2025年3月13日(木)付

北小がカトレヤに車いす 大町 アルミ缶回収収益で寄贈

 大町市の大町北小学校は12日、同市平地区の特別養護老人ホームカトレヤに車いす2台を寄贈した。同校児童会ボランティア委員会が中心となり全校児童で取り組んでいる「アルミ缶回収」の収益を活用。施設利用者が日々の生活を快適に過ごせるよう、児童たちの思いがこもった車いすを贈った。
 同日は贈呈式が同校で行われ、児童を代表して、元ボランティア委員長の6年生が宮坂岳至所長に車いすを手渡した。宮坂所長は「これまでいただいてきた車いすも、現役で大事に使っている。利用者は寝たきりの方が多く、健康を支える大切なもの。本当にありがたい」と感謝した。
朗読の成果を発表 大町図書館 子ども道場修了式

 大町市の「おはなしを読む会・風車」は8日、「子ども朗読道場」の修了式を市立大町図書館で開いた。市内外の小中学生と高校生が絵本や童話を朗読し、一年間の練習の成果を披露した。
 修了式では保護者らが見守る中、一人一人が図書館の竹内紀雄館長から修了証を受け取り、絵本の「わたしたちのたねまき」や宮沢賢治の「祭の晩」など臨場感たっぷりに披露した。
生物多様性回復へGCF 白馬 いきものラボ 活動支援募る

 白馬村が立ち上げた住民参加による生物多様性回復プロジェクト「はくばいきものラボ」の一環で、活動費に充てる資金を募るガバメントクラウドファンディング(GCF)を実施している。ワークショップ(WS)の開催や講演費、プロジェクトの特設サイト制作費などに充てるとともに、GCFを通じて取り組みを広く周知する。目標金額は200万円で、5月中旬ごろまで実施している。
 今年は姫川源流域の環境改善を図るWSの開催や、生物多様性の調査、特設サイトの制作などを予定しており、資金を募るためGCFを実施。返礼品は村内産のコメやWSの参加、宿泊補助券などとしている。ウェブサイト「ふるさとチョイスGCF」で募っている。
安曇野の美術の掘り起こし 池田町立美術館23日まで ゆかりの作家たちの作品展

 池田町の北アルプス展望美術館(町立美術館)は23日まで、「安曇野ゆかりの作家展」を開いている。安曇野市や松本市在住の美術愛好家らが所有する安曇野ゆかりの作家たちのコレクションを一堂に展示する。地域に埋もれている優れた作品を掘り起こし、安曇野の美術の礎を築いた作家たちを再認識する機会にする。
 絵画や鋳物、掛け軸、木彫り作品など、51点を展示する。同館学芸員の倉科智幸さんは「なかなか見る機会のない作品に日の目を当て、顕彰する機会になれば」と話している。
気軽に集う居場所づくり学ぶ 大町 常盤公民館「まちの縁側講座」

 大町市の常盤公民館を会場に4日、「まちの縁側講座in大町ときわ」(長野県長寿社会開発センター大北支部、大町保健福祉事務所主催)が開かれた。地域住民や福祉関係者ら多くが参加。誰もが気軽に集まれる居場所まちの縁側≠テくりと、地域のあり方について学びを深めた。
 講師は「まちの縁側育みプロジェクトながの(長野市)」の小林博明代表。小林さんは「孤立しない社会には、まちの中にちょっと寄れる場所や、気軽に話せる人がいることが重要。まちの縁側とは、ヒト・モノ・コトが緩やかにつながり合う地域の居場所」と説明。自宅の空き空間を地域の人に開放し、居場所づくりに取り組むお年寄りに始まり、趣味や特技を生かしてまちの縁側づくりを行った人々の事例を数多く紹介した。
研修医試験 大町病院全国1位 2年次・中村さんと林さん 経験生かす

 大町市の市立大町総合病院は、研修医が臨床研修の成果を試す基本的臨床能力評価試験で全国1位を獲得した。試験を通じて病院の強みを把握し、医師を育てる教育環境などを生かして、医療人材の確保や患者から選ばれる病院づくりにつなげたい考えだ。
 試験はNPO法人・日本医療教育プログラム推進機構が1月17〜30日に実施。「総論」「症候学・臨床推論」「身体診察・臨床手技」「疾病各論」の4分野で、症状に応じた病気の診断、適切な治療方法、患者の家族に対する対応方法などの問題が出題された。
 今年は研修2年次の中村真波さんと林雅文さんの2人がオンラインで参加。80点満点中、平均62・50点を獲得し、大町病院を含め2年次の受験施設485施設の1位に輝いた。全国平均は46・37点だった。
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