主催 
幼稚園・保育園の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
幼稚園・保育園の部審査 西沢 俊夫 先生
(元美術教員)
 本年度も多くの園から多くの作品を寄せていただきました。総数は、747点。少子化が言われて久しいのですが、これほども多くの作品をお寄せいただいたこと、たいへんうれしく思い感謝いたします。
 2歳のお子さんから6歳になったお子さんまで、一つ一つの作品にそのお子さんの家族の優しさ、温かさを感じさせていただきながら審査させていただきました。全員を入賞させてあげたい気持ちを抑えて審査いたしました。
 本年も色紙と絵の具での貼り絵作品が多く寄せられました。指先でちぎり、のりで必死に貼るお子さんの姿を想像しながら見させていただきました。貼り絵の場合、水彩やクレヨン等と違い、立体感を表現することが難しいと思います。入賞した作品は、同じ色紙を細くちぎり重ね貼りをして立体表現をしています。
 一方、クレヨンやサインペン、水彩絵の具で表現する作品は、オーソドックスですが、表現過程でのリスクは少ないでしょう。
 いずれにしても幼いお子さんの絵は、混じりなく、目を通した心の表現です。そこに感動があると思います。すてきな作品をありがとう。
土田 結月
(くるみ保育園)
「お父さん」
 お上手ですね。楽しいですね。モデルのお父さんがかっこいいですね。きっと優しくてよく遊んでくれるんでしょうね。
 絵の素晴らしさは、構図も着色も申し分ありませんね。何よりも作者自身の思いが素直に描かれています。
 ペンの動きに自信がみなぎっています。色調も素晴らしいです。




準特選
齋藤 栞太
(小谷保育園)
「姉」
原山 和己
(あすなろ保育園)
「ママ」
 主にサインペンによる作品ですが、ペンの動きも着彩の描き方も丁寧で、5歳らしい素直な表現がいいですね。お姉さんの表情がよく捉えられていると思います。モデルのお姉さんの眼鏡の奥の目が優しいのがとても印象的です。何よりも見る人を和ませてくれる作品で、テーマに沿っていますね  貼り絵の作品です。何枚にもちぎって、丁寧に貼って表現しています。一部にハサミを使用していますが、やむを得ないことです。そうした技法を外して絵として見ますと、なんとも素敵な絵になっていますね。髪の表現も指でちぎった効果が見事に発揮されています。お母さんの優しさが見取れて素敵です。



橋 和香菜
(はなのき保育園)
「大好きなお母さん」
みやた かずひろ
(こまくさ幼稚園)
「おじいちゃん」
横田 煌成
(池田保育園)
「パパ」
よしだ かのん
(しろうま保育園)
「パパ」
岡澤 可純
(小谷保育園)
「母」



入 選
かさい ひなた
(かえで保育園)
いしはら こよみ
(かえで保育園)
小澤 有悟
(はなのき保育園)
大橋 律希
(はなのき保育園)
横山 太一
(あすなろ保育園)
ひらいで りゅうのすけ
(あすなろ保育園)
傘木 倖愛紀
(しらかば保育園)
関川 璃子
(しらかば保育園)
青木 萌翔
(しらかば保育園)
なりまつ さほ
(くるみ保育園)
唐澤 永飛
(くるみ保育園)
なかじま あいり
(どんぐり保育園)
うちかわ はなか
(どんぐり保育園)
やまもと はな
(たけのこ保育園)
武田 琉吾
(みあさ保育園)
竹村 幸悠
(大町幼稚園)
さかもと うるは
(こまくさ幼稚園)
しらい けい
(こまくさ幼稚園)
中山 琴音
(りんどう幼稚園)
羽田 湊都
(りんどう幼稚園)
荻窪 花恵
(池田保育園)
たかはし みか
(会染保育園)
こばやし まさき
(会染保育園)
西澤 明日実
(松川北保育園)
矢口 あさひ
(松川南保育園)
わたなべ はな
(しろうま保育園)
いしぐろ せな
(しろうま保育園)
福井 彦斗
(小谷保育園)
千國 まお
(白馬幼稚園)
太谷 せいご
(白馬幼稚園)





小学校低学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校低学年の部審査  荒井 泰三 先生
(一水会会員・信州美術会会員)
 今年は小学校低学年の絵の審査にあたりました。応募数は940点余りと他の部の中で一番多く寄せられました。
 私はこの似顔絵コンクールの審査は14年ほどになります。よく皆さまに「すっかり慣れたでしょう」と言われますが、慣れるということはありません。一生懸命に描いた作品を見て、またその絵の中からにじみ出る思いを想像したりして、審査の後は「これで良かったのかな」と毎年後悔の繰り返しです。
 入学したばかりの1年生と高学年に匹敵するほどの表現力のある3年生との差が顕著な年代ですので、選択が難しいです。ただ先生方の絵の発想段階での指導、技法などの工夫、与え方によって学齢の違いを感じさせない作品もありました。
 日常の家族の様子を友人同士で話し合ったり、家族と過ごした楽しかった思い出を作文にしたりして発想の内容を膨らませることが大切だと思います。またそのように自分と家族の絆に思いをはせらすことが、この似顔絵コンクールの主旨がより生かされることと思います。
松田 夏実
(白馬北小1年)
「おばあちゃん」
 1年生としてはあまりに見事な作品です。このクラスのお友達が同じような作品が多くありました。担当の先生の指導のたまものでしょう。発想は低学年に共通していますが、観察力に基づいた個性的な顔の表現が素晴らしいと感じました。色の塗り方も丁寧ですし、色の配色も整っています。




準特選
矢口  音
(池田小3年)
「いつもやさしいおねえちゃん」
山中 はるか
(小谷小3年)
「お姉ちゃん」
 かわいらしいお姉さんの姿が美しい色彩と、丁寧なデッサンの作画で素晴らしい作品に仕上がっています。
 3色に塗り分けたバックの色合いも美しく調和しています。洋服の色の青に対応して、リボンの青が絵のバランスを整える効果があります。音ちゃんをフォローしてくれるお姉ちゃん、仲良くね。
 とても気持ちの安らぐ作品です。特別に変わった技法や工夫などは見られません。なぜこの作品にひかれたのでしょうか。ただ画面全体にあふれるようなおだやかな表情が強く印象的に見えました。絵画ですから意識的な作為があっても良いですが、感じた気持ちを素直に表現したことが良かったと思います。



原  直生
(大町東小3年)
「お母さん」
伊藤 瑞希
(大町西小3年)
「おかあさん」
藤巻 厚人
(大町南小3年)
「料理を作るお母さん」
永澤 良大
(大町北小3年)
「お父さん」
北澤 虹心
(八坂小3年)
「働き者のおじいちゃん」



入 選
山口 龍之丞
(大町東小学校)
そねはら 朱音
(大町西小学校)
林 りゅう
(大町西小学校)
田中 あかり
(大町西小学校)
こさか ひずき
(大町南小学校)
田中 はるな
(大町南小学校)
平山 栞奈
(大町南小学校)
日どう あみ
(大町南小学校)
いとう はんな
(大町北小学校)
や口 ゆいが
(大町北小学校)
大久保 みのり
(大町北小学校)
秋山 遥香
(大町北小学校)
まつざわ そうだい
(大町北小学校)
くわはら こな
(八坂小学校)
松澤 夏樹
(美麻小中学校)
窪田 心菜
(池田小学校)
西ざわ そう
(池田小学校)
なす まこと
(池田小学校)
もちづき しょうま
(松川小学校)
にしざわ ちはる
(松川小学校)
はし本 さら
(松川小学校)
エンライトあいり
シャンティー

(白馬南小学校)
青木 育未
(白馬南小学校)
山下 小雪
(白馬南小学校)
泰間 あかり
(白馬北小学校)
まつざわ きほ
(白馬北小学校)
太田 成海
(白馬北小学校)
光保  凜
(白馬北小学校)
花澤 楓也
(白馬北小学校)
元村 ゆず
(小谷小学校)





小学校高学年の部入賞作品

特 選
講 評

審査を終えて
小学校高学年の部審査  内川 三郎 先生
(元美術教員)
 本年度も500名にも及ぶ児童の作品審査に関わらせていただき感謝いたします。
 児童といえども高学年になると、対象を客観的に観る力がつき、表現の仕方にも巧みさが見られます。
 それらの力がどのように家族の絆、愛情に結び付けているのか審査の大事な観点となりました。
 ふだん、あまり気に止まらない家族の方のしぐさや特徴、会話が聞こえてくるような雰囲気を感じ取ることができる作品、加えて画面の構想、コンクールという立場から大胆さと色使い、特に顔面の筆使いの細やかさも観点に鑑賞、審査させていただきました。
 本年は全般的に少し線描に力が入り、色使いがもう一歩と感じられる作品が多かったように感じられました。
 例えば、屋根のペンキ塗りのようにべた塗りになってしまった作品が比較的多かったと感じました。
 特に顔面の着彩は、お母さんがお化粧するときの様子を見て、感じてほしいと思いました。
 これからも、表現することの喜びを味わえる日々の多いことを念じております。
日下 華里
(大町南小6年)
「笑って笑ってお父さん」
 日曜日のことかな。お父さんにポーズをとっていただいて描いた様子がほほえましい。デッサン力が巧みで、首がしっかり据わっており、画面いっぱいに斜めから大胆に写生できたことは素晴らしく、良い作品となりました。顔面が平坦な色になりましたので、今後一層着彩の工夫も期待いたします。




準特選
西澤 拓馬
(松川小5年)
「お母さん」
国本 空良
(白馬北小5年)
「お父さん」
 小首を傾け、大きな瞳で僕をやさしく見つめ、話しかけてくるようなお母さんの様子を色調豊かに表現できました。デッサン力も巧みで画面にしっかり位置づきました。
 いつくかの色を使い分けて着彩し、温かい感じに仕上げた色合いがすてきです。やや輪郭線が弱かったかなあ。
 お父さんのお顔全体の部位の比率、形が正確で小学生とは思えないような力作となりました。特に、目鼻の表現力がすぐれています。4Bか6Bの軟らかい鉛筆で形を取り、それを指でこすって陰影を出す技法は見事です。惜しむらくは、淡彩でも彩色した後でこの技法を生かしたらと思われます。



中村 はやと
(松川小5年)
「お母さん」
ヒューカン ライリーメイ
(白馬南小5年)
「いつもハッピーなママ」
武田 寧登
(白馬北小6年)
「祖母」
松澤 志保
(小谷小6年)
「私のおじいちゃん」
村越 郁也
(小谷小6年)
「ぼくのにいちゃん」



入 選
荒幡 花菜
(大町東小学校)
松井 和音
(大町東小学校)
宗川 直緒
(大町東小学校)
一本木 おうが
(大町南小学校)
坂戸 洸太
(大町南小学校)
山口 乃々葉
(大町南小学校)
小嶋 胡弥
(八坂小学校)
北澤 知果
(八坂小学校)
阿久津 幸太
(美麻小中学校)
松田 莉央
(会染小学校)
柳本 和波
(松川小学校)
岡田 和大
(松川小学校)
小林  茜
(松川小学校)
水上 優夏
(松川小学校)
山下 りこぼ
(白馬南小学校)
松本  蒼
(白馬南小学校)
木下 つくし
(白馬南小学校)
松本  雅
(白馬南小学校)
山岸 かの
(白馬北小学校)
花澤 瑞稀
(白馬北小学校)
佐藤  陽
(白馬北小学校)
榎本 辰哉
(白馬北小学校)
悴田 陸句
(小谷小学校)
今井 結芽
(小谷小学校)
片山  芽
(小谷小学校)
中川 敬太
(小谷小学校)
石川 岳陽
(小谷小学校)
富山 嶺音
(小谷小学校)
内川  洸
(小谷小学校)
洞地 爽空
(小谷小学校)




 本社主催「わが家の笑顔家族の似顔絵コンクール」(6月26日表彰式)に際しましては、大北の各小学校、保育園、幼稚園の園児、児童のみなさんから2186点もの応募をいただき、ありがとうございました。
 またアップルランドデリシア大町店、白馬村のAコープ白馬店ハピア、ザ・ビッグ信州池田店、パラオ(松川村)様はじめ各事業所のご協賛により表彰式も無事終了致しました。ここに紙上をもって心より御礼申し上げます。

大糸タイムス株式会社


入賞作品(特選、準特選、佳作、入選の計114点)の展示日程。

●6月18日〜22日…デリシア大町店(終了)
●6月25日〜29日…Aコープ白馬店ハピア(終了)
●7月2日〜6日…ザ・ビッグ信州池田店
●7月8日〜14日…パラオ(松川村)
(各会場最終日は午後1時まで)



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