2024年10月8日(火)付

森遊び 新たな形模索 大町市大黒町共有林で「がったまつり」 盛大に最終回 惜しむ声

 大町市大町大黒町の共有林で6日、最後の「里山がったまつり」(同実行委員会主催)が開かれた。森の中でさまざまな自然遊びが体験できる、大黒町を中心とした有志手づくりのイベントは多くの家族連れでにぎわった。最終回を惜しむ声も上がる中、実行委員長の横澤大行さん(75)は「会員の高齢化などにより今回の第17回で一区切りとするが、若い世代の協力も得る中で新たな形を模索していきたい」と、同共有林を核とした青少年の健全育成とまちづくりの継続に意欲を見せた。
 最後のがったまつりも盛大に行われた。園内の手作り遊具のほか、木登り体験やマイ箸づくり、輪投げ、丸太切り競争など、森林の中で五感を使い伸び伸びと飛び回る子どもたちの姿が広がった。地域の女性によるパンや豚汁、おにぎりなどの振る舞いもあり子どもたちは口いっぱいに頬張っていた。
立川市民 大町で自然体験 大町市 鷹狩山で木工・芸術祭も

 大町市の姉妹都市・東京都立川市の市民が5日と6日、「大町自然体験」の交流事業で大町市を訪れた。立川市で公募した市民約30人が参加。鷹狩山山頂で植樹や木工体験を行い、大町の豊かな自然に親しんだ。
 鷹狩山には「立川の森」というエリアがあり、シラカバの苗木が植えられている。今年は6本を植え、木々の成長を願いながら、一本一本協力して作業を行った。
 自然体験交流は、大町に親しむことを目的に毎年行われている。本年度は北アルプス国際芸術祭の会期に合わせて実施した。一行は2日目の6日、芸術祭の会場を巡りアート作品の鑑賞を楽しんだ。
人気投票上位の砂防ダム巡る 小谷村観光連盟 恒例ツアーで初企画

 小谷村観光連盟は6日、恒例の砂防ダムツアーを村内で開いた。今回は初めて、過去約10年間の同ツアーで巡った36施設のうち人気の11施設を巡る「みんなが選んだおたりの砂防ダムツアー」として開催した。県内外から約20人が参加。特徴的な形状や佇まいの砂防ダムを堪能し、土砂崩れや土石流などから住民を守る役割などに関心を深めた。
 今回ツアーは、昨年実施した村内砂防ダムの人気投票(約200人が投票)をきっかけに初めて企画した。ガン沢砂防堰堤や土谷川奉納砂防堰堤、カクレ沢中谷東砂防堰堤など上位11施設をバスで巡った。
県にクマ対策強化要望 松川村と村議会 村中心部の人身被害踏まえ

 松川村の須沢和彦村長と村議会の大和田耕一議長は7日、県庁を訪れ、須藤俊一・県林務部長にツキノワグマ対策を求める要望書を提出した。今年は目撃例が多く9月5日に村中心部で2件の人身被害が発生した状況を踏まえ、クマ出没を抑え被害を防ぐ対策強化を求めた。
 要望内容は、▽クマの出没抑制のための緩衝帯整備・未然防止策への予算確保や重点配分などの財政支援、▽被害防止対策や捕獲許可を広域的に対応できる広域的な体制整備、▽関係各所の連携強化と実務判断が容易な出没時対応マニュアルの見直し―の3点。県も出没警報発令や訓練実施などの対策を図ったが、住民の不安の声も多く早期対策を求めた。
ガラス温室で初ライブも 池田 「ソヨソヨ」秋フェア催し

 池田町ハーブステーション内のハーブ専門ショップ「ナチュラルマルシェ ソヨソヨ」は9月28日から10月1日まで、「AUTUMN FAIR」を開いた。秋のガーデニングをテーマに、講座や寄せ植えワークショップ、耐寒性宿根草の苗の販売などを行い、活気づいた。
 28日は、ガラス温室で初の音楽ライブ「ON(音・温)TIME」が開かれた。電飾で彩られ、植物に囲まれたムーディーな空間で、訪れた人たちは飲食を楽しみながら、優雅なひと時を過ごした。
幻想的 夜霧の黒部ダム満喫 大町市プロモ委 公募イベント「ナイトツアー」

 夜の黒部ダム、今年の会場はえん堤の上。高さ日本一の186b、長さ492bの巨大なえん堤がライトアップされる。曇天で周囲は漆黒の暗闇、時折、霧が沸き上がり、参加者たちは神秘的な雰囲気に包まれる。
 大町市プロモーション委員会は公募イベント「黒部ダムナイトツアー」を5日に開催した。通常は見られない夜の黒部ダムを訪れ、ライトアップと星空鑑賞を楽しむツアー。毎年1回実施され、今年は全国から407人が応募、抽選で選ばれた約90人が参加した。
 あいにくの曇天で星空は見られなかったが、えん堤を歩き、夜霧が沸き上がる黒部ダムのライトアップを満喫した。
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