2010年7月7日(水)付


にぎわい願い「花通り」 大町商議所と西小彩る
 大町商工会議所の商業委員会と観光委員会は6日、中心市街地緑化事業「花通り」事業で、信濃大町駅から大黒町交差点まで約2`の歩道両側や近隣商店街にベゴニアのプランター500鉢を並べた。今回は商店街について学んでいる大町西小学校4年1組の児童が作業に参加し、商店街が多くの人でにぎわう願いを込め、街角を花で彩った。児童25人や商業・観光委員会ら約10人が参加。児童たちは軽トラで運ばれてきたプランターを、力を合わせて所定の場所に並べていった。街中に次々と赤い花が並び、華やいだ雰囲気となっていた。「花通り」事業は、商店街の景観形成とイメージアップを通して町のにぎわいにつなげようと今回で4回目。観光シーズンや夏祭りを前に花を並べることで、訪れた市民らに好評という。ことしは昨年より時期を早め、7月上旬に設置。11月初旬まで飾る。
「白旨ライス」誕生 地元食材ご当地バーガー
 白馬村でこのほど、地元食材を使った郷土色満載のご当地バーガー「白(はく)バーガー」「白旨(しろうま)ライスバーガー」が誕生した。 村内在住でイベント業などを営む丸山俊郎さんが、全国でご当地バーガーが人気を博していることに着目し、幅広い世代に食べやすくおいしいファストフードで白馬の魅力を発信しようと考案した。 白バーガーは、ハンバーガーというファストフードながら、素材は「白馬」のイメージにこだわり、白馬の名産を一度に味わえる、手間のかかったスローフードの本格派。地元のパン店に特別に焼いてもらったふかふかの真っ白い手作りパンに、おろししょうゆで仕上げた白馬アルプスポークのハンバーグに風味豊かな信州そばをはさんだ。ソースはすべて自家製でコショウみそ、ふきみそ、甘みその3種類から選択できる。 白旨バーガーは、同村特産の紫米を香ばしく焼いたライスに、白馬アルプスポークの焼き肉をはさんだ一品。サクサクの山芋焼きと、風味の良いシソの葉が食感をよりひきたてている。
初の展示作品解説も 松川中生21日からちひろで
 松川村の松川中学校生徒有志は21日から、夏休みを利用し安曇野ちひろ美術館で働く、恒例の「ちひろボランティア」を行う。ことしは1年から3年生まで、過去最多の184人が参加を希望。体験教室の指導や、初めての試みとなる展示作品の解説に取り組む。生徒たちは5日、委員会活動で参加する図書委員会とともに、スタッフとしてのマナーを身につける、接遇講習を受講。同館の接遇講師を務める、谷洋子さんから、あいさつや身だしなみの大切さを学んだ。夏休み最終日の8月17日まで、約1か月間に生徒同士でシフトを組み、ボランティアに参加。「ちひろの水彩技法体験」参加者への指導や、絵本の読み聞かせ、開催中の作品展での作品解説など、来館者と接する。同校では生徒たちに、地域に役立つ喜びや地元を知ってもらおうと、毎年さまざまなボランティア活動を展開。「ちひろボラ」には、開始から昨年までの8年間で、延べ1000人以上の生徒が携わった。
一騎打ち舌戦スタート 観光振興策など争点に
 任期満了(8月5日)に伴う白馬村長選挙が6日、告示された。いずれも無所属の、新人で前村議・渡辺俊夫氏と、再選を目指す現職・太田紘煕氏の2氏が立候補を届け出た。低迷する観光の打開策など争点に一騎打ちによる選挙戦がスタートした。11日の投開票日に向け激しい舌戦が繰り広げられる。 村内を訪れるスキー客が今シーズン、統計を取り始めた昭和58年以降初めて100万人を割るなど、村基幹産業である観光が衰退の一途をたどるなか、観光再生への手法が争点のひとつにあげられる。さらに、県内最下位が続く村税徴収率への対策含めた財政健全化など、村が抱える課題解決に向け激しい論戦が予想される。これまで4年間の経験を武器とする現職に、新人の新たな発想がどこまで浸透を図れるかに注目が集まる。 両陣営はともに、午前8時半からの立候補届け出を済ませ、各会場で出陣式を行い、必勝を誓い村内遊説に繰り出した。
ササユリ花見ごろ 清らか桃色 鷹狩山展望公園
 大町市の鷹狩山展望公園で、「ササユリ」の花が見ごろを迎えている。環境省植物レッドデータブック準絶滅危惧(きぐ)種、長野県特別希少植物に指定されているササユリは、薄桃色や濃い桃色など一つひとつ微妙に色の違った清らかな花を咲かせる。花はまだつぼみのものもあり、今月中旬ころまで楽しめそうだ。公園は、市民ボランティアの「鷹狩山に展望公園をつくる会」(野村透会長)が6年前から北アルプスの眺めを楽しみながら、草花に親しんでもらい、親子の自然学習、野外学習の場としても活用してほしいと整備を進めてきた。間伐ややぶを刈るなどして日光が差すように園内を整え、6年前の調査開始時に10本だったササユリが、現在数えられるだけで85本にまで繁殖している。兵庫県高砂市からササユリを見るために公園を訪れたという女性は「こうやって貴重な花が増えていくのはうれしいこと。もっとみんなに知ってほしいですね」と感激していた。
大北で出荷始まる 健康食人気ブルーベリー
 県内の大北地域や北信地域など、各地の農家で栽培されているブルーベリーが収穫期を迎え、出荷が始まった。平成21年の県内の結果樹面積は116f、収穫量は432dで全国生産量の約2割を占め、生産量は全国1位。大町市の浅霧修さんのブルーベリー園でも1日から収穫が始まった。約10eの園内に早生種から中生種、晩生種まで約10種類・250本が植栽されている。現在は早生種で粒が大きい「アーリーブルー」が収穫期となり、熟して濃紺色になった果実を1粒ずつ丁寧に摘み取っていた。100cずつパック詰めされ、JAを通じて中京、関西方面に出荷される。日中の暑い時間帯を避けて朝夕に収穫作業が行われているが、浅霧さんは「春の天候不順でやや遅れがあったが、その後は順調。8月中旬まで収穫が続きます」と話していた。大北地域のブルーベリー栽培面積は約12fで、生産量は約30d。アントシアニンを含む健康食品として人気が高く、生食でもジャムでも楽しめることから生産農家も増えているという。
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