2007年5月20日(日)付

大北防対協 松くい虫駆除に空中散布 被害急増の池田町で初

 大北地域の市町村長や県現地機関などでつくる、大北松くい虫防除対策協議会(会長=畑中和良・北安曇地方事務所長)は18日、今年度の会合を大北福祉会館で開き、池田町で急増する被害に対し対策を急ぐ新年度の事業計画案を承認した。
 一昨年から被害が確認された池田町では、昨年度は南東部に被害の急増が確認され、239平方b116本をばっ倒駆除した。今年度は袖山地区で樹種転換事業を行い被害樹を根絶し、同町では初めて36fの空中薬剤散布を行い、被害の拡大を食い止める。
夏観光シーズン到来 小谷村 栂池自然園オープン

 小谷村の夏季の観光名所栂池自然園は19日、開園祭でシーズンの始まりを祝った。ゴンドラリフトやロープウエーを乗り継ぐ「栂池パノラマウエイ」や栂池自然園ビジターセンター、村営栂池山荘もオープンし、本格的な夏の観光シーズンを迎えた。
園内は例年より少なめの1・5bほどの積雪が残り、しばらくは雪上散策が楽しめる。6月中旬ころには、白馬三山を背景に残雪の中で開く日本有数のミズバショウの群生が見ごろになり、秋には紅葉が楽しめる。
ふるさと体験 田植え交流 初の稲作オーナー 八坂

 大町市八坂のふるさと体験交流事業で、同地区初の稲作オーナー制度の田植えが19日、押の田と切久保の棚田で行われた。荒廃した農地を復活させ、農業体験を通した地域や都会の住民との交流につながる取り組みがスタートした。
 押の田では、市外から地区内に移住してきた住民3人が、農家らとともにもち米の田植えを体験した。棚田は荒れて使われなくなっていた農地3枚5eを地元農家が整備したもので、参加者らは「田んぼならではの感触ですね」などと話し、泥の上を歩く感覚を楽しみながら、田植えの作業を行っていた。
商店街にシンセ響く 大町わちがいで影武者

 「影武者」として、大北地域を中心にシンセサイザーの演奏活動を続ける小尾信二さんのコンサートが19日、同市上仲町の「創舎わちがい」で開かれた。日本に数台しかない名器を巧みに操り、幻想的な音色を奏でた。
 霊松寺をイメージしたオリジナル曲「時の破片」や「あの日の忘れ物」など十数曲を披露。ピアノやバイオリンなどの音を記憶させたデジタルミキサーを使いながら自慢の音色を商店街に響かせた。
初夏の安曇野満喫 池田町 北ア展望ウオーキング盛大に

 池田町観光協会(矢崎昭和会長)主催の北アルプス展望ウオーキングが19日、「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に認定されたコースで開かれた。県内各地から約120人が参加し、初夏の安曇野の風景を満喫した。
 当日は小雨が降るあいにくの天候だったものの、参加者たちはカメラなどを手に意気揚々と出発。町内企業に学びにきている中国人研修生も参加した。
ごみ拾い 地域美しく 白馬中生 清掃奉仕に汗

 白馬村の白馬中学校(小林茂喜校長、生徒数304人)は18日、学校行事の一環として全校生徒による村内全域の清掃奉仕活動を行った。全校生徒が校外生活指導部のPTA役員や教師らとともに村内16か所の地区に分かれ、ごみ拾い作業に汗を流した。
 このうち白馬町地区では約30人が参加して国道148号沿線や塩の道街道、村内の公共施設周辺で作業を担当。同所は白馬を訪れる観光客の玄関口としてにぎわう場所で、観光客やドライバーが捨てたと見られるタバコや空き缶などが多くあり、生徒はごみを一つひとつていねいに分別しながら懸命に作業していた。
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