2025年3月28日(金)付

社協積立 安定経営目安下回る 大町市 黒字化へ改善計画発表

 大町市社会福祉協議会は27日、市役所で会見を開き、収支の赤字に対する経営改善計画を発表した。コロナ禍による休業や人件費の高騰などを背景に積立金残高が減少し、令和5年度に約1億1000万円と、安定経営の目安となる収入の3カ月分1億2000万円を下回った。不採算事業の廃止や新たな財源の確保など改善策を計画に盛り込み、令和9年度までに黒字化を目指す。
 改善計画は令和7〜9年度の3カ年を計画年度とし、収入の確保と支出の削減策を盛り込んだ。利用者が少なかった訪問入浴サービスを令和7年度から廃止する他、受注事業の価格の適正化やDX化による業務の効率化、「農福連携」への事業展開などに取り組む。八坂地区のデイサービス「みさか」も昨年12月から、定員18人以下の「地域密着型サービス」に移行している。
野鳥さえずり 求愛の声聞く 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区 観察会に家族連れ 園内散策

 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で27日、野鳥観察会が開かれた。家族連れなど11人が参加し、雄鳥が求愛する繁殖期ならではのさえずりを聞きながら、野鳥の生態に理解を深めた。
 参加者は住民ボランティアの公園自然サポーター・佐藤美恵子さんの案内で公園内を散策し、野鳥の模様や巣作りの様子などを望遠鏡で観察。ホオジロの鳴き声が「札幌ラーメンみそラーメン」と聞こえると紹介され、実物と聞き比べていた。
自転車の安全に「思いやり」 NPO北ア自転車協議会製作 白馬高生デザインの啓発グッズ

 自動車を運転する人に対し、自転車の側方を通過する時は1・5b以上の安全な間隔を持ってほしいと、白馬村を中心に活動するNPO法人北アルプス自転車協議会(KABA)が、啓発グッズとして車に貼るマグネットとステッカーを製作した。デザインは白馬高校生の2人が担当。イベントなどで配布し、ドライバーの意識高揚や活動の普及を図る。
 愛媛県自転車安全利用研究協議会が2015年11月15日(愛媛サイクリングの日)から開始した「思いやり1・5b運動」をきっかけに、KABAの取り組みとして北アルプスエリアでも啓発していこうと製作した。白馬高校は愛媛県で開催される「自転車甲子園」に2年連続で出場していることもあり、同校の生徒にデザインを担当してもらった。
新1年生 安全な登下校を 白馬村安協 村教委にランドセルカバー寄贈

 子どもたちの安全な登下校を願い、白馬村交通安全協会(海野喜充会長)は27日、白馬北・南両小学校の新1年生が付けるランドセルカバーを村教育委員会に寄贈した。交通安全の「6つのおやくそく」を書いた冊子と、反射材のストラップも贈り、事故防止につなげつつ、子どもたちの意識高揚を図る。
 ランドセルカバーはドライバーの目を引く黄色に「こうつうあんぜん」の文字、村キャラクター「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男V世」をデザインした。
災害時 避難所の電源確保へ ポータブル蓄電池など供給松川村山梨市のネオンと協定

 松川村は27日、防災・減災商品の製造・販売を手掛けるNeoN社=ネオン、山梨県山梨市=と災害時等における物資の確保と供給に関する協定を結んだ。災害発生時に避難所の生活電源を確保することで、避難生活の安定につなげる。
 災害時に同社がポータブル蓄電池やLEDライト、ソーラーパネルなどの物資を村に供給する。さらに小型蓄電池とソーラーパネル一式を村に寄贈した。
 村役場で開かれた締結式では、須沢和彦村長と同社の五味さつき社長が協定書に署名した。
白馬の雪室から熟成日本酒 池田の酒蔵「 大雪渓酒造」春の搬出作業

 池田町会染の酒蔵・大雪渓酒造(薄井惠梨カ社長)は26日、白馬山麓の雪室(白馬村北城)で、ひと冬じっくり熟成させた日本酒の搬出作業を行った。
 雪室は白馬に降る天然雪を利用した貯蔵庫で、中は温度約0度、湿度約90%で安定し、ほどよく日本酒の熟成が進む。同社は2010年からこの雪室を利用して16季目。今季は1月8日に2種類、合わせて1・8g瓶で約2500本分の日本酒を搬入した。
 2種類の日本酒は季節商品「大雪渓・雪中育ち・純米吟醸生酒」と「大雪渓・雪中育ち・特別純米生酒」として、4月15日に発売する予定。
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