2025年4月20日(日)付

大町で震度5弱 八坂で国重文破損など被害

 18日午後8時19分ごろ、県北部を震源とするマグニチュード5・0の地震があり、大町市などで震度5弱を観測した。八坂藤尾地区の覚音寺では国の重要文化財に指定される3体の仏像のうち、木造持国天立像が転倒し、頭部が破損する被害が発生した。
 同寺などによると、持国天像は本尊の木造千手観音立像の脇侍として、鎌倉時代初頭の建久5(1194)年に造立された。ヒノキ材寄木造の高さ162aで、2本の足で邪鬼像を踏みつけている。地震によって転倒し、祭壇から落下、後頭部などが欠けたとみられる。台座には固定されていなかった。
 大町市危機管理課によると、市内では19日正午までに、大町・社・八坂地区で住宅屋根の破損を11件確認。他にもブロック塀の倒壊や石垣の崩落、公共施設のエレベーターの停止などが発生した。
まちづくり活動8団体に助成 大町市 「ひとが輝く」公開審査会

 大町市は19日、市民のまちづくり活動に助成する令和7年度の「ひとが輝くまちづくり事業」の公開審査会をサン・アルプス大町で開いた。まちづくりに取り組む8団体が取り組みや事業を紹介。審査を経て、全団体への助成が決まった。
 今年は10団体から申請があり、このうち公開審査に該当する8件(伝統文化の継承事業部門1件、ひろげようまちづくり活動部門5件、地域創生活動部門2件)の団体が事業内容をプレゼンした。写真などを用いたスライドやお囃子の実演などで、事業の意義を訴えた。
防犯や交通安全の模範に 大町南小6年生35人 セーフティーリーダー委嘱

 大町市の大町南小学校で16日、防犯や交通安全の模範として活動する6年生への「セーフティーリーダー」の委嘱式が行われた。地域の安全安心について考えた行動ができる児童を育成することを目的に、毎年学校と地域が連携して展開している自主防犯活動。6年生児童35人に、委嘱状とリーダーの証である、南小伝統デザインの赤い帽子が渡され、学校と家庭、地域の先頭に立って活動するリーダーとして自覚を高めた。
 セーフティーリーダーの証の赤い帽子をかぶる6年生児童の姿は「いつか自分も」と、下級生が憧れる頼もしい存在。本年度も積極的に活動を展開していきたいとしている。
児童 落ち着いて迅速避難 大町東小 火災想定し実践的訓練

 大町市の大町東小学校(高山俊彦校長、児童113人)で16日、本年度初の避難訓練が行われた。火災を想定した実践的な訓練を実施。児童が非常時に落ち着いて素早く安全に避難できるように、防災意識を高めた。
 授業中に突然の非常ベルが鳴り響き、緊急放送で火災が発生したことを知らされた児童は、担任教諭の誘導に従い、口をハンカチなどで覆いながら、素早く校庭に避難した。
 消火器の扱い方を学ぶ消火訓練も行われ、代表の6年生児童の消火活動を真剣な表情で見守った。同校では本年度も、火災や地震を想定した訓練を定期的に行い、児童の防災意識を高めたいとしている。
ティラノ℃pで全力疾走 国営公園大町・松川 着ぐるみレース楽しむ

 大町市の国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で19日、ティラノサウルスの着ぐるみを着て競走を楽しむ「大町ティラノサウルスレース」が開かれた。市内外から、大人による「成獣」と子どもが入った「幼獣」合わせて約80体が参加。広い芝生で非日常を楽しんだ。
 空気で膨らませるバルーン着ぐるみのティラノサウルスを着て、アルプス広場の芝生の上を約30b走って競走した。普段と違って動きにくい姿でも全力疾走。日中は暑くなったが、参加者は元気な様子で駆け回っていた。
 着ぐるみを着用したままラジオ体操や綱引き、玉入れなどでも体を動かした。
「電話でお金」は詐欺注意 防犯協と大町署 年金支給日 池田で啓発

 5月の年金支給日に合わせ、池田町防犯組合、大町署、大北防犯協会連合会事務局は15日、池田町池田一丁目のツルヤ池田店で特殊詐欺防止を呼び掛ける啓発活動を行った。買い物や年金受領でATMを訪れた来店者に、電話などでお金をだまし取る詐欺に気を付けるよう注意を呼び掛けた。
 組合員や警察官、県職員やSSTなど7人が、来店者にチラシやタオルハンカチが同梱された啓発グッズを配り、知らない番号からの電話に出ないなどの注意を呼び掛けた。
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