2023年12月2日(土)付

大町新堰で小水力発電 大町市土地改良区令和13年度から 収益を農業インフラに

 大町市土地改良区は、市内の篭川から取水する平寄沢の大町新堰で、小水力発電事業に乗り出す。農家の高齢化や後継者不足などを背景に、組合員からの賦課金収入が減少する中、売電益を農業インフラの維持・管理に役立てる。令和13年度からの稼働開始を目指す。
 発電施設は年間発電量が約240世帯分に当たる1020Mwh(メガワットアワー)。年間3500万円の売電益が見込まれ、経費を除いた収益を水路などの設備改修に役立てる。
園児ツリー飾りにっこり JR信濃大町駅 早くもクリスマス気分

 大町市の大町幼稚園年少園児が1日、JR信濃大町駅でクリスマスツリーの飾りつけを体験した。改札外のコンコースに毎年設置しているツリーで、今年は園児と駅員がともに飾り付け。駅舎は早くもクリスマスのにぎやかな雰囲気となっている。
 駅を訪れた園児16人は、用意された色とりどりのボールやベル、プレゼントなどのオーナメントを高さ約2bのツリーに飾り付けていった。園児たちは「きれいにつけられた」「かわいい」「これは私がつけた(飾り)」などと満面の笑みを浮かべていた。装飾後には、ライトの点灯式も行い、拍手や歓声が上がっていた。
創部20周年 地域へ感謝 おたり吹奏楽クラブ 10日に演奏会 練習に熱

 小谷村の「おたり吹奏楽クラブ」(宮嶋信代表)は10日、創部20周年の記念演奏会を小谷小学校多目的ホールで開催する。これまで活動してきた思いや地域への感謝を込めて演奏する。本番へ向けた練習にも熱が入り、練習会場の中土観光交流センターやまつばきには管楽器の心地よい音色が響いている。
 演奏会では、アニメの曲や演歌メドレー、ジブリコレクションなど子どもから大人まで親しみやすい曲を演奏する。全員での演奏に加えソロ曲もあり、宮嶋さんが担当するチェロも披露。「普段は伴奏楽器のチェロの生の良さを聞いてほしい」とアピールする。
多文化共生へ意見交換 白馬村公民館 居住者安心の暮らしを

 白馬村公民館は11月30日、多文化共生講座「安心してみんなが暮らせる村づくり」を村ふれあいセンターで開催した。外国人・日本人居住者や行政職員ら約35人が参加し、講話や参加者同士の意見交換を実施。村の外国人居住者が年々増加する中で、国籍の違いや異なる文化を認め合いながら地域社会の一員として共に生きていく「多文化共生」について理解を深めた。
 講座は、外国人居住者にも参加してもらい、参加者同士の意見交換を通じて人権や多文化共生について考えようと開いた。
2保育園存続署名前倒し 池田町求める会 12月議会中 町に提出

 池田町の会染保育園の池田保育園との統合に反対する署名活動に取り組む町民有志の「保育園2園の存続を求める会」は11月30日夜、拡大役員会と署名推進会議を町多目的研修施設で開き、これまでの署名活動の中間総括と今後の方針を決めた。署名活動を予定より前倒しし、町議会12月定例会中に町に提出。町議会には条例案採決の見送りを求めることを決めた。
 予定の前倒しは町が12月定例会に保育園の1園統合条例案を提出する考えを受けての決定。町には子育て支援の充実と若者向けの住環境の整備に保育園2園体制が必要として、提出時点の署名とともに2園体制の維持と条例改正案の取り下げを求める。
アルペンルート前年比146% 関電電気バス利用者数 コロナ禍前迫る回復

 「立山黒部アルペンルート」は11月30日、今シーズンの営業を終了した。長野県側の玄関口・大町市の扇沢駅と黒部ダムを結ぶ関電トンネル電気バスの利用者数は、速報値で74万7591人と対前年比145・84%に増加。新型コロナウイルス感染症に対する制限の解除などを背景に、コロナ禍前2019年の83%まで回復した。
 今季は4月15日の営業開始以降、新型コロナの「5類」への引き下げや黒部ダムの竣工60周年などを追い風に、個人客・団体客ともに増加。夏以降は天候に恵まれ、特に10月が10万人を超え、2019年を上回った。海外からの団体客も13万2442人と前年比4060%となり、約6割を台湾人が占めた。
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