2024年9月18日(水)付

白馬の商業地30・2%上昇 基準地価 エコーランド 県内1位・全国4位

 県は17日、令和6年7月1日を基準日とした都道府県地価調査による基準地価を公表した。全国的に地価の上昇傾向が続く中で、大北地域では白馬村北城エコーランドの商業地が30・2%上昇で、上昇率は県内1位で全国でも4位、同村北城白馬駅西の商業地も5・1%上昇で県内5位となった。白馬村で特に高い地価上昇率が継続する中、土地需要が近隣の小谷村や大町市の一部にも波及している。
 大北地域の住宅地では、白馬村の全3地点、松川村1地点で昨年に続き上昇。小谷村1地点が横ばいから上昇に転じた。大町市1地点、池田町1地点で横ばいが継続。ほかは下落した。商業地では、白馬村の2地点で昨年に続き上昇、松川村の1地点が下落から横ばいに転じた。ほかは下落となった。(写真は白馬村北城エコーランドの商業地付近)
小ジャンプ台修繕資金集め 白馬北小 4年生が「直し隊」結成

 白馬村の白馬北小学校にあるジャンプ台の維持管理費用に充てようと、4年生47人が「白馬北小ジャンプ台直し隊」を結成し、資金集めに取り組んでいる。14日はスノーピークランドステーション白馬のマルシェにブースを出店し、フリーマーケットや募金活動を実施。伝統のジャンプ台でいつまでもスキー学習ができるようにと活動に精を出した。
 マルシェに出店するものは自分たちで考え、チラシも制作。手作りのビーズアクセサリー販売やフリーマーケット、募金活動で支援を呼び掛けた。北小の保護者や観光客らが協力した他、卒業生でノルディック複合選手の渡部暁斗・善斗兄弟も会場を訪れて、後輩たちの頑張りを応援した。
野草採ってカレー作り 小谷 「ゆきわり草」料理WS

 小谷村伊折地区の農山村体験交流施設「ゆきわり草」で5日、野草とハーブを使った料理のワークショップ(WS)が開かれた。野草料理のWSや栄養に関する講話などを行う北澤節子さん=白馬村北城新田=を講師に、生えている野草を採取してカレーやおかずを作って味わい、健康に良い野草の可能性に理解を深めた。
 北澤さんは、薬草としての働きや、毒草の見分け方、植生の場所で変わる味の違いなどを伝え「一緒に調理して食べることで野草に対する概念を書き換えていただけた」と話した。
4年ぶり出店や余興活気 池田 宇佐八幡で例大祭宵祭り

 池田町会染林中の宇佐八幡宮諏訪社で14日、例大祭の宵祭りが行われた。4年ぶりに出店や余興が行われ、多くの住民で活気づいた。
 「有明連」と呼ばれる若衆のOBらが中心となって舟を曳航し、子どもたちがお囃子を奏でた。大正時代から継承されているという舟は、基礎の上に毎年作り直している。コロナ禍を経て、舟やお囃子の伝承が困難になることが危惧される中、映像に残す試みもした。余興も、これまでと趣向を変えて試みた。
児童 竹アートに感嘆 北アルプス国際芸術祭 八坂小中 5・6年生 作家と交流スタディツアー

 大町市の北アルプス国際芸術祭に合わせて12日、八坂小中学校の前期課程5・6年生を対象に「子どものためのアートスタディツアー」が開かれた。八坂公民館の全体を覆う竹作品を手がけた、参加作家のヨウ・ウエンフーさんを迎え、現地学習を実施。作品の楽しみ方や作品に寄せる思いなどを聞き、芸術祭への関心を高めた。
 スタッフはいろいろな見方を楽しむポイントについて説明。「芸術祭では静かに鑑賞しなくて良いので、じっくり見ながら自由に話して、どうしてこんな作品ができたのか、考えることを楽しんで」と話した。
 見学後は、ヨウさんによる作品解説や質疑応答が行われた。児童は作品について「波のよう」「ジェットコースターに見える」「山の中の村かな」などと、さまざまな感想を発表した。
人工繁殖のひな野生復帰へ 大町山博のニホンライチョウ 国内初 中央アルプスへ8羽

 大町市の市立大町山岳博物館は17日、飼育中の国特別天然記念物・ニホンライチョウのひな8羽を中央アルプスに移送した。環境省のライチョウ保護増殖事業の一環の野生復帰で、人の手で育てられた人工繁殖のひなを野生下に放すのは国内初という。
 野生復帰を目指すのは、今年7月3日から4日にかけてふ化した雄3羽と雌5羽。今年は初の野生復帰に向け、クラウドファンディング「ライチョウ応援プロジェクト」を実施し約280万円が集まった。
 山博では17日午前、学芸員や飼育員が段ボールに入れたひなをライチョウ舎から車に移し、気温を20度ほどに保った車で中央アルプスへ移送した。 (写真は大町山博提供)
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