2024年1月6日(土)付

地域の安心・安全 決意新た 大糸タイムス社主催 4年ぶり賀詞交歓会

 大糸タイムス社主催の令和6年第39回新春賀詞交歓会(北アルプス広域連合など共催)が5日、コロナ禍による自粛を経て4年ぶりに大町市平の大町温泉郷・黒部観光ホテルで開かれた。大北地域の行政や経済団体、観光事業者など各界から約120人が出席。相次ぐ自然災害を受け、安心・安全な地域づくりに向けて決意を新たにした。
 主催者を代表して大糸タイムス社の山田一彦社長は「能登半島地震の犠牲者の冥福を祈り、被災者にお見舞い申し上げたい。白馬村で昨年末に発生した土砂災害の被災者が一日も早く元の生活を取り戻せれば」と、被災地の復興を願った。北アルプス広域連合長の牛越徹・大町市長は新潟県糸魚川市や富山県氷見市などの被災地に支援物資を送ったと報告。「復旧・復興にはこれからも時間がかかる」と、支援を継続する必要性を訴えた。
歴史ある「巻き俵」作る 大町美麻 国重文の旧中村家住宅

 大町市美麻青具の国重要文化財・旧中村家住宅で5日、約320年続く正月伝統の縁起物「巻き俵」を作る行事が行われた。地域住民らが古くから伝わる歴史を引き継ぎながら、地域の安全や繁栄を願った。
 毎年わらが重ねられた巻き俵は一対で1つが高さ1・2b、直径約0・5b、重さ約20`。作業には、市文化財センター職員や、長年巻き俵行事に協力する地域住民が参加し、丁寧に美麻地区産のわらを巻き付けていった。最後に金銀大入帳や宝船、そろばんなどの縁起物を飾った一対の巻き俵が神棚の前につるされた。
箱根駅伝「次はエースに」 白馬村出身東海大2年 花岡さん2区完走

 第100回箱根駅伝(2、3日)に出場した白馬村出身の花岡寿哉さん(20)=東海大学2年=が帰省し、5日に村役場で丸山俊郎村長を表敬訪問した。各校のエースが集まる「花の2区」を走り、タスキをつないだ花岡さん。チームは総合11位で来年のシード権を逃す悔しい結果になったが、3年生になる次は「自分がエースになり良い結果を残せるようにしたい」と意気込みを見せた。
 チームとしても最後までシード権争いを繰り広げたが「納得のいく結果が残せなかった」。エースの4年生・石原翔太郎さんが春に卒業することもあり「来年は自分もチームも力をつけて、今回以上の結果を残したい。自分たちの代(4年生時)で優勝を目指す」と力強く目標を掲げた。
筆走らせ一年の抱負 池田 実家の茶の間 書き初め大会で交流

 池田町池田一丁目のコミュニティカフェ「実家の茶の間」(曽根原鈴美代表)は4日、冬休み子ども応援企画の第2弾として、新春書き初め大会を開いた。凛とした雰囲気の中、子どもたちが黒々とした墨を筆にたっぷりと含ませ、気持ちも新たに力強く筆を走らせた。
 冬休みの書き初めの課題に集中して取り組んでもらい、正月気分を楽しんでもらおうと、毎年開催。書道に心得のあるボランティアが、文字のバランスや止め、はらいなど、細やかなアドバイスをした。
被災の氷見へ物資支援 大町市 姉妹都市に飲料水など搬送

 大町市は4日、能登半島地震で断水など大きな被害が発生した、姉妹都市の富山県氷見市に支援物資を送った。地域が誇る水資源を生かし被災者を助けようと、備蓄品の地元産飲料水約1・6dなどを被災地に直接届けた。
 大町市危機管理課によると、氷見市では最大震度5強を観測し、市内全域で約1万7000世帯が断水。一部で復旧したもの、多くで回復の見通しが立っていない。大町市はペットボトルの飲料水約240ケースの他、生理用品やおむつ、下着、ビスケットなどの物資を災害支援車両2台に積み込み、職員4人が被災地に搬送した。
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