2024年11月23日(土)付

災害の記憶 未来に伝える 神城断層地震10年 白馬でシンポ 11月22日 「白馬・小谷地震防災の日」に

 白馬村や小谷村、大町市などで家屋の倒壊など被害が発生した神城断層地震からちょうど10年が経過した22日、シンポジウムが白馬村のウイング21で開かれた。防災教育についての講演や地元小中学生の学習発表などがあり、防災・減災の取り組みや災害の記憶を後世に伝える重要性を考えた。また、10年を契機に11月22日を「白馬・小谷地震防災の日」に制定することを両村で確認した。
 地震は2014年11月22日午後10時8分ごろ、県北部を震源地に最大震度6弱を観測。白馬村神城の堀之内区や三日市場区、小谷村中土の中谷川流域、大町市美麻などで家屋が倒壊するなどの被害があった。
 基調講演では、大町市出身でNHK解説委員を務めた国士舘大学の山ア登名誉教授が防災教育のあり方について話した。
農産品ずらり 振る舞いも 大町 JA大北感謝祭きょうまで

 JA大北は22日と23日、恒例の感謝祭を大町市文化会館で開いている。農産物をはじめ飲食物のブースやパフォーマンスのステージなどがあり、多くの来場者でにぎわっている。
 会場ではJA大北女性部による豚汁の振る舞いや静岡県のJAしみずによる特産品の販売など多彩なブースが並ぶ。23日のステージには大町岳陽高校書道部や大北各地の太鼓グループなどが出演し、パフォーマンスを繰り広げる。
中学生 村政をただす 白馬村 模擬議会で一般質問

 白馬村議会は21日、白馬中学校の3年生を招いた模擬議会を村役場の議場で開いた。「議員」となった生徒たちが本物さながらの一般質問で、村政に対する疑問や提言を丸山俊郎村長ら理事者にぶつけた。
 模擬議会は村民に開かれた議会づくりの一環で、若者に村政や議会に対する関心を高めてもらおうと企画された。
 生徒からは移住者や高齢者、障害者ら誰もが暮らしやすい村づくりに生かす「ユニバーサルデザイン推奨条例」の提言もあり、丸山村長が「白馬村にとっても重要な視点で、将来的に条例を作ることは有意義。参考にさせてもらいたい」と答えた。
住民の活動成果ずらり 松川で文化祭 村の文化財 特別展示も

 令和6年度「松川村文化祭」の展示発表が22日、すずの音ホールで始まった。15の個人・団体が、日頃の活動の成果を紹介している。24日まで。
 村教育委員会は、村の有形文化財を特別に展示。有明山社に奉納された句額27点、松川小学校の初代校長・野々村直記氏直筆の書2点、信濃守護大名・小笠原長時の三男・小笠原貞慶が鼠穴地区に据えた茅野氏に威風を示そうと預けたとされる三階菱(家紋)の旗1点を展示している。
 学校教育係は「村に文化財があることをまず認識してもらい、歴史の尊さを感じ取ってもらえればありがたい」と話している。
鮮やか酒林 杜氏・蔵人ら飾る 池田 大雪渓酒造で新酒発売

 池田町会染の酒蔵・大雪渓酒造(薄井惠梨カ社長)は20日、今年の新米を醸した最初の新酒「しぼりたて生原酒」を発売、真新しい酒林を飾った。
 酒林はスギの葉を束ね、丸く刈り込んだ大きな球体で「杉玉」とも呼ばれる。酒蔵の守り神でありシンボル。褐色になった昨年の酒林に変わり、鮮やかな緑色の真新しい酒林が飾られると「新酒ができた合図」で、伝統的な看板としても知られる。
 同社の酒林は副杜氏の平林肇さん(50)が作る。今年は白馬村神城堀之内にあるスギの大木の葉を使い、蔵元直営店「花紋大雪渓」用と、酒蔵用の2個を制作した。
古本回収 犯罪被害者支援に 大町署 「ホンデリング」協力呼び掛け

 大町署は、犯罪被害者を支援する新たな取り組み「ホンデリング」を始めた。地域住民から不用となった図書やCDなどを募り、売却益を県内の犯罪被害者支援センターに送る。署内ロビーに回収箱を設置し、住民への協力を呼び掛けている。
 募集しているは2011年以降に出版され国際標準図書番号(ISBN)が付いた本やCD、DVD、ゲームなど。売却益が犯罪被害者からの相談や裁判の支援など支援センターの活動に役立てられる。
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