2024年4月18日(木)付

レトロな洋館風旅館 復活 大町下仲町「松葉屋ゲストハウス」23日から

 大町市駅前本通りに面し、大正時代に建てられた洋館風建築の「松葉屋旅館」(下仲町)が、「松葉屋ゲストハウス」として生まれ変わり23日から営業を始める(予約は18日から)。築100年を超える施設は、レトロな雰囲気はそのままに、現代の旅スタイルの需要にも幅広く対応。「訪れる人を温かく迎えたい」としている。
 新たに経営するのは、中村さんの古くからの知人である山内香代子さん(72)。中村さんから「人がいないと施設は傷んでしまう一方。何とか活用できないか」と相談を受け、引き継ぐことを決めた。
 ゲストハウスとして利用するのは和室全8室。旧旅館の内装や調度品をそのまま残し、タイムスリップしたような趣ある雰囲気が満喫できる。宿泊客が自由に集い憩えるサロンも手作りで改装中だ。
神城地震乗り越え栄誉 日本現代工芸美術展で本会員賞 白馬の木芸作家 橋本榮さん

 第62回日本現代工芸美術展(一般社団法人現代工芸美術家協会主催)で、白馬村神城堀之内の木芸作家・橋本榮さん(70)が現代工芸本会員賞を受賞した。2014年に発生した神城断層地震で被害を受け、制作活動ができない時期もあったが、それを乗り越えて栄誉ある賞を受賞。「うれしいこと。これからも作品の内容を深め、制作を続けたい」と謙虚に喜んだ。
 橋さんは長年堀之内で制作活動を続けてきた。14年11月には県美術展工芸部門で知事賞を受賞。その直後に震災に見舞われ、自宅は全壊し工房も被害に遭った。「そのころ復帰は考えることができなかった」と当時を振り返る。
 作品は「コンポジション’24―1―相―」で高さは180aある。コンポジションは構成という意味で、長年テーマにしてきた。生かされている命、今を生きている自分、喜びに感謝しつつ、自然と人、人と人が相対し、尊重する世界になることへの願いを込めた。
脱炭素日英ラウンド参加 白馬村 GX統括監の白濱さん

 駐日英国大使館(東京都)が国内の自治体を招待し、脱炭素に向けた取り組みについて意見を交わす日英ラウンドテーブルに、白馬村GX(グリーントランスフォーメーション)統括監の白濱雄太さん(28)が出席した。村は16日に報告会を村役場で開催。白濱さんの発表内容や、各自治体の事例、イギリスの取り組みなど報告を聞き、脱炭素へ向けた情報や課題を共有した。
 白濱さんは「気候変動問題について世界規模の視座を持ちながら地域独自の気候や産業構造に合わせた取り組みが必要。各事例に学び、白馬ならではの取り組みを考えていきたい」と話した。
暮らしの情報スマホで取得 松川村公式アプリ「まつナビ」運用開始

 松川村は新年度から、村公式スマホアプリ「まつナビ」の運用を開始した。毎日のお知らせ配信で防災無線の情報を取得でき、暮らしや防災などの情報に素早く簡単にアクセスが可能に。便利な暮らしに役立ててほしいと、村民にダウンロードを呼び掛けている。アプリはiOSのAppStoreまたはアンドロイドのGooglePlayで、デンソーコミュニティネットワーク社の「ライフビジョン」をダウンロード。郵便番号(3998501)を入力し、地域を選択してログインする。
 ごみ、医療福祉、教育・子育て、税・公共料金、補助金、移住など暮らしの情報、ハザードマップや耐震など防災情報を提供。毎日午前10時に防災無線の内容を配信し、聞き逃した広報内容をどこでも把握できる。カレンダー機能もあり、村の行事予定も把握できる。
桜に囲まれマレット競う 池田 春季フェスに80人

 池田町マレットゴルフ連盟(中島睦会長)は14日、春季フェスティバル大会をアルプス広場マレットゴルフ場で開催した。中信地区の各連盟支部から約80人が出場。雲一つない青空が広がるコンディションの中、気持ちの良い汗を流した。
 本年度最初の大会で、参加者は日頃の練習の成果を存分に発揮してスコアを競った。マレットゴルフ場には桜も咲いており、ピンクの花や北アルプスの眺めも楽しんでいた。
大規模落石 道路通行止め 大町 七倉ゲート―高瀬ダム 解除日未定 登山者や観光客影響

 先月末に大規模な落石があったことを受けて、大町市は15日、冬期通行規制中の七倉ゲートから高瀬ダムに通じる新高瀬川発電所管理用道路の通行規制を継続すると発表した。通行規制解除日は未定としている。
 管理用道路は、東京電力リニューアブルパワーが管理し、主に登山者や高瀬ダムへの観光客などが利用。4月中旬に冬期通行規制解除を予定していたが、3月26日に新高瀬川発電所入り口から上流約700bで道路への大規模な落石が発生。継続して壁面からの落石の危険性があるとして、安全が確認できるまで通行を規制する。(写真は東京電力リニューアブルパワー提供)
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