2024年9月20日(金)付

ルート見直し求め県に嘆願書 松糸道路大町市街地 宮田町 地域の影響懸念

 県が進める地域高規格松本糸魚川連絡道路の建設計画で、大町市街地区間最適ルート(Cルート)の沿線上に位置する宮田町自治会は19日、計画の見直しを求める嘆願書を阿部守一知事と県建設部長宛てに提出した。町を二分する形で道路が新設される計画で、町内全109世帯のうち34世帯に立ち退きの可能性があることなども踏まえ、地域に与える影響は図り知れないと訴えた。
 自治会長の松澤英昭さんと、副自治会長で総務部長の降籏俊一さんが同日、県庁を訪れ、県建設部道路建設課の増澤邦彦課長に嘆願書を手渡した。増澤課長は「不安に思う住民が多くいることを認識した。県大町建設事務所とともに住民の声に耳を傾け、きめ細かに対応していきたい」と嘆願書を受け止めた。
台湾訪問へ英語で交流 小谷中2年生 オンラインで事前親睦

 小谷村の小谷中学校2年生は19日、台湾彰化県二水国民中学校の生徒とオンラインで交流した。2年生は11月11〜15日に台湾交流研修で同校を訪れる予定で、事前学習の一環で訪問する前に親睦を深めるとともに、学んできた英語を実践しようと交流した。最初は恥ずかしがっていたが次第に打ち解けていき、生き生きとした顔で会話を楽しんだ。
 遠く離れた台湾の中学生と画面越しに相対し、英語でコミュニケーションをとった。台湾のカルチャーや流行の音楽、スポーツなどについても質問し、現地での交流や文化体験を心待ちにしていた。
昔ながら 鎌振るい稲刈り HISの中高生 農業体験

 白馬村の中高一貫校・白馬インターナショナルスクール(HIS)の生徒15人は11日、北城新田のほ場で「あきたこまち」の稲刈りに取り組んだ。5月に生徒が手で田植えをした稲で、自分たちで食べるコメを自分たちの手で収穫。新米を食べるのを楽しみに作業に精を出した。
 コメ作りは、昔ながらの農法を通じて普段食べているコメがどのように生産されているかを学ぼうと取り組んでいる。蒸し暑い日となり、生徒たちは汗をぬぐいながら鎌を振るい、稲を刈っていった。
明治の絵馬句額&タぶ 松川 28日「塩の道コンサート」向けパネル展

「正調安曇節」の発祥探る 民謡「正調安曇節」や民話の語りで地域を発信する松川村の「有明山語りの会」は28日、「塩の道コンサートin安曇野松川」をすずの音ホールで開く。当日に向けて、明治時代にこの地域で育まれ、正調安曇節の発祥につながった大衆文化を探る「絵馬句額と安曇節」パネル展が、同ホールロビーで始まっている。
 絵馬句額は大北・安曇野周辺に伝わる大衆文化で、明治時代に住民が詠んだ俳句や歌とともに、当時の生活風景を描いた木の板を寺社に奉納した。展示では村内をはじめ安曇野市〜大町市の大糸線沿線各地で絵馬句額を分析・復元してきた取り組みを紹介。
大町市教育委元課長 逮捕 大町署と県警 「鳥羽奨学会」預金横領疑い

 大町市教育委員会が管理する市内学校の支援を目的とした「鳥羽奨学会」の預金を不正に引き出したとして、大町署と県警捜査二課は18日、業務上横領の疑いで元市教育委員会学校教育課長の住所不定無職・三原信治容疑者(59)を逮捕した。
 同署によると、三原容疑者は奨学会の事務局長を務めていた平成30年12月上旬から令和2年2月上旬までの間、3回にわたって奨学会の預金計88万円を引き出し、着服した疑い。容疑を認めているという。
 市によると、三原容疑者は当時、資金を管理する立場にあり、平成30年から令和5年の間に計850万円余りを私的に横領したとして、昨年9月に懲戒免職処分を受けている。横領した預金は全額返済されているが、奨学会は令和5年12月1日に同署に刑事告訴していた。
松川 クマ出没増加へ備え 県北ア地域振興局 広域連携対策チーム点検

 県がクマ出没警報を発令した県内5地域の地域振興局による広域連携クマ対策チーム緊急防除対策の一環で、県北アルプス地域振興局は19日、人身被害が発生した松川村で住民への注意喚起や出没地域の点検などを行った。最近は目撃情報が減っているが、再び出没が増える時期に備え、人里への侵入ルートを特定し効果的な防除対策を行えるよう備えた。
 松川村では早朝から、振興局林務課や村・大町市の職員、猟友会、県のクマ対策員など約10人が参加。広報車でクマが活発な朝夕の時間帯の注意を村民に呼び掛けつつ、センサSーカメラやおりを設置した場所、目撃情報が多い場所を点検した。
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