本年度も作品審査に携わらせていただき、幼稚園・保育園児の皆さんの作品を拝見、審査させていただきました。感謝申し上げます。 形にとらわれない幼児期独特の線描、大胆な色づかいなど、喜んで描いているお子さんたちの顔が見えるような感じを受け、ご家族様の愛情に包まれて育っている姿が想像されてうれしく思いました。 そんな中で、740点の幼児の作品を前に、甲乙をつける審査は困難を極めました。 本年度は特に傑出した作品にお目にかかれず、粒ぞろいの作品が多かったように思います。担任の先生の意気込みの度合いも作品に反映されていました。選考の観点は ○お絵描きに夢中で取り組んでいるか。 ○喜びに満ちた表現になっているか。 ○色合いは美しいか。 これらを総合的に見つめ、出来栄えも加味しました。まず園ごとに作品の二割前後を候補として選出し、候補全体の中から観点に照らして絞り込んで決定いたしました。全体に作品の出来栄えは例年には及ばなかったように思われました。 入賞された皆さんおめでとう。作品を寄せて下さった皆さんありがとう。
本年度は第30回の記念のコンクールであります。大町市と北安曇郡内のほとんどの学校から、この低学年の部には1166点の応募がありました。 コンクールの趣旨は家族の笑顔です。 毎回、審査をして思うことは「笑顔って、素晴らしいことなんだ」ということです。千点を超す作品のどれをとっても楽しい家族が想像されます。笑顔っていいですね。 さて、作品について申します。はがき大のという制限の中ですから、どうしても人物は肩から上となりますね。 そこで、私たちは、無理にも描きたい人物を紙の中に入れたくなってしまいます。大切な髪の毛が描けないと悲しくなりますよね。 でも、心配ご無用。肩から下が描けなくて全然問題無いように、髪の毛や頭の一部が描けなくても見る人には想像ができて、かえって楽しくなるのです。 着色も多くの色がうまく調和されていて、立体感を感じさせます。 大きく描くこと、楽しく描くこと、いろんな色を重ねてみること。そしてモデルの特徴を強く表現しましょう。 来年の応募を楽しみにしています。
今年も高学年だけで700点にものぼる作品が寄せられました。 例年のことですが、その中から限られた点数の作品を選ぶのは大変です。やはりどの部にも共通している「一生懸命描いている」ことを一番の基準としました。 さすが高学年生ともなると、デッサン力、表現力の高い作品ばかりです。幼保・低学年では年齢によって表現力に差が見られますが、高学年ではそれほどの差は見られません。それぞれの子供さんの作品に取り組む姿勢での違いだけだと感じました。 前記のように表現力、デッサン力が高いだけに顔の表情も姿かたちも正確に描かれていますが、そっくりに描こうという傾向が強く、低学年生に見られる偶発的に出来上がった絵の面白さや魅力のある作品はあまりありませんでした。また、そっくりに描こうとするためか、表現しやすい鉛筆によるデッサンと、色鉛筆であっさり着色する作品が多く迫力に欠ける面がありました。 少しきびしい講評になってしまいました。