2023年10月18日(水)付

事業完了虚偽70万円執行 大町山博 「展示案内書」未作成のまま

 大町市の市立大町山岳博物館(山博)が平成27年度に作成する予定だった「展示案内書」を完成させないまま、事業費約70万円を執行していたことが、17日までに大糸タイムス社の取材で分かった。当時の担当職員が印刷会社から納品されたとする虚偽の検査調書を作成しており、市は近く懲戒委員会を開き、処分を検討する方針だ。
 山博を所管する市教育委員会によると、案内書はA4判90nのフルカラーで、山博が展示改修を機に展示物を解説する目的で1000部を作成し、来館者に販売する予定だった。今月、印刷会社からの指摘で問題が発覚。担当職員は市教委の調査に対し「業務に追われ、原稿の入稿を先延ばしにしていた」と説明しているという。
秋晴れの白馬「三段紅葉」

 秋晴れが広がった17日、白馬村では北アルプスの雪化粧と山腹の紅葉、山麓の緑が織りなす「三段紅葉」が見られた。白馬三山が一望できる白馬岩岳マウンテンリゾートの展望テラスでは、大勢の行楽客がこの時期にしか見られない秋の景色を堪能。「きれい」「来て良かった」と感嘆の声を上げていた。
「数珠回し」100年ぶり再現 白馬蕨平の観音堂 地区住民当時に思い馳せ

 白馬村北城蕨平区の観音堂でかつて行われていた念仏講の「数珠回し」が、100年近くの時を経て再現された。当時の住職だった讃岐国(香川県)小豆島出身の僧侶・佐伯誓信と妻・量光尼について、民俗・日本思想史家の田中欣一さん(94)=神城飯森=が大糸タイムスに寄稿文を連載したのを機に、14日に田中さんの歴史講座と併せて実施。地区住民が数珠回しを行い、当時に思いを馳せた。
 寄稿文の連載中に田中さんから数珠回しを再現する提案があり、準備を進めてきた。14日は田中さんが蕨平の歴史や2人の生い立ちなどを解説。数珠回しでは参加者が輪になって数珠を持ち「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら回した。
発達促す幼児遊び 学ぶ 高瀬中3年生 会染保育園で家庭科実習

 池田町の高瀬中学校の3年生は、家庭科の授業で保育実習を行っている。13日は1組の生徒らが会染保育園を訪れ、遊びを通して、幼児との関わり方を学んだ。
 生徒たちは、仲良くなるアイテムとして、自作の名札を身に着けて参加。ペアになってブランコを押したり、三輪車で追いかけっこをしたり、砂山を作ったりと、園庭で伸び伸びと遊んだ。目線の高さを合わせて声掛けするなどして、園児に寄り添った。
毛皮や骨でクマの生態紹介 大町南小 信大助教が出前授業

 大町市の大町南小学校で10日、4年生を対象にクマの生態について学ぶ出前授業が行われた。信州大学山岳科学研究拠点の瀧井暁子助教が来校。本物のクマの毛皮や骨、採取した餌の模型などを使いながら、クマの生態や出遭った時の対処法などについて詳しく教えた。
 瀧井助教は各テーブルに置かれた毛皮から、それぞれのクマの特徴を紹介した。児童は毛皮の感触を確かめたり、クマが実際に食べた餌を観察して、クマについて理解を深めていた。
避難所運営 ゲームで体験 池田 関係者集い災害備え訓練

 池田町は15日、避難所運営訓練を町交流センターかえでで開催した。町、各地区自主防災会、町防災士連絡協議会などから約60人が参加し、避難所運営をゲーム感覚で模擬体験する避難所運営ゲーム(HUG)を実施。災害発生時に行政職員の到着が見込めないと想定し、自分たちで避難所を開設し、避難者や物資の振り分けなど有事の際に運営できるよう訓練した。
 HUGの訓練は初めての試み。自主防災会は災害発生時における地域住民の避難誘導や避難所運営の主体となることから、適切な避難所運営ができるよう模擬体験した。
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