2023年11月7日(火)付

「七五三」参り 奇麗な姿で 大町の王子神社 きもの学院が「着くずれお直し」

 「七五三」参りが15日にピークとなるのを前に、大北地域各地の神社では、健やかな成長を願い、晴れ着をまとった子どもや家族がお参りに訪れる姿が多く見られる。大町市大町俵町の若一王子神社では4日、公益財団法人「装道礼法きもの学院」による、「着くずれお直し奉仕」のボランティア活動が行われた。
 きもの教室を主宰する同学院の講師・鎌倉和美さん(同市)と荘元子さん(松本市)が、参拝前の子どもたちの着物のお直しを行った。
 同学院による着くずれ直しボランティアは、「七五三」に合わせて毎年、全国各地で開催している。同神社でも30年以上行われている。
秋の歴史古道駆け抜ける 小谷 初の塩の道トレランに200人

 かつて歩荷(ぼっか)や牛が塩を運んだ「塩の道」を舞台とした初のトレイルランニングレース「小谷塩の道トレイル2023」(実行委員会主催)が3日から5日まで開催された。小谷村の栂池高原を起点に、新潟県糸魚川市のシーサイドバレースキー場を往還する79`のコースと、村内のみの42`で実施。全国から約200人がエントリーし、秋の色が濃い歴史古道を駆け抜けた。
 参加者は北アルプスの眺めや道中に残る史跡、紅葉、ブナ林など、歴史文化や自然を感じつつ、地元の応援を背に山道を力走。道中には7カ所のエイドステーションが設けられ、地域住民がおにぎりや汁物などを提供し参加者をもてなした。
世界的スキーリゾートに学ぶ オーストリアレッヒ観光局長 ヘルマンさん白馬で講演

 白馬村観光局は10月30日、同村と友好都市提携を結ぶオーストリア・レッヒの観光局長ヘルマン・フェルヒャーさんを迎えた講演・パネルディスカッションを同村ノルウェービレッジで開いた。村内観光事業者を中心に多くの聴講があり、世界的に有名なスキーリゾート・レッヒの振興策などを学びながら、今後の白馬の観光のあり方を考えた。
 ヘルマンさんは40年近く観光に携わってきた経験から、通訳を介して講演した。質疑応答で参加者たちは、観光・宿泊税導入のヒントを聞くなど、これからの観光のあり方について活発に意見交換を行った。
さまざまな遊びで交流 池田 会染小と安曇養護学校

 池田町の会染小学校の4年生39人と安曇養護学校の小学部2・3年生24人は10月30日、本年度2回目の交流を会染小で行った。会染小の児童らが企画したさまざまな遊びを通して、交流を深めた。
 1回目の交流を踏まえて、養護学校の児童らが安全に楽しめように、やり方を考えた。ルール説明の紙を貼ったり、無理のない距離や高さに遊び道具を配置するなど工夫を施し、手作りのおもちゃや首飾りなども用意した。
 お互いに「楽しかった」と感想を述べ合い、「またね」とハイタッチや手を振ったりしながら、別れのあいさつをした。
森の中でちいさなまるしぇ=@大町市美麻 「こども店」勉強の場に

 大町市美麻大塩の「みあさの森」(根本薫代表)は10月29日、同所で「ちいさなちいさなみあさのまるしぇ」を開いた。子どもから大人までが作品≠竍得意≠持ち寄り出店。森の中のマルシェを盛大に開催した。
 子どもたちのお金の勉強の場≠ノと続けるマルシェ。この日は、親子30組、50人の子どもが「こども店」を出店した。自作の折り紙やアクセサリー、お菓子釣り屋さん、ピザ屋さんなどを笑顔で開店した。
 子どもたちは大きな声で「いらっしゃいませ」の掛け声を上げ、森の中を歩いて売りまわる姿もあった。
ちびっ子消火体験 防災へ理解 大町 消防フェスタ 展示・地震体験も

 大町市文化会館を会場に5日、「第11回消防フェスタ2023おおまち」が開かれた。幅広い世代の多数が来場。子どもたちが放水や火災現場を再現した煙の体験を行ったり消防車両に乗ったりしながら、火災に備える意識向上と、住民のかけがえのない命を守る消防団の仕事に理解を深めた。
 市消防団が中心となり、市民の防災意識の向上を目的に実施しているイベント。会場には消防・救急車両の展示ブースや防災備蓄物品の展示ブースが設置され、火災に備えた放水、煙の体験、地震体験などが行われた。放水体験では子どもたちが消防士の制服を着て消防団員のサポートを受けながら本物のホースで放水し、火点を倒していた。
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