2024年9月11日(水)付

園児 まちなかに魚放流 13日開幕 北アルプス国際芸術祭へ 水豊かな大町アピール

 大町市は10日、中心市街地の下仲町ポケットパーク内を流れる水路に淡水魚を放流した。13日に開幕する北アルプス国際芸術祭で大町を訪れる人が多くなることから、水の豊かさ感じる場を創出して大町の水に関心を高めてもらう機会にしようと企画。市内はなのき保育園の年長園児18人が参加し、魚を放して大町の豊かな水に親しんだ。
 北安中部漁業協同組合が育てた淡水魚のイワナとニジマスを、市制施行70周年に合わせて計70匹放流した。園児は2人1組になり、勢いよくバケツから魚を水路に放し、元気に泳ぐ姿を追いかけていた。
ドローンで被災状況把握 小谷 能登踏まえ県が実証実験

 県は10日、ドローン(無人航空機)を活用した災害発生時の広域被害調査実証実験を小谷村中土で実施した。能登半島地震を踏まえた実証実験で、地震による土砂災害等で立ち入りが困難になった場所の被害調査を想定。道路の寸断や家屋の倒壊、土砂崩れ、要救助者がいないかなど、発災後の迅速な被害状況把握にドローンの活用を検討していく。
 今回は無線通信サービスのソフトバンク(東京都)、メーカーのエアロセンス(同)が参加した。カメラ映像を見ながら操縦する目視外飛行で実施し、中土観光交流センターを発着点に、えん堤のひび割れや道路への落石などを想定して中谷川沿いの山や道路、河川、施設を撮影した。
八幡例大祭へ熱気 池田で23・24日 舞台やお舟曳行

 8台による舞台曳行など県内でも有数の規模を誇る池田町の八幡神社例大祭が23日と24日に開催される。舞台を持つ各町を中心にお囃子の練習や舞台の点検整備などが進んでおり、本番に向けて熱が高まっている。
 四丁目の祭典年番は今月初め、舞台の点検整備を境内で行った。約20人の住民が集まり、同町舞台維持委員会の市川康博さんの指導を受けながら、装飾の磨きや車輪に潤滑油を塗るなど作業に汗を流した。
広島の高校生 原爆描く 松川で11日まで 平和願い展示 ちひろ作品も

 広島の高校生が描く「原爆の絵」を紹介する「平和のための戦争展2024」(松川村新日本婦人の会主催)が11日まで、松川村すずの音ホール村民ギャラリーで開かれている。作品を通して、戦争や核兵器のない平和な世界の実現を訴えている。
 「原爆の絵」は、原爆被害の実相と被爆者の思いを後世に引き継ごうと、広島平和記念資料館が地元の高校生と始めたプロジェクト。被爆体験者から聞き取った証言をもとに、生徒たちが被爆時の惨状を絵で表現した。
 同会が所有する「いわさきちひろ平和の絵」も併せて展示。
地元の淡水魚求めにぎわい 大町 3漁業連絡協が恒例イベント

 大町市内の3漁業協同組合でつくる市漁業協同組合連絡協議会は7日、地元産の淡水魚に親しんでもらう「淡水魚の日」のイベントを同市大町旭町のザ・ビッグ信濃大町店前で開いた。地元のきれいな水で育った新鮮なアユやイワナなどの淡水魚が特価で販売され、買い求める地域の住民らでにぎわった。
 イベントは、市内竈神社例大祭に合わせて、祭り料理の一品として魚を使い、地元の魚のおいしさの周知や消費拡大につなげようと、コロナ禍を除き毎年実施している。
人身被害受け「クマ出没警報」 県が発出10月14日まで 北アなど5地域 対策も

 県は9日、クマによる人身被害が発生している北アルプス(大北)地域など県内5地域に「ツキノワグマ出没警報」を発出した。これまでは全県への注意報だったが、人身被害発生や目撃情報の増加などから警報に切り替えた。10月14日までを期間とし、出没地域のパトロール強化など対策を進める。
 警報を発出した地域は北アルプス、佐久、上伊那、木曽、北信。県内では2週連続で人身被害が発生し、警報発出地域では目撃件数が平常年の2倍以上になっているという。
 今年県内で発生した人身被害は10件のうち里地での発生は5件。北アルプス地域では、7月23日に登山中の女性が襲われけがをする被害や、今月5日に松川村の住宅地周辺にクマが出没し、60代と80代の女性が襲われ、骨折などの重傷を負っている。
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