2024年9月7日(土)付

子育て 切れ目ない支援へ 大町市 来年4月「子ども家庭センター」開設

 大町市は5日、児童福祉と母子保健の機能が連携し、妊娠期から乳幼児期、学童期まで切れ目なく支援する「子ども家庭センター」を来年4月に開設することを明らかにした。市役所子育て支援課内設置の「子ども家庭支援拠点」と市中央保健センター内設置の「子育て世代包括支援センター『あおぞら』」を一体化。万全な相談体制の構築や切れ目のない支援につなげる。
 同日の市議会9月定例会一般質問で西澤和保議員の質問に答えた。
 子ども家庭センターは、母子保健と児童福祉に関する相談や支援を一体的に行い切れ目ない支援をする目的で国が創設。本年度から設置が自治体の努力義務となっている
芸術祭合わせおもてなし=@大町「 民話プロジェクト」が協力

 郷土に伝わる民話を核に地域の魅力発信に取り組む「信濃おおまち民話プロジェクト」(高橋さき子代表)は、北アルプス国際芸術祭協力事業の一環として、10月の毎週土・日曜日におもてなし事業を実施する。着々と準備が進んでいる。
 JR信濃大町駅前の旧アルプスロマン館で、大町を訪れる人への湯茶のもてなしを企画。公募でボランティアを募ったところ、50人余りの市民らが集まった。湯茶だけでなく、音楽や踊りの披露など、楽しい催しも実施する。
国際ロゴマーク認証取得 持続可能な観光ガイドライン 白馬ブランド競争力向上へ

 白馬村は6日、観光庁の「日本版持続可能な観光ガイドライン」で、本年度創設された国際認証版ロゴマークの使用認定を取得したと発表した。村によると国内初で、ガイドラインに取り組むとともに、国際的な認証を受けていることから使用が認められた。国際基準にのっとった観光地経営を行うことで、対外的なアピールや、地域のブランディング力・国際競争力の向上などが期待される。
 ガイドラインは、地方自治体やDMO(観光地域づくり法人)が持続可能な観光地づくりを行うための指標で、国際基準に準拠し敬老会で漫談や歌謡ショーを楽しんだている。オーバーツーリズムへの対応や、マネジメント、自然環境や文化遺産の保護などを示しており、ガイドラインに取り組んでいる地域に対し観光庁がロゴマークの使用を認めている(今年6月時点で36地域・団体)。
地震発生命を守れ 松川中 避難訓練で意識高める

 松川村の松川中学校(佐々木秀校長、生徒233人)で2日、地震を想定した避難訓練が行われた。自分の身は自分で守ることを第一に、防災意識を高めた。
 Jアラートの緊急地震速報を受け、各教室で身の安全を確保した。机の下にもぐり、姿勢を低くして頭を守る「シェイクアウト」訓練の姿勢を1分間保った。職員の指示を受けて、各自ヘルメットを着用し、体育館へ速やかに避難した。
 村の防災アドバイザー・佐藤静雄さんが、訓練の様子を踏まえて講評した。アラートが鳴ったらすぐに身を守ることを確認した上で、さまざまな状況や災害からどうやって身を守るかを問い掛けた。
地域食材の魅力 プロに学ぶ 北アルプス山麓育ち 山麓ブランドスイーツ研修会

 スイーツを通じた観光誘客などに取り組む、大北地域の各市町村や商工団体などでつくる「北アルプス山麓育ちin首都圏」実行委員会(実行委員長=宮澤敏文県議)は4日、実行委が認定した「北アルプス山麓スイーツ」の研修会を松川村すずの音ホールで開いた。新規認定された黄金桃(松川村)とガーデンハックルベリー(GHB)のジャム(池田町)を使ったスイーツの製作実演と試食を通して、地域食材の魅力と可能性を認識、共有した。
 ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん(大町市)の製菓責任者で同村在住の白澤朋子さん(50)が講師を務めた。一次加工の例や、コンポートやジャムを使ったタルトやケーキなど、食材を生かしたスイーツを、実演を交えて紹介した。
クマ出没続く懸念 注意喚起 県北ア地域振興局 人身被害受け緊急会議

 松川村で5日にツキノワグマによる人身被害があったことを受け、県北アルプス地域振興局は同日、緊急打ち合わせ会議を大町市の県大町合同庁舎で開いた。大北地域の市町村職員などが出席。今後、平地でもクマの出没が続く可能性を懸念し、住民への注意喚起など対策を話し合った。 
 人身被害は5日午前7時前、松川村中部のの観松院周辺で発生。近隣に住む67歳と83歳の女性がクマに襲われ、顔の骨を折るなど重傷を負った。
 会議には大北5市町村の鳥獣対策担当者や県が委嘱するクマ対策員が出席し、人身被害の状況を確認しながら対応などを協議した。住宅が多い場所で出没したことから、山側からの侵入を防ぐためにクマ対策の柵の点検や、養蜂場周辺の電気柵設備の徹底などを確認した。
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