で、北アルプス国際芸術祭のアート作品にもなった、高瀬渓谷の巨岩「仙人岩」を現地見学し、地域の地質の成り立ちなどについて理解を深めた。
 仙人岩は葛温泉の高瀬川河床に転がる幅20〜30b、高さ10bの大きさの巨岩。太田さんは起源について仙人岩周辺の地質は、7000万年から6000万年前の花こう岩が主で、対岸には緩斜面が存在することを説明。
 参加者は仙人岩の威容に驚きながら、細部を観察。流されてきた岩の中に、マグマが固まってできたとされる物質を確認し、自然の脅威にふれた。
遭難防止 低体温症に注意 北ア北部 秋山シーズン相談所開設

 秋山シーズンに合わせ、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は15日から、登山相談所を管内の登山口に開設している。遭難事故の防止を目指し、隊員が登山者に低体温症への注意や登山計画書提出などを呼び掛けている。
 相談所は15〜18日、22〜25日の8日間、針ノ木、爺ケ岳、七倉、五竜遠見、白馬八方、猿倉、栂池高原の7カ所に開設し、隊員が交代で登山者に対応。初日は「石や木が雨に濡れ、滑りやすくなっている」「山上は気温が下がる。カッパや防寒着を用意してほしい」などと声を掛けていた。
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