2024年9月10日(火)付

6チーム8区間力走 第2回「大北駅伝大会」 地元・小谷村が優勝

 第2回「大北駅伝大会」が8日、小谷村で開催された。大北5市町村から6チームが参加、8区間のたすきをつないで完走。地元の小谷村チームが優勝した。2位は大町市A、3位は白馬村。
 72回の歴史を重ねた大北縦断駅伝の伝統を引き継ぎ、昨年から新たな形で始まった駅伝大会。今年は小谷村下里瀬地区をスタート・中継・ゴールとし、下里瀬集落内と県道を走る8区間、35・8`のコースで行われた。
 午前9時スタート。下里瀬集落内では多くの住民らが沿道に出て声援を送った。コースは下里瀬から北へ向かい、トンネルや洞門が続く。姫川の瀬音も響く新しいコースを選手たちは力走した。
創造の原点・山と水 テーマ 「セレクション」23日まで 大町ゆかり美術品60点一堂

 大町市文化会館を会場に8日から23日まで、地元ゆかりの作家作品を一堂に集めた「2024信濃大町美術展・おおまちセレクション」(大町市、市教育委員会、実行委員会主催、大糸タイムス社など後援)が開かれている。「山と、水と、」をテーマに、市内所蔵約30点、地元ゆかりの作家約30点の絵画や工芸、彫刻、書などの芸術作品を展示。文化会館が一つの美術空間となり、初日から多くの来場者でにぎわっていた。
 8日はオープニングセレモニーが開かれ、中村一郎教育長の開幕宣言で開幕を祝った。
 大町市制70周年、大町市水道事業100周年、美術展のテーマにちなみ、大町の水環境に関する資料も展示している。
木流川で考える自然環境 白馬で「講演会&散策会」

 白馬村で8日、「考えよう!自然環境について講演会&散策会」が開かれた。村と、木流川と親しむ会(増井惠子会長)が共催。約40人が参加した。
 江戸時代後期に農業用水として造られ、現在も利用され、白馬の豊かな自然環境を育んでいる木流川に着目、環境整備や観察会などに取り組み、発足から24年となる同会が企画した。村保健福祉ふれあいセンターで講演会を行い、終了後、木流川を散策して自然観察を行った。
老朽化の奥社よみがえる 松川有明山社 山頂に金属製の社殿設置

 松川村の有明山社(平林秀文宮司)は令和5年度から6年度にかけて、御神体とされる有明山(標高2268b)の中岳山頂で老朽化していた奥社を再建した。新たに金属製の社殿を設置。「修験の山」と称される厳しい山頂に、山の恵みの神を祭る社を半永久的に残る形でよみがえらせた。
 今年6月9日には平林宮司らが山頂まで登り、15年ぶりに山頂での奥宮祭の神事を催行した。松川村側から登る参道の馬羅尾ルートは荒れて登山できない状態のため、安曇野市穂高有明から入る中房の裏参道ルートで登頂。同行した若手の氏子や、偶然通りかかかった登山者らもともに参拝し、山の神を祭った。
花火や相撲 祭りにぎやか 大町 竈神社例大祭 地域の平穏願う

 大町市大町の竈(かまど神社(竹内直彦宮司、山本勝洋総代会長)の例大祭は7日と8日の両日、行われた。7日の前夜祭では恒例の奉納花火がありスターマインなど約2800発が打ち上げられた。8日の例大祭では奉納こども相撲などが行われた。多くの人たちでにぎわい、地域の平穏や五穀豊穣などを願った。
 江戸時代から続く伝統行事の奉納こども相撲には、例年よりも多く、市内外の3歳から小学校6年生の約50人が参加。同い年の子どもや県相撲協会所属の力士を相手に持てる力を使い押し合うなど取組は盛り上がった。
龍彦ちゃん発見から29年 オウム・坂本弁護士一家殺害事件 大町の現場で弁護士など慰霊

 オウム真理教幹部らによる坂本堤弁護士一家殺害事件で、長男・龍彦ちゃん(当時1歳)が遺体となって見つかってから10日で29年を迎える。
 大町市平日向山の現場や高瀬渓谷緑地公園のモニュメントでは8日、一家の慰霊が行われた。全国各地から弁護士らが集まり、死を悼みながら、事件を風化させないことを誓った。
 慰霊はこれまで、「坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会」や関東弁護士会で行ってきたが、今年から日本弁護士連合会(日弁連)が加わった。事件を風化させず、慰霊碑などの維持管理を続ける。 同日は弁護士ら関係者約30人が現場を訪れ、花などを供えた。
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