「色の世界」の魅力 松川村ちひろ美術館 16日から
 松川村西原の安曇野ちひろ美術館は16日から9月28日まで、展示室1・2で「ちひろ・色の世界」を開く。「色」をとおして見えてくるいわさきちひろ特有の魅力を58点の作品で紹介する。豊かな色彩で生き生きとした子どもの姿を表現したちひろ。カラフルでモダンな洋服を着る子どもたちを描いた初期、中期の童画や大胆な色を背景に使った代表作のほか、絵本「あめのひのおるすばん」や「となりにきたこ」などの原画やピエゾグラフを展示する。「赤いと思えば赤く塗るし、紫だと思えば紫をつけた。」と語った、ちひろらしい固有の色にとらわれることのない心で感じた色で描いた光や風、子どもたちの心情を堪能できる。

2010年7月13日(火)付


信濃大町駅 夏シーズン前22日に祝う 山小屋風に完成間近
 大町市のJR大糸線信濃大町駅で、改装工事が大詰めを迎えている。12日には売店のキヨスクも営業を再開した。まもなく外装も取り払われ、夏の山岳シーズンやJRのキャンペーンを前に、山小屋風の外観を備えた新たな駅舎がお目見えする。22日午前9時からセレモニーで改装を祝う予定だ。 駅舎改装は、秋のJRグループの大型観光キャンペーン「信州デスティネーションキャンペーン」(DC)やハイブリッドリゾート列車の導入を契機に観光客の歓迎態勢を整えようと、大糸線の有人駅舎6舎を対象に実施。同駅は木造平屋建てとなり、黒部ダムやアルペンルートの出発点として「山小屋」をイメージした外装に生まれ変わる。
バグパイプの響き スコットランドフェス
 小谷村のホテルグリーンプラザ白馬は10、11の両日、同施設で「スコットランドフェスティバル2010」を開いた。同国の音楽や民族舞踊、特産が楽しめるイベントが多数催され、多数の来場者が異国情緒を存分に体感した。 夏場の集客につなげようと、同施設が毎年企画している催し。本場スコットランドの民族伝統楽器・バグパイプを演奏するバグパイプバンドが来日したほか、伝統のハイランドダンスのダンスチームも来日。タータンチェックの民族衣装・キルトやあでやかな民族衣装をまとい、荘厳で力強い音色をバックに、軽やかなダンスを披露した。 関係者の話によると、北アルプスの山並みに囲まれた大北地域と、スコットランドの自然環境や風景は良く似ているという。「異国情緒満点の雰囲気ながら、人々の生活感に親近感も感じます」などの感想も聞かれた。
太田氏一夜明けて抱負 白馬村長選 初心に戻り決意新た 批判謙虚に受け止める
 任期満了に伴う白馬村長選挙で再選を果たした太田紘煕氏(68)=飯田=は、当選から一夜明けた12日、2期目に向けた抱負や選挙戦を終えての心境などを語った。「たいへん厳しい審判を受けた」と接戦となった選挙結果を振り返り、「批判を謙虚に受け止めたい。もう一度初心に戻り、掲げた公約の実現に向け頑張りたい」と決意を新たにした。 新人に迫られた今回選挙について「広域ごみ処理施設建設や融雪剤、観光局などめぐる問題を引きずる選挙となり、批判につながったのでは」と受け止める。「これまで以上に、村政運営の透明性を図るなか、官民一体となった協働のむらづくりを進めていかねばならない」と強調した。
「古い映像を活かす」 大町地震の写真展も 残す会が講演
 大町市文化財センターで10日、大町映像文化財を残す会(鹿田敏彦会長)による講演「大町の古い映像を活かす試み」が開かれた。同会が制作した大町市の昔の映像を上映し、文化財を残していく大切さを訴えた。大町市文化財センターの文化財講座「おおまちの歴史と自然」の2回目。同会のフリーディレクター草飼薫さんが映像文化の重要性を解説。当時の映像をいかに後世に残すか、当時の技術の特徴などを話した。同会が制作した大正7年(1918)に同市常盤周辺でマグニチュード6ほどの地震が2回発生した「大町地震」当時の写真24枚を8分ほどの映像にまとめた「大町地震の記憶」、仁科神明宮のご神木伐採をとらえた「今も生きる御神木」の完成版などが上映された。参加者はデジタル化された8_映像に、今は無き原風景や当時の人々の暮らし、当時の息遣いを感じていた。
夏山遭難事故を防止 大町署で常駐隊結隊式
県山岳遭難防止対策協会(会長=村井仁県知事)は12日、夏山シーズンの山岳遭難事故防止や救助活動を行う「山岳遭難防止常駐隊」結隊式を大町署で開いた。北アルプス後立山連峰の北部地区隊員15人、槍、穂高連峰の南部地区隊員28人に委嘱状が交付された。8月25日までの45日間、遭難事故救助活動や登山者への安全指導などを行っていく。山岳遭難防止対策協議会に属する登山歴が平均20年を超えるベテランたちが隊員の委嘱を受けた。南部地区は涸沢常駐基地、北部地区は爺ケ岳や唐松岳など5か所の山小屋を拠点に山岳パトロールや救助活動に従事する。
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