2009年2月10日(火)付


花火と太鼓で開幕 大町温泉郷で祭典
 大町市のおおまち雪祭りの大町温泉郷会場で行われる「夢花火と音の祭典」のオープニングは7日、温泉郷入り口広場で開いた。例年に比べて雪不足に悩まされた中ながらも工夫を凝らし、大町らしいすがすがしい寒さの中で炎と音楽の祭りの幕開けを楽しんだ。会場では、おなじみのかまくらの代わりに集めた雪でつくられたキャンドルタワーがともされ、夜の公園を彩っていた。三九郎祭りでは、高さ5b近く組まれたおんべに点火し、ことしの安全を祈った。訪れた約800人の観光客らは、鏡割りの地酒の振る舞いなどで楽しんだ。
南半球の花いかが 松川の雪香園 地元でも販売
 松川村の「信州雪香園」(湯口康章代表)は全国でも10か所ほどでしか栽培、販売されていない南半球・オーストラリア原産の花「ジョーイセルリア・カルメン」と「カンガルーポー」を栽培、出荷している=写真。地元の人にも楽しんでもらいたいと鉢花を村内の道の駅やすずむし荘などで販売している。これらの花は栽培契約を結ばないと鉢での栽培、出荷が許されていない。同園では3年ほど前から栽培を始め、関東、中部地方各地へ向け出荷している。
クライマックスが近づくと、河川敷から夜空に花火があがった。「和太鼓結(ゆい)」と、美麻源流太鼓の2チームが勇壮な演奏を響かせた。花火が上がる中アンコールでは、両チームが一度に演奏し、会場を沸かせた。大町市民吹奏楽団も演奏した。
テクノ風校歌で体操 穂高北 6年4組卒業記念に考案
 安曇野市立穂高北小学校(百瀬新治校長)6年4組は卒業を前にして伝統の校歌を軽快なテクノ風にアレンジして元気いっぱいの体操を考案した。卒業記念としてDVDに収録して母校の後輩に伝えていく。 同校の卒業生は、自分で彫刻を施したオルゴールや安曇野特産の天蚕コサージュを卒業記念としていた。同クラスは、このほかに後輩たちに残せるものはないかと校歌をアレンジした体操を考えた。 保護者で音楽教室講師、「穂高音頭」の作曲なども手がけた岡江満枝さんが1月末に作曲し、岡江さんの知人で名古屋大学非常勤講師の桶野留美さんが子どもたちと一緒に体力向上も考慮した振り付けつくった。自然豊かな安曇野市の山と川をイメージに盛り込み、北小学校の「KITA」や校章などを体で表現している。
五輪振り返り展望語る 白馬塾 大会関係者が座談会
 白馬村公民館は8日、公民館公開講座「白馬塾」を同村ウイング21で開いた。今回は「スキーの村白馬」と題したシリーズの集大成として、11年前に同村などを会場に開催され、感動と思い出の舞台となった世紀のイベント・長野冬季五輪の関係者が一堂に会し、招致から開催までの歩みを振り返るとともに、今後の村の展望などについて幅広い視点で語り合った。 座談会では長野冬季五輪当時、競技専門委員とアルペン分科会委員長をつとめた丸山庄司さんをコーディネーターに、当時ノルディック複合選手で現参議院議員の荻原健司さん、前白馬村長・福島信行さん、アルペン競技委員長だった丸山仁也さん、白馬ジャンプ競技場所長の高橋賢一さん、競技課長だった宮田守男さんが参加。それぞれの立場から見た冬季五輪について熱く語った。
昔ながら林業学ぶ 山留生が炭焼き体験
 大町市八坂・美麻両地区の山村留学生が生活する(財)育てる会八坂美麻学園山村留学センターの山留生25人は7日、数年ぶりの炭焼き体験を学園内の焼き窯で行った。かつて農村で冬の間の副業として行われていた農林業に触れた。子どもたちは、12月に近くのメイヌ原から切り出してきたナラの木などの枝を、協力して窯の中に立てた。里親農家として協力する諏訪義十さんが講師を務め、昔ながらの炭焼きを教えた。山留生たちは「いい炭ができるといいな」と、作業に汗していた。
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