2024年10月19日(土)付

「たすかる美麻」利用枠拡大へ 移動支援 高校通学11月から試験運行

 大町市美麻地区の高齢者を中心とした住民を、大型店や病院に無償で送迎する移動支援事業「たすかる美麻」を運行する住民組織・美麻地域づくり会議と一般社団法人・地域づくり美麻は、利用者枠を高校生に拡大する検討を重ねている。11月から試験運行を開始し、ニーズを把握する中で、本格運行につなげる考えだ。
 利用枠の高校生拡大は、高校生の保護者から要望を受け、今年8月ごろから検討を重ねてきた。市民バスの始発に乗車しても、希望するJR信濃大町駅発の電車時刻に間に合わないなど、特に安曇野市以南への通学が課題となっていた。
 美麻地域づくり会議と地域づくり美麻は16日夜、市美麻支所で高校生利用に向けた検討会を開催した。利用を希望する高校生の保護者や運転を担当する有償ボランティアらが参加し、同会議役員で地域づくり美麻事務局の大塚裕明さんから説明を受けた。参加者たちは、道路運送法を含め移動支援事業に理解を深め、11月からの試験運行に賛同した。
ホテル核に地域で災害対策 白馬ハイランド 事業継続へ連携計画策定

 宿泊施設や地域が連携して災害に備えようと、白馬村北城蕨平区の白馬ハイランドホテルが中心となり、防災減災の事前対策に関する「連携事業継続力強化計画」を策定し、中小企業庁から認可を受けた。同ホテルを幹事社に、近くにある白馬フィールドスポーツジム、蕨平区で連携し、有事の際に各施設の事業を継続できるようにするとともに、利用者や地域住民の安全確保を目的としている。
 同ホテルでは昨年12月に村内で発生した黒豆沢土砂災害の被災者を一時的に受け入れ、掛谷嘉則社長は「この経験を通じて災害が発生した際にいかに事業を継続していくのかが今まで以上に重要であると強く感じた」と話す。2014年の神城断層地震から今年で10年目を迎えることもあり「災害への備えを見直し、充実した事業継続計画の策定が急務だ」と策定を進めた。
地域に感謝「せせらぎ」清掃 北安の郵便局員ら 小谷で奉仕活動

 北安曇郡内の郵便局でつくる「中信地区連絡会北安部会」(部会長=太田賀久・小谷村中土郵便局長)は12日、小谷村福祉センター「せせらぎ」で、清掃ボランティアを行った。管内の郵便局の局長や家族、社員ら20人が参加。施設内の窓ガラスや網戸、換気扇などを清掃した。
 参加者は、タオルやブラシ等を使い、窓ガラスや網戸、窓枠の溝など細かい部分を丁寧に磨き、換気扇は枠を外して中にたまったほこりを掃除機で吸い取った。太田部会長は「日頃お世話になっている地域の皆さまに少しでもお返しができればと、感謝の気持ちで作業させていただいた」と話した。
来年3月「ありがとうの会」 本年度で閉園の会染保育園 思い出の写真など募集

 池田保育園との統合に伴い本年度いっぱいで閉園する池田町の認定こども園・会染保育園では、来年3月22日に思い出の詰まった園舎に感謝する「ありがとうの会」を計画している。当日に向けて、開園から62年間の同保育園での思い出の写真やメッセージを募集している。
 「ありがとうの会」は午前中に行われる最後の卒園式の後、午後に実施する。多くの卒園者や地域の人が園生活を懐かしむ機会とするため、堅苦しい式典ではなく自由に園舎を見て回れる場にしようと計画。会染・池田両園の保育士らで詳しい内容の検討を進めている。
 集めた懐かしい写真で、当日の展示やムービー上映などを行う予定だ。園では業者を入れず保育士が保育の合間に撮影する程度で、思い出の写真がほとんどが残っていないため、卒園者や地域の人の協力を願っている。
秋晴れの下 飯ごう炊さん 松川ちひろ公園 親子30人 新米味わう

 松川村の安曇野ちひろ公園で12日、飯ごう炊さんが行われた。秋晴れの空の下、10組約30人の親子が参加し、園の田んぼで育てた新米を調理して味わった。
 参加者は、まきや落ち葉を重ねて、たき火を作るところからスタート。苦労しながらマッチで着火した。米と水を入れた飯ごうをたき火の上に置き、火加減を調整しながら炊いた。具だくさんの豚汁も作った。
酒造り成功願い「松尾様」 池田 大雪渓酒造 寒仕込み始まる

 池田町会染の酒蔵・大雪渓酒造(薄井惠梨カ社長)は11日、酒造りの神事「松尾様」を開いた。酒蔵に今年の新米が届き、新たな寒仕込みが本格的に始まる時季に、作業の安全と造りの成功を願い行われる。
 今季の造りは9月30日に始まっている。蔵を整え「松尾様」に臨んだ長瀬護杜氏(49)は「すがすがしい気持ちで、今年の造りに向けてスイッチが入りました。皆さんの期待に応えられるよう、おいしい酒を醸したい」と話した。
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