2024年7月30日(火)付

「ぼぼ」りりしく奉射 大町の「若一王子祭り」 子ども流鏑馬に拍手歓声

 夏の大町に「ハオ、ハオ、ハオ」の掛け声を響かせて、10町の子ども流鏑馬がにぎやかに練り歩く。りりしく化粧して、きらびやかな装束をまとう鞍上の子ども射手は「ぼぼ」と呼ばれ、五穀豊穣を願い奉射する。「えいっ」と矢を放ち、見事に的中すると、取り囲む見物客から拍手と歓声が起こる。
 若一王子神社(大町市大町俵町)の例祭・令和6年「若一王子祭り」が27日と28日に開かれた。27日は稚児行列や舞台曳き揃えなどを行い、28日に子ども流鏑馬、舞台・幟参拝が行われた。
 今年は熱中症対策などを考慮して、奉射場所の変更、時間短縮、休憩時間の確保などを実施した。
土壁塗りで伝統文化体験 白馬村 青鬼でワークショップ

 昔ながらの作業を体験してもらいたいと、白馬村は27日、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている青鬼地区で、土蔵の土壁を塗るワークショップ(WS)を開催した。村が所有している修理中の土蔵で行い、親子連れなど約30人が参加。わらを混ぜた土をこてや手で塗り、泥だらけになりながらも楽しく伝統文化に触れた。
 小谷村の左官職人・小林幸由さん(80)に手ほどきを受け、土壁塗りに挑戦。WS用に木や竹を組んだ壁を用意し、こてを使って塗ったり、こてが重いという子どもは手を使った。WS用の壁は最後に参加者全員で手形を付けた。
浴衣や甚平で夏祭り満喫 小谷村保育園 園児のにぎやかな声響く

 小谷村保育園は26日、夏祭りを開催した。園児たちは浴衣や甚平を着て参加し、保護者とともに買い物や踊りを楽しんだ。夏本番を迎える中、思い出に残るお祭りを大いに満喫していた。
 園児たちの踊りとおみこしで幕を開けた。元気良く踊る姿や「わっしょいわっしょい」という掛け声とともにおみこしを担ぐ子どもたちに観衆は目を細め、大きな拍手を送っていた。
池田「あっぱれ」5年ぶり開催 会場変更で安全さらに

 池田町の夏祭り「第40回池田あっぱれ」(同実行委員会主催)が27日、コロナ禍による中止などを経て5年ぶりに開催された。今年は初めて、町交流センターかえで駐車場周辺を会場とし、交通量が多い大通りに面していたこれまでの役場駐車場会場以上に、安全性を確保した。池田ふるさと音頭の踊りや各団体によるパフォーマンスなど多くの町民らが詰めかけ熱気に包まれた。
 5年ぶりの開催となった夏祭りのにぎわいに矢口稔町長は「会場変更により、これまで以上に安全な祭が実現できた。参加者や実行委の声を聞きながら、さらに充実した祭に発展させていきたい」と見守った。
夏休みに役立つ本紹介 松川村図書館 五輪コーナーも

 松川村図書館は、子どもの夏休みに役立つコーナーや、夏のオリンピックにちなんだ特設コーナーを設置し、利用を呼び掛けている。
 自由研究や読書感想文、工作に関する本を紹介。子どもたちのリクエストに応え、夏にちなんだ怖い絵本も並べ、合わせて約300冊を取りそろえた。
 開幕したパリオリンピックにちなみ、フランスに関するコーナーも充実する。フランス作家の作品やフランス文学、芸術・文化に関する多彩なジャンル本を取りそろえた。フランスにまつわる基礎知識も紹介するなど、フランスづくしの展示となっている。
山守り生かす決意新た 「信州山の日」制定10周年 国営公園大町・松川で記念行事

 県独自の「信州山の日」制定から10周年を迎えた28日、県は記念行事を国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で開催した。「緑の少年団」の地元小学生と阿部守一知事による「信州山の日」宣言やトークイベント、木に親しむ体験コーナーなどを実施。山の恵みに感謝しつつ、これからも山を守り生かしていこうと気持ちを新たにした。
 記念行事では、松川村の松川小学校4〜6年生と、池田町の会染小学校4年生計10人が阿部知事とともに宣言を朗読。山に親しむことや、山岳環境の保全に取り組むことなど宣言した。
 同日は山について対談するトークイベントや、来園者が参加できる箸づくり体験や木工クラフト、散策などのイベントもあった。
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