2010年7月8日(木)付


腰原氏が出馬表明 村井県政継承 三つどもえに
 任期満了に伴う長野県知事選挙(22日告示、8月8日投開票)で、元大町市長で副知事の腰原愛正氏(63)は7日、長野市内のホテルで記者会見を開き、出馬を表明した。知事選にはこれまで、前安曇野ちひろ美術館館長の松本猛氏(59)と、元副知事の阿部守一氏(49)が立候補を表明しており、3つどもえの選挙戦となる見通しが固まった。腰原氏は「これまで地道に築いてきた県内外のみなさんとの信頼関係のもと、ようやく育ってきた長野県発展の芽を枯らすことはあってはならない。村井県政の成果を生かし、新たなステージへの挑戦が求められている。私は長野県で生を受け長野県で育ち、ふるさとを思う気持ちは人一倍ある。わが郷土が笑顔で元気にあふれ安心して暮らせる『わたくしたちの長野県』にしたい」と、選挙に挑む決意を述べた。
八方尾根高山植物学ぶ 白馬村公民館の文化財紀行
 白馬村公民館の公開講座「白馬の文化財紀行」が6日、開かれた。同村の自然に詳しい自然観察インストラクターの倉科和夫さん、八方の自然環境保全に尽力している丸山澄雄さんを講師に、八方尾根自然研究路の八方池まで歩き、県の天然記念物に指定されている高山植物を学術的、自然保護的な観点から学習した。 後立山連峰から延びる八方尾根は、4億年以上昔、地球の断層運動で海底から地表に現れた蛇紋(じゃもん)岩と呼ばれる特殊な地質が分布する地域。倉科さんは「私たちは今、4億年以上前の河岸に立っている。植物相から見て非常に特徴的で貴重な地域」と話した。 本来、樹林地帯の標高2000b前後の地点に高山植物が分布し、その上に樹林地帯があるという「植生の逆転現象」について説明。こうした特殊環境で生息する、夏の植物や高山チョウの生態を観察した。 ニッコウキスゲやイブキジャコウソウなどが見ごろで、八方池にはまだ雪も残り、「ハッポウ」という名前が頭につく固有種も観察でき、村の自然の豊かさを体感していた。
投票率向上と違反防止 明るい選挙推進協啓発 白馬村
 白馬村明るい選挙推進協議会(太田開三会長)は、白馬村長選挙と参議院議員通常選挙の投票日が間近に迫った6日、投票率向上と違反のない明るい選挙を呼びかける街頭啓発活動を村内3か所の大型店前で実施した。 同協議会メンバーら約20人が参加。選挙啓発マスコットキャラクター「ほたりちゃん」が入った法被をまとい、「11日は投票日です」などと声をかけながらウエットティッシュを配布していった。 村長選は、現職と新人の一騎打ちにより争われる。投開票日は参院選と同日程の11日。投票時間は午前7時から午後8時まで。10日まで期日前投票が行われている。 太田会長は「村民にとって身近で重要な選挙。棄権することなく投票所に足を運んでもらいたい」と呼びかける。
ムード欠くが順調 期日前投票始まる
 白馬村長選挙(11日投開票)の期日前投票が7日、村役場2階会議室で始まった。午前8時半の開始から4時間ほどで80人が足を運び、村選挙管理委員会は順調な出足と見ている。期日前投票は10日午後8時まで行われる。 期日前投票会場には初日から、途切れることなく有権者が足を運び、村のかじ取り役を決める選挙に一票を投じていた。 平成18年の前回村長選の期日前投票の総数は1095で、投票総数5884(投票率79・43l)のうち約19lを占めた。初日が135人、2日目208人、3日目333人、最終日419人が訪れている。 今回村長選は、新人の元村議・渡辺俊夫氏(61)=和田野=と再選を目指す現職・太田紘煕氏(68)=飯田=による一騎打ちの選挙戦となった。厳しい経済状況など背景に選挙戦への構図が告示間際までもつれるなど、選挙ムードの盛り上がりに欠けた感が否めず、投票率の低下が懸念されている。 期日前投票受け付け時間は午前8時半から午後8時まで。 7日現在の有権者数は男3643人、女3714人の計7357人。
原水爆廃絶訴え 国民平和大行進大北でも
 全国で原水爆廃絶を訴えながら街頭を歩き広島長崎に向けてたすきをつなぐ「国民平和大行進」が7日、大北地域でも始まった。教職員組合や労働組合などの団体約60人が参加し、大町市から安曇野市穂高まで歩きながら世界平和などを呼びかけた。参加者は旗や垂れ幕を掲げながら、核兵器のない世界や原水爆の禁止などを訴えた。大町市役所を出発し、池田町、松川村を経由しながら安曇野市へつなぐ安曇追分駅までの約20`を世界平和や核廃絶を住民などに呼びかけながら行進した。ことしの大行進は5月6日に東京都夢の島を出発。各都道府県を経由して核兵器廃絶や世界平和などの思いを広島、長崎へとつないでいる。1958年から行われている取り組み。
「浮いて救助待つ」 北ア消防が教諭に着衣泳
水難事故の際に浮いて救助を待ち身を守る「命を守る着衣泳」の指導が6日、大町市の大町北小学校(丸山峯男校長)の教諭らを対象に同校プールで行われた。大北管内で初めての指導で「命を守る着衣泳」指導員の資格を持つ北アルプス広域消防本部職員が水難事故時に浮くための着衣泳法を指導した。水難事故は救助が手遅れになることが多いという。消防職員や医師などが所属する着衣泳研究会が進める「命を守る着衣泳」は、着衣状態で水難事故に遭遇したときに「浮いて救助を待つ」考え方を推進している。同消防本部では、ことし2月に着衣泳研究会の指導員資格を6人が取得した。指導員らは実際にプールで着衣泳をしながら「泳ぐのではなく、とにかく浮いて助けを待つことが大切」「靴や衣服の間にたまる空気の浮力を利用して」などと浮くことを指導。参加した教諭約20人は水難事故の新たな考え方に感心した様子で話を聞いていた。実際に着衣泳を体験した教諭は「今まで水が怖かったが、自分でも浮けることがわかった」と浮くことの大切さを実感していた。
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