2024年9月24日(火)付

村内巡り災害の記憶伝える 神城断層地震発生から10年 小谷でバスツアー

 白馬村や小谷村、大町市に甚大な被害をもたらした「神城断層地震」の発生から今年で10年を迎える。小谷村公民館は23日、災害の記憶を風化させないことを目的に「神城断層地震の記憶を巡るバスツアー」を実施した。被害が大きかった同村中土中谷地区を中心に、発災当時と今を見比べ、災害の恐ろしさや備えの重要性への認識を新たにした。
 小谷村と信州大学では、災害の記録や記憶を残すために「神城断層地震震災アーカイブ」をインターネット上で公開。真木集落や神宮寺など村内5カ所にはアーカイブ看板が設置され、QRコードからは発災当時や復興後の様子を見ることができる。
 ツアーには、村民や村役場の若手職員ら約20人が参加。中谷地区に住む太田武彦さんと柴田友造さん、災害調査やアーカイブ作成に携わった信州大学の廣内大助教授の解説でアーカイブ看板を巡った。
豪華絢爛8台舞台 町内曳行 池田 八幡神社 歴史ある祭りに活気

 池田町の八幡神社例大祭が23日と24日の両日、町内で開かれている。町内8地区・8台の舞台曳行など、県内有数の規模を誇る歴史ある祭りに、地域内外から多くの人たちが訪れ、活気づいている。
 宵祭りの23日は、昼前から、地域の若者でつくる同義会のメンバーが笛の音色やかけ声を響かせながら、祭典旗を掲げて町内を練り歩いた。午後5時ごろ、5丁目に8台の豪華絢爛な舞台が勢ぞろいすると、沿道には多くの住民や観光客などが集まった。
児童白熱 グラウンドに声援 松川小 運動会 6年ぶり安曇節も

 松川村の松川小学校(北條泰瑞校長、児童440人)は21日、運動会を開いた。「さいごまで全力でやりきる運動会」をスローガンに、全力で競技や演技に取り組んだ。
 今年は、コロナ禍で中断されていた村の正調安曇節保存会による踊りの指導が6年ぶりに再開された。会員らと一緒に輪になり、全校で安曇節の一番を踊った。
 学年ごとに、かけっこやリレー、表現、騎馬戦、組体操などを行った。一人一人が書いた目標や意気込みが掲示・装飾され、会場を彩った。
梯さんの生ピアノ 蔵に響く 大町 麻倉と市野屋 コラボ企画

 大町市大町堀六日町のギャラリー「麻倉アート&クラフト」で14日、世界的ピアニスト・梯剛之さんによるピアノの生演奏が行われた。蔵から抒情あふれるピアノの音色が響き渡り、来場者や道行く人など多くの人らの耳を楽しませた。
 「北アルプス国際芸術祭」や「北アルプス呑み歩き」などのイベント開催下の大町をさらに盛り上げ、来場者らに酒と芸術≠全身で感じてほしいと、市内の酒蔵「市野屋」とのコラボレーション企画。観客との距離が近いところで演奏したいという梯さんの希望をかなえる形で、同所での開催となった。
中学生2人 書で全国入賞 大町の信濃書写教室所属 日本武道館大展覧会 喜び語る

 東京都の日本武道館で8月25日に開かれた「第40回高円宮杯日本武道館書写書道大展覧会」で、大町市の信濃書写教室(峰村香室長)で学ぶ大町中学1年の塩原陽葵さんが毛筆の部で産経新聞社賞、同じく江津胡音さんが硬筆の部で日本テレビ賞の上位入賞を果たした。高円宮妃久子殿下のご臨席のもと、表彰式にも参列。受賞を喜ぶとともに、さらなる精進を誓った。
 2人とも中学生になってから、本格的に行書を学び始めたばかり。「難しさもあったが、大きな賞を受賞できて本当にうれしい。これからもっと頑張ってさらに上位の入賞を目指したい」と話した。
手刈りで収穫の喜び体感 大町 八坂小中5年生が稲刈り

 大町市の八坂小中学校前期課程の5年生が20日、学校田で稲刈りを行った。春に荒代かきから始めて、自分たちで田植えした稲を刈り取り、収穫の喜びを体感した。
 安全な鎌の扱い方や、稲穂を束ねる結び方を教わり、田んぼに入り、手刈りで稲を刈った。束ねる作業に苦労していたが、経験者の児童から教わったり協力してしっかりと結んだ。
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