2010年7月2日(金)付


天からの潤いに感謝 居谷里で水道水源感謝祭
 大町市は1日、水道水源感謝祭を居谷里水源内の八坂神社奥宮で開いた。潤す水に恵まれた関係者らが、生活や農業、防火用水などで暮らしを支える市の水道水を供給する水源に感謝し、水環境を大切に使うことを誓った。
式典は清水がわく深い森に囲まれた神殿で行われ、市や市議会、市消防団、水利関係者、水道事業協同組合、連合自治会などから約80人が参加。神事で玉ぐしをささげた。
懐かしの曲で親ぼく まつかわ歌声喫茶
松川村の「まつかわ歌声友の会」(野田正彦会長)は、地域の歌愛好者たちが集う「まつかわ歌声喫茶」を、すずの音ホールで開いている。30日は、村内外から会員や一般参加者約40人が来場し、懐かしの歌を楽しみながら、親ぼくを深めた。参加者は、同村のピアノ奏者・須澤恭子さんの伴奏で、童謡や昭和の歌謡曲などを熱唱。リクエストがあった懐メロが流れると、気持ちよさそうに歌声を響かせていた。歌声喫茶はことし、活動が口コミで広まり、会員以外の参加者も増加、ミニコンサートや隔月の定例会の充実に力を入れる。オカリナや沖縄の三線(さんしん)、南米の民族楽器・ケーナの演奏など、会員の技を持ち寄り、多彩な音楽を楽しめるイベントにしていくという。
七夕ササ飾り作り 大町公民館すくすく広場
 大町市大町公民館(勝野礼二館長)の未就園親子教室「すくすく広場」は1日、七夕用のササ飾り制作を行い、親子で季節の行事に親しんだ。
33組の親子は活動グループに分かれ、折り紙を切ったりつなげたりとアイデアをいかした七夕飾りやわが子の健やかな成長願う短冊を作った。同広場担当職員が、講座用にと同市八坂で朝どりしたササダケに施すと、きれいなササ飾りが完成した。
こどもたちは母親を見よう見まねで紙をちぎったりしながら工作に夢中になっていた。次々と形になる飾りをササの葉につるし、にぎやかなようすに笑顔を見せていた。
大北安曇野も真夏日 強い日差し気温今年最高
 強い日差しと青空が広がった1日、大北地域では各地で30度を超える真夏日となった。午後2時現在、大町市では30・4度、白馬村では30・5度で、今年最高値を更新。安曇野市穂高では31・6度を記録した。いずれも平年でもっとも暑い時期を上回る。大町市内の西公園では、日差しの中で水飲み場の水を気持ちよさそうに浴びて、子どもたちが元気に遊ぶ姿が見られた。  長野地方気象台によると、1日夕方から気圧の谷や前線の影響で曇りや雨の日が多くなるという。気温は平年並みか平年より高い見込み。東シナ海から紀伊半島の南に延びた梅雨前線が本州の南海上までやや南下し、寒気を伴う上空の気圧の谷が接近する見込みのため、2日は気温が下がり、明け方まで竜巻などの激しい突風や急な強い雨、落雷に注意を呼びかけている。
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7月の一覧
鳴き声広がり願う スズムシ幼虫を放虫 松川観光協
 松川村観光協会クリスタルシンフォニー部会(高田武・部会長)は1日、スズムシの幼虫を村内に放虫した。同村のシンボル、スズムシの鳴き声拡大を願った作業。同部会メンバーは「順調に育って、美しい鳴き声を聞かせて」と声を掛けながら幼虫を放っていった。 放虫作業は、スズムシの里PRを目的とした村初秋の恒例イベント・クリスタルシンフォニーの一環として行われ、ことしで2年目を迎える。 放虫したのは、同村宿泊施設すずむし荘敷地内の一角。同部会メンバーが中心となり、スズムシが成長しやすい環境を整えた。掘った穴のなかに、かつて多くのスズムシが生息していた鼠穴地区の土と石を敷き詰めた。 村内でスズムシの繁殖に取り組む「村おこしこぶし会」の協力により、ふ化したばかりの幼虫約4000匹を放った。 昨年は同じ場所で約2000匹の幼虫を放ち、数か月後には数匹の鳴き声が確認できたという。 ことしのクリスタルシンフォニーも、スズムシの鳴き声に合わせ、8月下旬からの開催を予定している。
がん相談支援身近で 安曇病院にセンター開所
池田町の安曇総合病院(中川真一院長)で1日、がん相談支援センターが開所した。専門医の紹介や治療後の生活など、がんに関するさまざまな相談業務を行う身近な施設として運営し、地域のがん医療の推進を図る。県などによると、大北を含め県内4医療圏ではこれまで、相談支援センター設置や、手術や放射線治療といった高度な医療体制などが整った、がん診療連携拠点病院が、整備されていなかった。県は平成24年度までに、県内全医療圏での拠点病院設置を目標に掲げている。同院もセンターの開所を第一歩に今後、ハード・ソフト両面から病院の再構築を図り、拠点病院の整備を目指していく。センターでは専従の相談員を設け、通院による無料の相談のほか、電話相談も実施。内容によって同院の医師らスタッフが、それぞれの専門分野で対応する。診療日の午前9時から午後4時半まで受け付け。 中川院長は「拠点病院の実現に向け、努力を続けていきたい。当地区の患者だけでなく、県外者の治療もできるような環境になれば」と話した。宮澤敏文県議は「がんで命を失う人が増え続けるなか、解消に向けて、適切な医療を受けられる体制づくりが必要。センターの開所は第一歩」と話した。